【News英語/最強トレ】2020年世界経済成長, IMFの予測 (35 words)
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⬜︎英語の音読トレーニンング、ボキャブラリービルディング、意味解釈のトレーニングなどにご活用ください。
1. 英文スクリプト
In its first World Economic Outlook report since the spread of the coronavirus and subsequent freezing of major economies, the IMF estimated that global GDP will shrink 3% this year
From Bloomberg
2. ボキャブラリーチェック
✅ World Economic Outlook: 世界経済見通し(IMFの年1回の刊行物)
✅ report: 報告, 報告書
✅ spread of A: Aの拡大
✅ coronavirus: コロナウイルス
✅ subsequent: その後の
✅ freezing: 凍結
✅ major economies: 主要な経済, 主要な経済圏
✅ IMF: International Monetary Fund (国際通貨基金) の略
✅ estimate that: that以下と見積もる
✅ global: 世界の
✅ GDP: Gross Domestic Product (国内総生産) の略
✅ shrink: 縮む, 収縮する
✅ this year: 今年
3. 日本語訳
コロナウイルスの拡大とその後の主要な経済圏の凍結以来、最初となる世界経済見通し報告の中で、今年、世界のGDPは3%収縮すると、IMFは見積もる
4. 背景情報
IMF(国際通貨基金)は、国連の一機関で、加盟国189ヵ国の経常収支が悪化した場合に、融資を行うことで、国際金融および為替相場の安定化を図っています。
IMFは通常、4月と10月の年2回、世界経済に関する中期的な予測を発表し、1月および7月に、それらのアップデート版を発表しています(下記リンク参照)。
今回の世界経済見通しは、1月のアップデート版の後の、4月版となります。
今年1月に発表されたアップデート版において、IMFは、2020年の世界経済成長を3.3%と予測していました。
しかし、その後、中国の武漢から始まった新型コロナウイルスの発生は、世界中に拡がり、世界の様々な国が都市封鎖を行う中で、今回の世界経済見通しの発表となりました。
その中で、IMFは、1月の予測を変更し、2020年の世界経済成長は、3%の収縮、つまり-3.3%としました。そして、世界は1930年代の世界恐慌以来で最悪の景気後退に直面すると、IMFは、その報告書の中で言います。
さらに、IMFは、先進国の成長が、新型ウイルス以前のピーク水準に戻るのは、早くても2022年だと警告しています。
新型コロナウイルスに対する私たちの生命および健康の確保、そして経済的不況に対する私たちの暮らしの確保は、長期戦を強いられることになりそうです。
最悪を想定しつつ、必要となる様々な手を早めに打ちながら、変えるべきところは大胆に変え、これまでに経験したことのないこの難局を乗り越えていくことが求められています。
5. 意味解釈
文全体の構造は、In以下の前置詞に、since以下の前置詞句がさらに加わった後、SVO(何が・どうした・何を)の第3文型が登場します。そして、Oはthat節として、その中にさらにSVを持つ構造となっています。
順番に見ていきましょう。
1-1, "In its first World Economic Outlook report"
inは、その後に名詞を置いて、"〜の中で"と、場所を表す前置詞になります。そして、ここでの名詞は、"World Economic Outlook report"で、"世界経済見通しの報告"となります。ここでWとEとOを大文字にしているのは、その報告書の固有の名称を表すためです。
そして、世界経済見通しの前に、its(その)とfirst(最初の)の飾りが置かれ、それらを含めて全体として、”その最初の・世界経済見通しの報告・の中で”となります。
さらに、それらを修飾するものとして、since以下の前置詞句がつながります。
1-2, since the spread of the coronavirus
sinceは、その後にSVが加わり接続詞になることもあれば、ここでのように、単に名詞だけがつながり、前置詞として機能することもあります。
"since the spread"で、"その拡大以来"となり、何の拡大かを示すために、"of the coronavirus"(そのコロナウイルスの)が加えられます。
ここで、coronavirusに、物事を特定する働きのthe(その)が加えられているのは、様々なコロナウイルスが存在する中で、"新型の"コロナウイルスであることを示すためになります。
全体の意味としては、"そのコロナウイルスの拡大以来"となります。
そして、それにand以下が加わります。
1-3, "and subsequent freezing of major economies"
"and"が出て来た場合、基本的には、A and Bといったように、何かと何かをつないるため、それらが何なのかを見極める必要があります。
ここではまず、Bの部分に当たる、andの後ろの、subsequent freezing of major economiesの意味から考えてみましょう。
"subsequent freezing"で"その後の凍結"です。そして何が凍結したかを示すために、"of major economies"(主要な経済の・主要な経済圏の)が加えられます。
全体の意味としては、"主要な経済圏の・その後の凍結"となります。
このBにあたる部分の意味を捉えた上で、andがこれらと何を結んでいるのかを見極めます。
Aにあたる部分は何でしょうか?
考えられるAの可能性は二つあります。
① the spread of の後のthe coronavirus がAにあたる?
つまり、and以降のBは、the spreadにつながり、"the spread of A and B"の形"となる?
②それとも、sinceの後のthe spread of coronavirusがAにあたる?
つまり、and以降のBは、sinceにつながり、"since A and B"の形となる?
それぞれに意味を入れて考えてみましょう。
①の場合、 "the spread of "+ "subsequent freezing of major economies"で、"主要な経済圏のその後の凍結の拡大"となります。
②の場合、"since" + "subsequent freezing of major economies"で、"主要な経済圏のその後の凍結以来"
意味としては、どちらが良いでしょうか?どちらが良いのかの判別は、まだつきにくいかもしれません。
もう一つ見極め方があります。それは形です。
andの前のAと、後ろのBは、一般的に同様の形を持ちます。逆に、同様の形をしているからこそ、andで結ぶことができると言えます。
実際に見てみましょう。
"andの後ろ"のBである、”subsequent freezing of major economies"の形は、シンプルにすると、”名詞 of 名詞"の形です。
この形がAの部分にも存在するのか、実際に"andの前"を見てみましょう。
すると、"the spread of the coronavirus"という"名詞 of 名詞"の形を見つけることができます。
ここで、これらがAにあたると確信できます。
つまり、ここでの"and"は、"the spread of the coronavirus"(そのコロナウイルスの拡大)と、"subsequent freezing of major economies"(主要な経済圏のその後の凍結)を結び、それらがともに先のsince(以来)につながると捉えることができます。
ここまでが、文の飾りの部分となる前置詞句についてとなります。そして、次からが、文の中心となるSVO(何が・どうした・何を)となります。
2-1, "the IMF estimated that"
"the IMF"(IMF)は、estimated(見積もった)、that(それを)となり、”何が・どうした・何を”の、シンプルな第3文型となります。
但し、ここで注意は、"that"(それを)です。"それを"と言われた場合、聴き手は当然、"何を?"と思うわけですが、それを示すのが、that以降となります。
これは、文法的にはthat節と呼ばれ、that以降に改めて別のSとVが登場する形となります。
2-2, "global GDP will shrink 3% this year"
"that"の具体的内容になります。
主語(S)は "global GDP"(世界のGDPが)、動詞(V)は "will shrink"(収縮することになる)で、それらに3%(3パーセント)と、this year(今年)が加わり、全体として、"世界のGDP(国内総生産)は・今年・3%・収縮することになる"となります。
そして、そのことを、"IMFは見積もった"、と先の主語・動詞につながっていきます。
今日の意味解釈は、ここまでとします。
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