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カーボン・クレジットで億万長者になる③

これは2021年にマリン・カツサ氏率いるKatusa Researchが出した無料eBook "MAKING MONEY OUT OF THIN AIR CARBONOMICS: How Carbon Credits will mint the Next Generation of MILLIONAIRES" の要約である。

「カーボン・クレジットで億万長者になる①~②」の続きになるので、まだ読んでない人はまずはこちらをどうぞ!

僅かな変化が大きな違いを生む

気候変動でよく話題になる『1.5℃目標』だが、今のままでは世界的に大きな気候変動により農作物や家畜、海面上昇などいろんな側面で悪い影響を生むと言われている。

参照:国連広報

海面上昇で消えていく島、気温の上昇で頻繁に起こる山火事などはすでにニュースで報じられており、すでに気候変動や汚染によって世界中で毎年400万人が亡くなっている。

IMF(国際通貨基金)によると「もしこの気候変動を食い止めなければ、世界のGDPは13%落ち、世界的不況になるかもしれない」とも言っている。

一方で世界的な人口増加も問題になっている。

IEA(国際エネルギー機関)によると「2050年までに世界の人口はさらに20億人増える」と言われており、世界経済は倍増すると予想されている。

その中でCO2の排出を減らさないといけないのである。

これらの情報には諸説あるし、あなたが信じなければいけないわけではない。

参照:Deloitte

しかし、世界の超大国や世界的企業がこのような情報を使っており、それにより今後30年で費やされるお金や動員される人の数やテクノロジーが重要なのである。

すでに戦いは劣勢である

事の始まりは2016年のパリ協定から始まった。

パリ協定

世界の炭素排出97%を占める196か国が、気候変動に関する法的拘束力のある協定に調印した。

協定上の目標としては、「産業革命前から世界の平均気温上昇を1.5℃未満」を目指すものである。

しかし、実際には2016年以降世界の気温はすでに1℃上がっている。

参照:KATUSA RESEARCH

つまり、現実は調印から5年以上何もできていない状態で、各国の2030年の目標達成がどんどん難しくなっているのが現状である。

つまり、パリ協定は不十分で、機能していないのである。

すでに兆候は表れているが、各国政府は炭素排出削減に向けて今まで以上に厳しい対応が迫られるだろう。

続く


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