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【News英語/最強トレ】WHO, 新型コロナにパンデミック宣言 (35 words / 2020年3月13日より)

⬜︎下記は"Newsから学ぶ英語"YouTube版のテキスト情報です。

⬜︎英語の音読トレーニンングやボキャブラリービルディング、意味解釈のトレーニングなどにご活用ください。

1. この日のニュース(日本語訳)

世界保健機関はCOVID-19をパンデミックと宣言し、世界中の110を超える国と地域において11万8,000を超えるコロナウイルスによる病気の症例と、さらなる世界的な拡大の継続的な危険を指摘した

2. 背景情報

世界保健機関は一般的にWHO(ダブリュ・エイチ・オー)と呼ばれ、人間の健康を基本的人権の一つと捉え、その達成を目的として設立された国際連合の専門機関です。

その国際機関がようやく新型コロナウイルスの名で知られるCOVID-19をパンデミック(世界的に大流行する伝染病)であると宣言しました。

この宣言により、各国政府に強制的な措置等の義務が生じるわけではありませんが、世界的な緊急事態であるとの認識がなされることになります。

3. 英文スクリプト

The World Health Organization declared COVID-19 a pandemic, pointing to the over 118,000 cases of the coronavirus illness in over 110 countries and territories around the world and the sustained risk of further global spread

From TIME

4. ボキャブラリーチェック

✅ World Health Organization: 世界保健機関, WHO
✅ declare A B: AをBと宣言する
✅ COVID-19: 新型コロナウイルスの正式名称
✅ pandemic: パンデミック(感染病の世界的大流行)
✅ point to A: Aに指を差す, Aを指摘する
✅ case: 事例, 症例
✅ coronavirus illness: コロナウイルスの病気
✅ countries and territories: 国と地域
✅ around the world: 世界中で
✅ sustained risk: 継続的な危険
✅ further: さらなる
✅ global: 世界の, 世界的な
✅ spread: 拡がり, 拡大

5. 意味解釈

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この文の構造は、SVOC(何が・どうした・何を・何だと)の第5文型であり、分詞のpointing toとその後に続く A(the over 118,000 cases) and B (the sustained risk)の接続詞がそれを修飾する形となります。

SVOCの第5文型は、O(目的語)=C(補語)の関係が成り立ちますが、そのような形をとる動詞の数は限定されます。

ここではdeclare COVID-19 a pandemicとなっており、declareが第5文型の形を取る動詞となります。

そしてCOVID-19が目的語(O)、 その後のa pandemic(C)が補語となり、意味としては「COVID-19をパンデミックと宣言する」です。

これが第5文型もしくは第4文型(SVOO)(誰が・どうした・誰に・何を)だと気付くポイントとしては、COVID-19という名詞の後にa pandemicという名詞が続いていることが挙げられます。

つまり動詞の後に名詞が2つ続くパターンは、第5文型もしくは第4文型の可能性を考えると良いです。

そして第4文型か第5文型かの違いは、動詞の後ろの二つの名詞の関係にあり、その二つの名詞がイコールの関係であれば、第5文型となり、イコールの関係でなければ、第4文型となります。

例えば下記の文の文型はどちらになるでしょうか?

I gave my mother the flower. (私は自分の母にその花をあげた)

動詞gaveの後にmy motherとthe flowerという二つの名詞があり、ここに着目し、第4文型と第5文型の可能性を見出し、さらにこの関係がイコールで結ばれるかどうかを考える必要があります。

my motherとthe flowerの関係は通常イコールとは言えないことから、この文型は第5文型ではなく、第4文型となり、誰が・どうした「誰に・何を」という形で捉えることになります。

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SVOCの文の構造を読み取った次に重要になるのは、飾りの分詞の部分となります。

分詞の構文は、動詞にingがついたものであり、基本的に動詞の仲間ですが、主たる文を修飾する働きを持ちます。

ここではpoint to A(Aに指を差す)という動詞にingがつくことで、「Aに指を差しながら」といったニュアンスとなり、主たる文のdeclare(を宣言する)を修飾することになります。

つまり分詞は「〜しながら、・・・する」あるいは「・・・し、〜する」といったように、二つの動詞をつなげて表現することができます。

そしてここのpointing to(指を差す)の対象は一つだけでなく、二つあることに注意が必要になります。

二つの言葉を結ぶ役割の言葉を接続詞と言いますが、pointing to以下に二つのandが登場し、どちらかのandがpointing to A and Bというように、pointing toの対象となっています。ここを見抜くことが意味を取る上で大切になります。

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最初のandから見てみましょう。最初のandは何と何をつないでいるのでしょうか。

countriesの後にandが来て、その後にterritoriesと来る。形はともに複数形となっており、ここでこの二つはつながりが良いなとの認識を持ちたいです。

そして意味として考えてみると、countriesが"国家"であり、territoriesが"領土"と分かれば、ここのandは、countriesとterritoriesをつないでいると確信が持てるようになります。

そして目を進めると二つの目のandが登場し、その後にthe sustained risk(継続される危険)という名詞が来ていることから、このandが何とつながるのかを見極める必要があります。

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基本的にはandの後に名詞が来れば、その前に来るものも名詞になります。そうして名詞のパートを探します。

そうするとpointing toの後にthe over 118,000 cases(11万8,000以上の症例)という名詞があり、pointing to A and Bの形になるのではないかとの推測がつきます。

そして意味を確認すると、「11万8000以上の症例」と「継続される危険を」を"指差しながら"となり、意味としても違和感がなく、その構造の捉え方が正しいことが確認されます。

この文について、大きな構造を捉える上で重要になるものは、以上となります。


6. 音声確認 ("Newsから学ぶ英語"YouTubu版)


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