「続けること」
「続けること」とは、私の好きだったアーティストがユーミンこと松任谷由実さんにもらった言葉。
憧れのユーミンに、愛用のキーボードにサインをもらったときに、横に書き添えられた言葉だそう。
長年、第一線で活躍し続けるユーミンらしいというか、たった一言なのにとても説得力があるな、と印象に残っている。もう10年以上前に聞いたことだけど。
仕事が2年続かない
私は「続けること」がとても苦手。
子どもの頃に無理を言って買ってもらったピアノも、練習がとにかく嫌いで上達する前に辞めてしまったし、そろばん、書道…習い事はだいたい3年経つと飽きてしまった。
もしくは、スキルアップできないことにイラついて、「もうひと踏ん張り」するのが苦痛で逃げてしまった。
内定者時代、就職先の創業者が書いた『イヤなら辞めろ!』という本を読んだから、と言うわけでは無いが、1~2年スパンで仕事を変えたくなってしまう(恥ずかしくて情けない)。
仕事が2年続かないって。。。もう社会人として致命的。笑い話にもなにもできなくて、ただただ恥ずかしい。(「どうしようもないヤツ」と思われるのを覚悟して書いている)
ライター歴、1年×2回+α
私はこれまで、ライター・編集者として勤務したことはあるんだけど、やはりそれも1年ほどで辞めてしまった。
「死んで楽になりたい」と本気で思ったこともあったほどハードワークだったり、薬を手放せないような体調だったので、辞めたことに後悔は無いけど(しかも1社目はその後倒産)、あと少し頑張れたのではないか、どうにか続けていたら今頃…と思うこともある。
「+α」というのは、知人の紹介でフリーライターをやっていたときのこと。転職活動中や派遣社員の時にお小遣い稼ぎ…いや、厳密には交通費でトントンだったけど、経験にはなった。
「続けなかった」ことで得られていないもの
「死にたい」と思ってまでする仕事なんて辞めた方がいいし、「好きを仕事に」と思うならどんどん経験するのもアリといえばアリ。
けど…「続ける」人にしか得られないものもある。それは、チーム力とマネジメント力。
派遣社員のときなんて、1年間の契約(産休・育休社員の代替)ということも多かったし、「同じメンバーでチームを作り上げる」という経験がほとんどない。さらに、この歳になればリーダー職についてメンバーをまとめるということも増えてくるんだろうけど、本当に壊滅的にできない。
それを思うと、「とりあえず3年間は転職するな」という大人たちの気持ちも分からなくはないなぁ。数年かけて築き上げることも難しさややりがいを得ることも、偉大である。
「続けている」友人たちとの再会
先日、5~6年の付き合いになる友人の結婚式二次会に列席した。
起業を目指す女性のオンラインサロンで知り合った友人で、同じテーブルに座ったのもそこで出会ったメンバーたちだった。
花嫁さんの友人は、出会った頃はまつエクサロンを開業して間もない経営者。当時は赤字のときもあったらしいけど、みるみるうちにリピーターが殺到して『予約の取れない人気店』になった。今も順調(その上私生活もハッピーなんて…うらやましすぎる!)
他にも、法人を立ち上げた人、ブロガー&インスタグラマーとして着実に稼いでるママさん、出産して在宅の仕事を始めた人…この5年間、スピードはそれぞれでも「続ける」ことをやめなかった人たちは何かしら実を結んでいた。
この日会えなかったけど、1,000人規模のイベントを仕切っている人もいる…当時はまったく別の仕事だったけど!
あの時も私はフリーライターとしてやっていこうとしたものの、「フリーランスなんて、やっぱり私には無理なんだ」と挫折してしまった。
(一番大きな事情として、経済的にとてもやっていけなくなっていたのだ…重ね重ね情けない)
その後しばらく、彼女たちと会うことはほぼなくなっていた。環境が変わったのもあるけど、途中であきらめてしまった自分が情けなくて、彼女たちに合わす顔がなかったというのが本心。
セクハラやパワハラ上司のもとを辞めたことは何とも思ってないけど、当時のオンラインサロンの仲間がいながら道を諦めてしまったことは、今でも悔いが残っている。とても。
「続けること」への憧れと尊敬が一層高まった。
一周回って、元のスタートラインへ
右往左往して、「べつに、ライターとかやりたいわけじゃないし」なんて思おうとしてきたけど、結局私がなりたいのはライターだった。
遠回りしすぎて、手遅れかも。それよりもう、いい加減、親の介護とか自分の結婚とか考える時期でしょ、と思ったりもする。
でも、今度こそ…。
「続けること」を辞めなかった人たちにこのタイミングで会えたことは、自分の今までとこれからを考える、いいきっかけにもなった。
・・・なんて思っているけど、本当は不安で不安で、どうしようもない気持ちを文章にぶつけたかっただけ。
とりとめのない文章をお読みいただき、ありがとうございました。
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