【News英語/最強トレ】新型コロナ, 肥満に要注意?! (34 words)
⬜︎下記は "Newsから学ぶ英語" Vimeo版のテキスト情報です。
⬜︎英語の音読トレーニンング、ボキャブラリービルディング、意味解釈のトレーニングなどにご活用ください。
1. 英文スクリプト
The coronavirus death rate in New Orleans is twice that of New York and more than four times that of Seattle. According to experts, obesity and related ailments might be part of the problem
From Reuters
2. ボキャブラリーチェック
✅ coronavirus: コロナウイルス
✅ death rate: 死亡率
✅ New Orleans: ニューオーリンズ
✅ twice: 2倍
✅ New York: ニューヨーク
✅ more than four times: 4倍以上
✅ Seattle: シアトル
✅ according to A: Aによると
✅ expert: 専門家
✅ obesity: 肥満
✅ related ailment: 関連する病気
✅ part of A: Aの一部
✅ problem: 問題
3. 日本語訳
ニューオーリンズにおけるコロナウイルスの死亡率は、ニューヨークの2倍、シアトルの4倍以上になっている。専門家によれば、肥満とそれに関連する病気が、その問題の一部になっているのかもしれない
4. 背景情報
ニューオーリンズは、米国南部に位置するルイジアナ州最大の都市で、同都市およびその郊外を合わせ、120万以上の人々が暮らしています。
フランス、スペインの植民地だった歴史を持つことから、その時代の建築物や食文化を今に残すとともに、ジャズ発祥の地としても知られ、米国内のみならず世界中から多くの人々が観光に訪れる、観光都市として有名です。
そして、先月下旬まで「マルディグラ」と呼ばれる毎年恒例の大型フェスティバルが開催され、今年も約140万人が参加したと言われており、このお祭りが、同地域におけるコロナウイルスの感染を広げた、という見方が強まっています。
また、ニューオーリンズは、その人口の7割をアフリカ系アメリカンが占め、人種差別や貧困といった問題を長く抱えています。
ニューオーリンズでは、そのような貧困問題に起因して、他の地域よりも基礎疾病を持つ人々が多く、同都市において、今回コロナウイルスで亡くなった人々の97%が、基礎疾患を持っていたと言われています。
そして、その97%の基礎疾患を持った死者の中で、40%に糖尿病、25%に肥満、23%に慢性的な腎臓病、21%に心臓病が、見られたことが報じらています(下記リンク参照)。
直近における大規模なフェスティバルの開催、地域における貧困問題、それに起因する基礎疾患を持つ人々の多さなど、複合的な要素が重なったことが、今回のこの地域における突出した死者数へとつながった、と言えるでしょう。
5. 意味解釈
今回の記事の全体像は、2つの文からなり、一つ目、二つ目ともに、SVCの第2文型となります。第2文型は、S=Cの関係が成り立ち、"="のパートには、"be動詞"または"それに準ずる動詞"が置かれます。
早速一つ目の文から見ていきましょう。
1-1, "The coronavirus death rate in New Orleans"
これが主語になります。The coronavirus death rateは、4つの名詞が並べられながら、一つの意味を形成し、"コロナウイルスによる死亡率は"となります。
そして、それに"場所"を表す前置詞句 "in NewOrleans" (ニューオーリンズにおける)が加わり、全体として、”ニューオーリンズにおけるコロナウイルスの死亡率は”となります。
1-2, "is twice that of New York"
is twiceで"2倍だ"となります。何の2倍かを表す言葉が、その後に続き、"that of New York"で"ニューヨークのそれの"となります。thatは、主語に出てきたdeath rate(死亡率)の言い換えになります。
1-3, "and more than four times that of Seattle"
andという接続詞が出てきました。andは"結ぶ"働きをするため、何と何が結ばれているかを考える必要があります。まずは、andの後に置かれているものに目を向けます。
"more than four times that of Seattle"とあり、これがandの前のtwice that of New Yorkと、形として対応していることが分かります。
つまり、andの前も後ろも、"倍数表現+that of +都市名"となっており、それらがandで結ばれていると捉えます。
意味としては、"more than four times" で4倍以上、that of Seattleで”シアトルのそれの”となり、それら全体で、"シアトルのそれの4倍以上”となります。
最初からつなぐと、'ニューオーリンズの死亡率は、"ニューヨークのそれの2倍"そして"シアトルのそれの4倍以上" だ' となります。
ここまでが1つ目の文となります。
続いて2つ目の文に入りましょう。
2-1, "According to experts,"
”専門家によると”、ここは飾りの部分になります。
2-2, "obesity and related ailments"
andが来ました。ここでは、obesity(肥満)とrelated ailments(それに関する病気)という名詞同士が、andで結ばれています。
2-3, "might be part of the problem"
might be(かもしれない)がV(動詞)、part of the problem(問題の一部)がC(補語)となり、主語と合わせると、意味としては、"肥満とそれに関する病気は(S)・その問題の一部(C)・かもしれない(V)"となります。
”might”は、助動詞"may"の過去形であり、"かもしれない"という推量の度合いが、mayよりもさらに大きいことを示しています。
"その問題"とは、”死亡率の問題”、すなわち、”ニューオーリンズの死亡率が他の地域よりも高いこと”を指しています。
今回の解釈はここまでとします。
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