私の頭の中での文法
文法は学習初期に学ぶべき、重要な箇所だが、文法に関するアプローチは、私の頭の中ではもしかしたら皆さんと違う部分があるかもしれない。
私は、日本の中学校・高校で文法を学んで、大学では日本の外大の英語学科に進んだので、割と硬派な英語学習をしてきたのだが、その割には実は「文法用語」をあまり知らない部分がある。
文法の知識は当然あるのだが、「文法用語」をあまり知らないのだ。もちろん学校の授業は真面目に受けた方なので、ある程度の文法用語は頭に入っているのだが、それがどういう現象なのかがたまに結びついていないこともある。もちろん例文を見て、「ああ、その使い方ね」となるのだが、「その現象の名前を挙げよ」と言われても答えられないことも多いだろう。
例えば、「5文型」という用語があるが、どれが、第1文型で第3文型なのかまでは覚えていない。
覚えていることとしては、He smiles. / He read a book. / He gave him a book. / He makes her happy. の実際の例文で、あれ、あともう1つ何だったかな? とこのブログを書いてて思ったのだが、「ああ、be動詞を使った場合か・・・」という程度である。もしかしたら、be動詞あるいは、それに近い動詞は、私の頭の中では別カテゴリーなのかもしれない。
それはさておき、「be動詞」という文法用語をすでに使っているやん?と思うかもしれないが、これはこれで分かりやすい。なぜなら、名前が何となく文法を説明しているから。「Beを使う文法で動詞の役割をする」というのが何となく分かり易い。(あまり乱暴すぎる説明も良くないのだが。。。)
学校にもいなかっただろうか? 「完了形」と言う言葉を使わずに「have + 過去分詞」といういう先生が。(過去分詞を習得済みと言う前提だが)
ここで私が普段使っている文法用語と使っていない文法用語の一部を載せてみた。
高頻度で使う:
主語/名詞/動詞(be動詞)/形容詞/副詞/前置詞/助動詞 など
中頻度:
現在進行形/完了形/仮定法/動詞の原形 など
低頻度:
動名詞/目的語/再帰代名詞/補語/従属節 など
その他いろいろあるかもしれないが、あくまで私の頭の中でのイメージで、低頻度に分類されたものは、見ただけでなんか英語が嫌いになりそうなので(笑)、別の言い方で教えることが多い。例えば、動名詞であれば、「動詞にingをくっ付けると名詞の働き方をすることができる」となり、目的語は「「~を」の部分をつくる人・モノなど」となるという具合である。もちろんそれには例文が必ず伴う。
文法用語を頻繁に使うことによって生じた「覚えなくてはならない感」をなるべく出さないようにしてあげるということである。そして本質的な部分にフォーカスを置くのである。
何が言いたいかと言うと、個人的には文法用語よりも、本質的な部分である「その使い方」を習得すれば良いのだから、いくつかの例文とその意味を徹底的に頭に叩き込めば良いというものになる。
教える方にとっては文法用語は便利かもしれないが、生徒がそのせいで英語嫌いになってはならないし、その現象の説明を分かり易く教えるように努めることは重要なことだと思う。
私がこのような考え方ができるのは、先に文法の例文を暗唱などで叩き込んだからで、それらを覚えて、応用が利く様であれば、もう別に文法用語なんて自分には必要ないと判断したからである。
確かに文法用語を使うことで勉強したような気分になれるかもしれないが、勉強が目的だとそっちの方がもしかしたら、楽かもしれない。
でも習得が目的となると、実は文法用語を覚える以上に、もっと大変なプロセスが待っていて、ひたすらブツブツ言いながら、例文と向き合っていくのである。
読んで頂きありがとうございました!
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