いやそんなのやり返しちまえよ！黙ってやり過ごす方がおかしいだろう馬鹿野郎！
そんなのやられたらやり返しちまえよ！黙ってやり過ごす方がおかしいだろう馬鹿野郎！根性無しめ！
先日、後輩から愚痴のような相談を受けたんです。内容はシンプル。「職場で嫌味を言われるんですけど、どうしても黙ってやり過ごしちゃうんですよね…」って。まあまあ、わかるよ。世の中って、いちいち噛みついてたらキリがない場面だらけですからね。だけど、その後輩、困り顔で「自分、そういうときに何も言い返せない自分が情けないんです」ってつぶやくもんだから、こっちもなんかムカついてきちゃって。
いやいや待てと。「そんなのやられたらやり返しちまえよ！」って。だってそうでしょう？世の中でよく聞く「波風立てないように」とか「争いを避けて穏便に済ます」なんて言葉、確かに美しいし、平和的だなと思いますよ。でも、それが正しいかって言われたら、僕はちょっと首をかしげたくなる。黙ってるだけじゃ、結局自分が消耗するだけだし、嫌味を言ってくる奴だってますます図に乗るだけでしょ？そんなの、おかしいじゃないですか。
そもそも、こういう「何も言い返せない」ってやつ、僕も経験があるんです。例えば学生時代、いわゆる“イケイケ”グループに目をつけられて、授業中に筆箱を勝手に漁られることがあったんですよ。で、「これなんだよ〜お前、こんなの使ってんの？」なんてバカにされる。そういう時、反撃の一言が出てこないんですよね。ただ心の中で「あー、やられた…」と悔しさが渦巻いて、その日の帰り道、自転車こぎながら「なんであの時何も言えなかったんだろう…」って自分を責める。それが、また悔しいんですよね。
でも、僕が大人になって気づいたのは、こういう「やり返せない」っていう感覚って、どこかで自分に言い訳してる部分もあるなってことなんです。相手が悪いことをしてるのに「自分が黙っていればその場が丸く収まる」みたいな考え方。いやいや、そうじゃないでしょ？そもそも相手が悪いことしてるんだから、そこで黙ってることのほうがむしろ“非常識”なんですよ。
例えばね、ちょっと想像してほしいんですけど、道端で知らない人にいきなり肩をぶつけられたとしましょう。相手が「ごめんね」って言ってくれれば「いやいや、大丈夫です」と笑顔で済ませられる。だけど、もしもその相手がぶつかってきたうえに「あんたが邪魔なんだよ」とか言ってきたらどうします？黙ってやり過ごします？いや、それは無理でしょ。少なくとも僕はその場で「いや、そっちがぶつかってきたんでしょ！」ぐらいは言いますよ。だって、それが普通の反応じゃないですか。
もちろん、言い返すのが怖いって気持ちもわかりますよ。相手が権力を持ってたり、立場が上だったりしたら、なかなか強く出られないこともある。でもね、そこで黙って耐えてばかりいると、どんどん自分が削られていくんですよ。で、その結果、ある日突然「もう耐えられない！」って爆発して、周りから「なんで急に怒ってるの？」みたいな目で見られる。これ、一番損するパターンです。
だから僕が後輩に言いたいのは、「一発目でちゃんとやり返しとけ」ってことなんです。別にケンカしろとか、声を荒げろとか言ってるわけじゃない。ただ、相手に「あ、この人には簡単に嫌味言っても通じないんだな」と思わせることが大事なんですよ。たとえば、嫌味を言われたら「それってどういう意味ですか？」って聞き返すだけでもいい。相手が適当に放った言葉の責任をちゃんと取らせる。これだけで、だいぶ違うんですよ。
僕自身、昔はそれができなかったからこそ、今になってこうやって偉そうに語れるんですけどね。だから、後輩に対しても「根性無しめ！」なんて言葉を投げかけつつも、その裏には「今からでも遅くないから、自分を守るために声をあげろよ」ってエールを込めてるんです。
でもまあ、こういうことを話してると、「いやいや、お前そんな偉そうなこと言える立場かよ？」って自分でも思う時があるんですよね。だって、僕だっていまだに完全にはできてないですからね。例えば、電車の中で大声で電話してる人がいたとしても、心の中で「うるさいなぁ…」と思うだけで注意できないこと、ありますから。だから、完全に「やり返す勇気」を持ってる人なんていないのかもしれない。
それでも僕は思うんですよ。「やり返す」っていうのは、相手に何か仕返しすることだけじゃなくて、「自分の正しさを守る」ってことなんじゃないかなって。だから、もし何か理不尽なことをされたら、せめて一度くらいは言い返してみてもいいんじゃないですか？黙ってることが美徳だなんて考え方、もう古いんですよ。
最後に、これだけは言っておきます。「そんなのやられたらやり返しちまえよ！」って言葉は、決してただの乱暴な言葉じゃない。そこには「自分を守るための勇気」が込められてるんです。だから、僕はこう思います。黙ってやり過ごす方がおかしいだろう、馬鹿野郎！ってね。