とちの木ファミリーランド最高よ
宇都宮にあるとちの木ファミリーランドが最高なのよ
宇都宮に「とちの木ファミリーランド」って遊園地があるんだけどね、これが最高なのよ。いや、「最高」って言うとハードル上げすぎかもしれないんだけど、行ったらきっと「いいじゃん、ここ」ってなるのよ。そういう遊園地ってあるでしょ? 豪華じゃないけど、心にしみる場所。
初めて行ったのは娘が1歳のときで、確かGWだったかな。「混むからやめようよ」って俺は渋ってたんだけど、妻が「ここならそんなに混まないから大丈夫だよ!」って自信満々に言うから、まあ行ってみるかってことになった。
宇都宮に着くと、餃子の町感がすごい。看板にも餃子、観光案内にも餃子。餃子のマスコットみたいなのがこっちを笑顔で見てる。で、目的地の「とちの木ファミリーランド」に向かうわけだけど、車を走らせてると、どうも高級リゾートっぽい雰囲気はないのよね。派手な観覧車が見えてくるでもなく、ディズニーランドみたいに夢の国感が押し寄せてくるでもない。ただ、ちょっと懐かしい感じの看板が見えてきて、「あ、ここか」ってなる。
駐車場に車を停めて、チケット売り場に向かう。大人も子供も入場無料! これで大丈夫なのか?って心配になるくらいだ。入場してみると、昔ながらの遊園地って感じで、なんだか落ち着く。くるくる回るコーヒーカップはないけど、ジェットコースターもあるし、観覧車に、迷路みたいなぐるり森、それにメリーゴーランドやボート、それなりに乗り物は充実していてもう、絵に描いたような「遊園地」だ。
でもね、この遊園地の良さはそこじゃないのよ。ここって、ちょうどいいの。
大人も疲れないし、子どもも満足できる。それに、スタッフさんはゆるい雰囲気で接してくれるのがまたいいんだよね。例えば、メリーゴーランドなんて、「お客さんがいなければどの色に乗りたい?って聴いてくれる。これ、ディズニーランドじゃあり得ないでしょ? 子どもも「もう1回!」って喜ぶし、親も「どうぞどうぞ」って感じで許される。こののんびり感が、とちの木ファミリーランドの一番の魅力なんだ。
娘はというと、初めて乗った観覧車が気に入ったらしくて、「もう一回乗りたい!」を連発してた。「怖くない、でもちょっとだけドキドキする」っていう絶妙なラインを攻めてる。窓からは広々とした公園の景色が見えるんだけど、それがまたローカル感満載で、心がほっこりする。
さらにいいのは、遊園地の隣に広がる「総合運動公園」っていう大きな公園。遊園地を出たあとに立ち寄ると、芝生広場でゴロゴロしたりして子どもが遊べたりするのよ。こういう場所がセットになってると、親も「ここまで来てよかった」って思える。大げさだけど、「1日が完結する」感じ。
で、肝心の帰り道ね。娘は遊び疲れて車の中で爆睡してるし、俺と妻は「楽しかったね」ってほのぼのしてる。疲れてるんだけど、気分は悪くない。それどころか、「また行こうか」ってなる。これが、とちの木ファミリーランドの魔力なんだよ。
最近は、ああいう「ちょうどいい遊園地」が少なくなってきた気がする。どこも「映える」ことを意識して、SNSで話題になるような仕掛けを作ろうとしてる。でもね、そんなの別になくてもいいんだよ。子どもが楽しんで、親がほっこりできればそれで十分。とちの木ファミリーランドには、その「十分」が詰まってる。
だから、宇都宮に行くことがあったら、ぜひ寄ってみてほしい。餃子だけじゃない、宇都宮の隠れた名所。「どうせローカルな遊園地でしょ?」って思うかもしれないけど、行ったらわかる。「ああ、これでいいんだよな」って。
なんていうか、人生も遊園地も、無理しすぎない方が楽しいのよ。