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ストレッチゾーンに突き飛ばされる
毎日決まったルーティーンで過ごす生活も居心地いいけど、たまにはそれを外れるのも嫌じゃないよな、と思っていた10月あたまの朝。
週始めからオンラインの体質革命プログラムが始まったことにより、朝起きてからの行動も食事も飲み物も、全てプログラムに沿って変わった。
摂取できるものが制限されるため毎朝飲んでいたコーヒーはNGとなったが、もはや癖で飲んでいたところもあるので一口もコーヒーを飲まずに家を出て「意外といける」と思った。これもある種の挑戦と発見。
カフェインを入れてないせいか少し頭が冴えない感じもするけど、朝の殺伐としたコンビニにコーヒー買いに立ち寄らなくてもいいし、節約にもなるし、意外とミーティングでは頭も回った。
ルーティーンをぶっこわすのも悪くいないよな。と、思った矢先だった。
突如言い渡される6日間の海外出張
お昼前、会議が終わって席に戻ってきた上司が、向かいのパソコン越しにこちらを伺っている。嫌な予感がする。こんなことには頭は冴える。
パソコン越しに「再来週から、カンボジア行ける・・・?6日間。」と言われた。
急すぎて「…あ、スケジュールは…空いてますね」と、飲み会に誘われたくらいのテンションで答えてしまった。再来週なのに6日間もガラ空きなわたしのスケジュールが腹立たしい。
「たまにはルーティーンをぶちこわしても良い」と思ったけど、そう言うことじゃないよ・・・!
もちろん仕事だし、行くことでわたし自身に得られることがあるのもわかっている。でも、いろいろが先立ってまず「めんどくさ〜」となる。
6日間長すぎるし。体質改善のプログラム期間中でもあるし。(これ有料プログラムだし泣)
以前は自分の出来ることをとにかく増やそうと、自ら無茶でも無計画でも飛び込むことはあった。それで出来るようになった事はたくさんあって、いまはそのおかげで仕事での役割も増えた。
だから、もういいではないか。飛び込まなくて。頭の中で自分が自分にそうささやく。
しかしなぜか、いつも仕事絡みではコンフォートゾーン(やれることしかやってない状態)でぬくぬくしはじめると、だいたいストレッチゾーン(ちょっと頑張らないといけない状態)にポーンと突き飛ばされる。
まぁ、周りが「あいつ楽しはじめたな」と見ているんだろうけど。
ストレッチゾーンは寒い日のプール
これまでのわたしにとってちょっとお尻が重たくなる仕事はイヤイヤながら「仕事だしな」「行きゃ(やりゃ)なんとかなるか」の両刀でどうにかこなして来たので、40歳ともなると、まぁどうにかなることも知っている。
一方で、ストレッチゾーンに入るために気力を出すのが以前よりしんどくなってきた。
ちょっと肌寒い日のプールくらい、プールサイドで足をそ〜っとそ〜っと伸ばしたら表面が思いの外冷たかったりして、やっぱやめた、とひっこめたくなる。それがコンフォートゾーンでぬるく温まった40歳。
そう言う時に背中からぽーんと思い切り突き飛ばされると、自然と足が前に出て1歩踏み出してしまうので、そのまま前に進んでいくことがある。
プールサイドでポーンと突き飛ばされて、意外と綺麗に飛び込めてそのままスイスイと泳いでいけるか、カッコ悪く落ちて溺れそうになるかの違いはあるけど。
今回は撮影を任されたので、絶対に行きたくない訳でもない。12年ぶりにカンボジアも行ってみたい。他社も含めた出張になるので、新たな出会いもあるはず。
しばらく葛藤が続き、プールの縁で水面をみながらモジモジしてしまう40歳。
だからわたしくらいのぬるま湯に浸かり込んだ怠け者は、「押すなよ!絶対押すなよ!」と大きめの声で周りに伝えて、竜ちゃん並に背中を押される展開が必要なのかもしれない。
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