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いやいや女のくせにお前、間食ぐらいでそんなデブにならねーよバーカ


いやいやお前女だろ? 間食多いぐらいじゃそんな太らないからね!

この間、久々に地元の友人と飲んだんです。地元の友人っていうのは、もうなんというか、「失言しがち選手権」の常連みたいな存在でね。なにかにつけて、彼らの口から飛び出す言葉には、小さなトゲがあるんですよ。でも今回は、そのトゲがなぜか僕の心臓にズバッと刺さった。きっかけは、友人Aのこの一言。

「いやいや、お前女だろ?間食多いぐらいじゃそんな太らないからね!ずっと食い続けてない限りそんな太らねぇーよ、バーカ!」

いや、ちょっと待て。バーカ!って誰に言った?俺か?それとも、世の中の甘いものをつまむ全人類か?いや、もうそんなことはどうでもいいんだ。僕がその言葉を聞いた瞬間に感じたのは、怒りでも悲しみでもなく、一種の困惑だったんですよ。

だってさ、まず「女だろ?」っていう部分、そこからすでに意味不明じゃないですか。これ、どういう意図で言ったのか、本人に尋ねるのもなんだか負けた気がしてやめたけど、想像するに「女の人はおやつを食べても太りにくい」とでも思ってるんでしょうか。いやいや、そんな都合のいい生き物いないから。女子は女子で体型維持のために血のにじむような努力してるし、男も男で腹回りを気にしながらも、どうしてもチョコパイに手が伸びちゃう夜だってあるんですよ。

あと、「間食多いぐらいじゃそんな太らない」という発言も、なんというか、甘すぎる。なにが甘いって、その発言自体がカロリーオフのスイーツみたいに無責任なんです。太るんですよ。間食って、確実に太るんです。「ぐらい」っていうのがポイントでね。たぶん、彼は間食を、午後3時にクッキー1枚食べるくらいのことだと思ってる。でも現実は違う。間食っていうのは、気づいたら冷蔵庫の前に立ってる現象を指すんです。

僕は知ってますよ。ほんの小さなスナック、例えばコンビニで買った「カラムーチョ」の小袋。あれが「手軽な一袋」だと思ったら、後でどれだけ後悔するかを。実際、あれを一袋食べて「お腹いっぱい!」なんてことは一度もない。むしろ「あれのLサイズも買えばよかったな」なんて思う始末で。で、Lサイズを食べたら今度は「デザートにアイスでも…」と始まるわけです。これが、「間食」の本質。無限連鎖です。

さらに許せないのが「ずっと食い続けてない限り」って部分ですよ。ずっと食い続けるなんて人、いないから!そんな人がいたら、それはもうドキュメンタリー番組に出るレベルですよ。普通の人間は「ずっと食い続ける」なんて体力も気力もないんです。だからこそ、間食の破壊力が怖いんですよ。わずかな量でも、「結果として」太るんです。これが「普通の人」の太り方。

ここでちょっと話を広げますけど、この手の「自分の感覚だけで他人をジャッジする」発言、多すぎませんか?友人Aの言葉を聞いて思ったんですけど、世の中には「俺の知ってる世界がすべて」みたいな顔して歩いてる人が多い。で、その狭い知識の範囲内で「ああ、女の人は間食しても太らないよね」とか言って、なんの根拠もない話を広める。怖いですよね、こういうの。

あと、これも言わせてほしいんですけど、「バーカ!」って言葉、最近聞かなくないですか?たぶん、小学生以来じゃないかなと思うんですよ。なんでこのタイミングで「バーカ!」を引っ張り出してきたのか。そのセンスにもちょっと驚いたんですけど、まあ、そのあたりをツッコむとまた「お前細けぇよ!」とか言われそうなんで、ここでは深追いしません。

話を戻しますけど、この出来事を通して僕が感じたのは、人間、他人に軽々しくジャッジを下しちゃいけないってことです。間食が原因で太る人もいれば、間食が原因じゃなく太る人もいる。そもそも「太る」こと自体が問題じゃない。大事なのは、自分がどう感じて、どう生きるかなんだよタコ助!!。

だから僕は今日も、間食をします。もちろんします。ただし、友人Aに「また太った?」とか言われたら、言い返しますよ。「いやいや、お前男だろ?その発言の軽率さのほうが太りそうだよ、バーカ!」ってね!!

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