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第1種衛生管理者試験で一発合格する方法

2023年12月末にそれまでに勤めていた生命保険会社を退職して、2024年1月よりインフラ系メーカーの会社に転職して働き始めました。

その会社に入社した後、私に託された最初のミッションは、第1種衛生管理者試験に合格することです。

なぜ、このミッションが与えられたかというと、労働安全衛生業務として衛生管理者の資格が必要であるにも関わらず、配属になった課で一緒に働く上司や先輩がこの試験に落ちてしまい、誰も衛生管理者の資格を持っていなかったため、私に白羽の矢がたったわけです。

入社後の3ヶ月間は、業務時間中に第1種衛生管理者の試験勉強をしても良いと許可が下りたため、1日当たり約8時間、丸3ヶ月間を勉強時間として投下しました。

結果として、無事に第1種衛生管理者試験にほぼ満点を獲得して一発合格することができました。

ちなみに、「ほぼ満点」という表現を使ったのかという理由についてはこの記事を読む進めるとわかります。

今回の記事では、どのように第1種衛生管理者試験の勉強を進めて、合格できたのかという話をしていきます。


衛生管理者について

衛生管理者は、労働安全衛生法で定められている国家資格で、事業場の衛生管理全般を担当する役割です。労働者の安全や健康を確保するために、労働環境の改善や疾病の予防処置などを行います。

衛生管理者の業務には、次のようなものがあります。

  • 労働者の安全や健康障害の防止策の立案

  • 労働者の安全や衛生に関する教育の実施

  • 健康診断の実施や健康の保持増進のための措置

  • 労働災害の原因の調査や再発防止策の立案

衛生管理者には、業務の範囲が広い順に、第一種衛生管理者、第二種衛生管理者、衛生工学衛生管理者の3種類があります。

衛生管理者になるには、衛生管理者試験に合格する必要があります。年齢や性別は関係なく受験でき、比較的合格率が高い資格です。

第一種衛生管理者試験の合格率は、過去5年間平均で約45%です。令和4年度の試験では45.8%でした。

衛生管理者を未選任のままにしておくと、労働基準監督署から是正勧告を受ける可能性があります。また、労働安全法違反として50万円以下の罰金に科せられる可能性もあります。

第1種衛生管理者試験の概要

第1種衛生管理者試験は、職場の安全衛生を管理するための国家資格を取得するための試験です。

試験は44問で構成され、試験時間は3時間です。

出題範囲は労働衛生、関係法令、労働生理の3つの分野に分かれています。

各分野で最低でも40%以上の得点、合計で60%以上の得点で合格できます。

試験時間はかなり余裕があり、時間が足らなくなるということはないでしょう。

衛生管理者試験は類似の問題が繰り返し出題されるので、過去問対策が必須になります。

私が実際に行った試験対策について

 学習スケジュール

試験の約3ヶ月前から勉強を始め、以下のような流れで学習を進めました。

・1ヶ月目〜2ヶ月目

参考書を使った知識のインプット

まず最初に参考書を一通り読み込んで、試験範囲やどういった知識を身につける必要があるのかを確認しました。

試験範囲はかなり広いので、この時点では知識を完璧に入れなくても大丈夫です。

私の場合は、参考書を使った知識のインプットの時点では、知識はほとんど頭に残りませんでした。

以下、使用した参考書になります。


問題集によるアウトプット

一通り、参考書を読み込んだ後に、問題集を解きまくりました。

10回ほど問題集を解いて、問題集にある知識を完璧に抑えることができました。

使用した問題集は最近10年(20回分)の公表問題に、過去20年以上にわたって独自に収集した非公表問題を加えた約1500問超をベースとし、当面出題が予想される問題をほぼ網羅しています。

以下、使用した問題集になります。


YouTubeによる学習

参考書や問題集を解いていましたが、点検の頻度や化学物質の名前などを一つ一つ覚えていくのが大変でした。

そういったこともあり、何か良い方法はないかなと探していた時にYouTubeでピッタリなチャンネルを見つけました。

それは『衛生管理者【のぐちゃん先生】公式チャンネル』という衛生管理者を目指す人に覚えやすい語呂合わせで講義をしてくれるチャンネルです。

動画で語呂合わせを紹介した後に、過去問を解説してくれているので、頭に残りやすい優良なチャンネルだと思います。

このチャンネルにある動画を全て見ることで、細かい知識まで含めて覚えることができました。

のぐちゃん先生、ありがとうございました!

ちなみに公式チャンネルを運営されているのぐちゃん先生は有料講座を開催されていますが、個人的に有料講座まで受講する必要はないかなと思っています。

理由としては衛生管理者という国家資格は独学でも十分に合格できますし、有料講座の金額とそれに見合うだけでの金銭的リターンがあるかどうかはなんとも言えないからです。

例えば、衛生管理者の資格を取得することで、会社から毎月数万円程度の資格手当が出たり、年収アップの転職で間違いなく有利になることがわかっているのであれば、有料講座を受講して学習時間を短くすることで、早く資格手当を貰えたり、早く転職したりして、有料講座分の金額をペイできると確信できた時だけ、有料講座の受講は自己投資として成立すると思います。

自分の場合は、会社から衛生管理者試験に合格するように命じられ、勉強時間を3ヶ月間確保できたため、有料講座の受講は不要と判断しました。

衛生管理者試験の話からずれてしまいましたが、無駄なことでお金を失うことを避けて欲しいため、有料講座に対する私の考えを共有しました。

・3ヶ月目

過去問・予想模試で実践練習

ラストスパートは過去問・予想模試で総仕上げをします。

これまでに衛生管理者の参考書と問題集で知識武装しているため、比較的するすると問題が解けるのを実感できると思います。

しっかり時間を測って、過去問・予想模試を解くことで、本番の試験を想定した試験対策を行います。

私の場合、以下の過去問・予想模試で試験対策を行いました。

試験結果

タイトルにある通り、第1種衛生管理者試験では、ほぼ満点を取ることができたと思います。

なぜ、このような表現になったのかというと、合格通知が送られた人は点数が非開示のため、合格したことはわかるけど、自分は100点満点中何点取れていて、どこを間違えたのかがわからないようになっています。

それに対して、不合格通知が送られた人は点数が開示されるという謎仕様になっています。

ちなみに合格者が点数開示をしたい場合は、各安全衛生技術センターに問い合わせると開示請求が可能です。

指示に従って700円を振り込み、簡易書留で安全衛生技術センターに送付すると、一週間ほどで結果が郵送されます。

しかしながら、合計で 1,000円ほどお金をかけてまで、点数を知りたいとは思えなかったため、今も自分の点数は闇に葬られたままです。

私が受験した時の出題問題で問題集や過去問で全く見たことがない問題が1、2問あったため、その部分で何点か引かれているだろうと推察し、ほぼ満点という表現を使いました。

まとめ

第1種衛生管理者試験はしっかり時間をかけて、適切に対策をすれば、独学でも一発合格を十分に狙えます!

そのためには、計画的な学習と効果的な勉強法の実践が不可欠です。

約3ヶ月間、最低でも1日1時間程度の学習を継続し、合計約100時間の勉強時間を確保することが目安となります。

自分に合った学習方法を見つけ、着実に準備を進めていくことが合格への近道となるでしょう。

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