名曲「Last Christmas」を英文法的に分析する。①サビパートのみ
さて、またこの季節がやってきました。美しいイルミネーションの中で恋人たちが仲良く肌を寄せ合い、人狂(ジングル)ベルです。
今思い返せば、私がまだ20代の頃、毎年この日は世間に対してジャックナイフのように擦れてしまっていたような気がします。
恋人は皆無だったので、TUTAYAで「フルメタルジャケット」をわざわざクリスマスの日に借りて気を紛らわしていました。イルミネーションに酔う甘い若者たちをハートマン軍曹に思いっきり侮辱してほしい。そんなことを考えては一人クッスリ笑いながらクリスマスを過ごしていた悲しい私です。
さて、本日は1984年、全米でポップミュージック全盛期のこの頃に発売されたワムのLast Christmas について英文の解説をしていきたいと思います。
おそらく、クリスマスの曲ナンバーワンぐらいにどこに行っても流れているこの曲!きっと歌えたらカッコいいですよね。
でもですね。この曲の難易度はおそらくかなり低い。
きっと誰もが数回歌うだけでほぼ全て歌えます。
理由はサビの締める割合がかなり高いからです。ちょっと見てみてください。下にあるのが、全歌詞になるのですが、黄色に占める割合がサビの部分です。
つまり、黄色の部分が歌えれば、ほぼこの歌は完コピできるということになります。
さて、英文の解説でございます。
Last Christmas
I gave you my heart
But the very next day
You gave it away
This year
To save me from tears
I'll give it to someone special
Last Christmasに関してです。
lastは形容詞=この前の、前回の、昨・・・、になります
通常無冠詞で副詞的に用います。この単語で知っておいて欲しいのはよく使います。
This time last year (去年の今頃は)という表現
例文) This time last year, we stayed home all day because of covid-1(due to the coronavirus. )去年の今頃、コロナの影響で私たちはずっと家にいた。
Last Christmas.
(去年のクリスマスは)
Christmas 名詞 クリスマス です。真ん中の「t」は発音しないので綴り字で間違える人が多発する文字になります。そしてクリスマスについてのあるあるなんですが、欧米ではXmasやX-masをよく見かけないでしょうか?
これギリシア語 “Χριστός(Christos)” の先頭の文字から来ているそうです。そしてXは英語のchristキリストを表すそうです。
I gave you my heart
(あなたに私の心を捧げたけど)
gave 動詞 give(人に物を与える)の過去形です。ここで大切なのは後ろのheartになります。もちろんこの場合臓器ではなく「心」です。heartとmind, spirit, soulのちがいについてです。
heartは喜怒哀楽等の強い感情を抱く場所としての心
mindは思考・理性・精神の存在場所としての心をいい, 身振りの際はしばしば頭をさす.
spiritは肉体に対する心・気性・精神をいい, 気持ちの浮き沈みや死後に肉体を離れた魂・霊魂なども表す.
さて仕事で疲れ切った私の心はどれをさすのでしょうか?おそらくmindです。
But the very next day you gave it away
(でも、その次の日にもうあなたは捨ててった)
このvery は形容詞 を最上級にし、first, last, same, next, oppositeやownの前で強調するveryです。「まったく、まさに、本当の」という意味です。
This year
(だから今年は)
これは時を表す名詞が、副詞的に働く副詞的目的格。つまり、all, every ,last , next , this , that , whatなどがついた時の表現では、in on at などの前置詞はおかないルールです。
To save me from tears
(もうこんなふうに涙は流したくないから)
save A(人・物) from B(危険・害)は重要です。
B<危険・害など>からA<人・物>を救う
この表現はA+be動詞 saved from Bの形で多く使われる表現です。skellの検索数です。
save me from 0.29 hits per million
save from 2.57 hits per million
I'll give it to someone special
( 誰か特別な人に私の心をあげるの)
someoneとsomebodyの違いぐらいでしょう。
「〜body」・・・「〜one」よりも口語的でくだけた言い方。
すこしやっていて思ったのですが、これ後日YOUTUBEに動画を載せようと思います。決してここに書くことがめんどくさくなったというわけではなく、その方がわかりやすいと思ったからです笑。うーん、わかりません。
今年度、色々チャレンジすることが目標なので、(もう終わりますが笑)やってみるかもしれません。ここまで読んでいただき誠にありがとうございます。
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みなさまにとって明日がいい日であるように。