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【News英語/最強トレ】コロナ対策の社会的距離戦略, いつまで続く?ー 米国ファウチ博士の見解 (43 words)

⬜︎下記は "Newsから学ぶ英語" Vimeo版のテキスト情報です。

⬜︎英語の音読トレーニンング、ボキャブラリービルディング、意味解釈のトレーニングなどにご活用ください。

1. 英文スクリプト

Asked if some social distancing guidelines will continue until there's a vaccine, Dr. Fauci says if the curve "goes down to essentially no new cases" and "no deaths" for a time, it "makes sense that you're going to have to relax social distancing."

From ABC News

2. ボキャブラリーチェック

✅ asked if 〜 : 〜かと尋ねられ
✅ social distancing: 社会的距離
✅ guideline: 指針
✅ continue until 〜: 〜まで続く
✅ vaccine: ワクチン
✅ Dr. Fauci: ファウチ博士(米国立感染研究所 所長)
✅ curve: 曲線
✅ go down to A: Aまで下がる
✅ essentially: 本質的に, 原則として
✅ case: 事例, 症例
✅ death: 死
✅ for a time: 当分の間
✅ make sense: 意味をなす, 当然である
✅ be going to have to V: Vしなければならなくなる
✅ relax: を緩める

3. 日本語訳

ワクチンが登場するまで、いくつかの社会的距離の指針は続くのかと質問され、その曲線が、原則として、”当分の間、新たな症例なし”、”死者なしまで下がれば”、"社会的距離を緩和をしなければならなくなるのは当然だ”と、ファウチ博士は言う

4. 背景情報

今回のコロナウイルスの流行により、その名が知られるようになった、"社会的距離"というワードですが、日本語では、"社会距離拡大戦略" あるいは "社会距離戦略"とも呼ばれ、感染症の拡大を防ぐ一つの手段を意味するワードとなります。

社会距離拡大戦略、社会的距離は、感染拡大を防ぐために、個々の人々がお互いに一定の距離を保つ行動をとり、せきやくしゃみなどの飛沫感染が起こっている場合に、特に有効的な手段とされています。

具体的には、休校、職場の閉鎖、隔離、検疫、大人数のイベント中止、交通機関の減便・停止などがあり、状況に応じて、これらの手段を組み合わせたり、追加したりしながら、感染の速度を遅らせることが行われます。

現在(2020年4月3日)、米国では、コロナウイルス感染の拡大が進んでおり、特に被害の最も大きいニューヨーク州を始め、いくつかの州で、自宅待機や職場の閉鎖などを含む、厳しい社会距離戦略が実施されています。

今回の記事では、感染症の専門家として、これまで米国6代の大統領に対し助言を行ってきた、アメリカ国立アレルギー・感染症研究所所長であるアンソニー・ファウチ博士の発言が取り上げられています。

彼は、こうした社会的距離戦略による様々な施策がいつまで続くかと質問され、感染が0になり、それがしばらく続けば、施策を緩めることは理にかなっている言います。

甘いことを口にせず、厳しめの発言をすることで、重大な責任を負う専門家として、世論の引き締めを図っていると思われます。

彼から助言を受けているトランプ大統領は、自らが企業経営者出身でもあることから、イースター休暇明けの4月13日から経済活動を再開したいと、早期の経済再開を望む発言をしていました。

しかし、ファウチ博士から、状況は非常に厳しく、それは現実的な対応ではないと説得されて考えを変え、4月30日まで経済活動の停止を延長すると、先の発言を自ら否定しました。

人々の生命や健康の危険を防ぐことを最優先とするのか、それとも人々の経済活動を守ることを最優先とするのか、米国や日本を含め、各国の多くの指導者が、ことあるごとに厳しい選択を迫られています。

5. 意味解釈

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文の全体像を簡略化して捉えると、”①ファウチ博士が言う、②以下のことを”となります。

そして①を修飾する従属節として、"Asked if" 以下がつながります。

また、②以下の内容は、"if the curve" 以下の従属節が、"it makes sense that" 以下の主節を飾る形となっています。いずれにせよ、②以下は全て、ファウチ博士の発言を示しているものになります。

まずは、①のAsked ifから見ていきましょう。

Askedはask(尋ねる)の過去分詞であり、ここでは、文頭に来て、分詞構文として、次の主節を飾るするパートを形成しています。

Askedの後に接続詞のifが来ており、"もしかしたら〜かと尋ねられ"、"ファウチ博士は言った"とつながっていきます。

ifは接続詞であるため、その後には、主語(S)と動詞(V)が来ます。

ここでは主語は、"some social distancing guidelines"で、"いくつかの社会的距離の指針は"となります。

そして動詞は、"will continue"となっており、"(これからも)続くのか”と、未来を質問することを示す形となっています。

そして、if以下の主語と動詞を飾る役割として、接続詞のuntil 以下が加わります。"until there's a vaccine"で、"ワクチンが存在するまで"となり、"ワクチンが存在するまで"、"いくつかの社会的距離の指針は続くのか”と、前の文につながっていきます。

ここまでがAsked if 以下のこととなります。

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次に、ようやく主節となる主語(S)と動詞(V)が登場し、それが、"Dr. Fauchi says" であり、"ファウチ博士は"(S)、言う(V)” という意味になります。

そして、この文から、次に当然の疑問として頭に浮かぶのは、何を(O)の部分です。つまり、ファウチ博士が"何を"言ったのかということです。

それが、if the curve以下、最後までとなります。ファウチ博士の発言内容を見ていきましょう。

ifは接続詞で、主語(S)と動詞(V)を伴って、その後に来る主節(さらなる別の"主語"+"動詞")を飾る従属節を作ります。

ここではifの後の主語は、the curve(その曲線が)で、それがgoes down(下に行く)となります。"もしその曲線が下に行くならば”という意味です。

そして下は、どこまで行くのかを示したのが、to以下の前置詞句になります。"to essentially no new cases"とありますが、前置詞は名詞とつながってひとまとまりの意味を持ちます。ここでは、"cases"(症例)とつながります。

但し、casesの前に大切な飾りが2つ付いており、それらを含む必要があります。"no new cases"で"新たな症例がない"となり、それにtoが加わり、全体として、本質的に”新たな症例がないところまで"という意味になります。

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さらに、これらに 接続詞のandが加わります。andは、その前と後ろを"等しいもの"として、すなわち"同じ形を持つもの"として、それらを結び合わせます。

ここでは、andの後ろに、"no deaths"とあり、andの前に、"no new cases"とあることから、これらがandで結ばれていると、形から分かります。

つまり、"新たな症例なし"そして"死なし"、となります。そこまで、"基本的に曲線が落ちれば"とつながります。

そして、"新たな症例なし"そして"死なし"が、どれくらいの期間なのかを示すために、"for a time"という前置詞句が加わります。forは期間を表す前置詞で、それに a time(ひと時)といった意味が加わり、"当分の間"、"一定期間"といった意味となります。

ここまでが、ファウチ博士のの発言内容における、飾りのパートになります。

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そして、ここからがファウチ発言の、主節となります。

"it makes sense that"と来ます。"それは意味があることだ"となります。ここでは、it that構文と呼ばれるものが使われています。

it that構文は、主語が長い場合に、先にitを置いて、その中身をthat以下でまとめて、あとで表現する方法です。ここでは、"それは意味があることだ、それはと言うと”という流れになります。

that以下は、また主語と動詞が登場し、一定の長さを持ったものになり、これらが最初のitの中身を表現します。

ここでは、you(あなたは)、're going to have to relax(緩めなければならなくなるだろう)、social distancing(社会的距離を)となっており、これらが"it"の内容となります。

そして、これらが、if the curve以下の従属節に修飾され、”もしその曲線が〜まで下がれば”、”〜を緩めなければならなくなることは”、"意味があることだ"とつながっていきます。

ここで注目すべきは、're going to have to relaxの形でしょう。be going to(未来) + have to(義務) + 動詞の原型(中身)と、Vのパートが3つの部分で組み合わされ、少し長めになっていることです。

”Vしなければならないだろう”といった"未来における義務感"を表現をする場合、上記の表現や、"will have to V"などの表現が使われます。

今日の解説は、ここまでとします。


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