スピードラーニング英語版 第18巻 P.30 AT A VACATION HOME(別荘にて)
日本語書き起こし
ナレーター
小野さん一家は夏のある週末に、ポコノマウンテンにある友人の別荘を訪ねる計画を立てます。
小野夫人
あなた、再来週の週末は開いているかしら?
小野氏
というと、何日かな?
小野夫人
8月の11、12の土、日よ。
小野氏
今のところ特に何も予定はないけれど。どうして?
小野夫人
よかった。あのね、友達の典子がペンシルベニアに別荘を持っていて、
夏の間はそこにいるの。
それで私たち家族を招待してくれたのよ。
小野氏
典子さんってアメリカ人と結婚しているんだっけ?
小野夫人
ええ、アメリカに住んでもう20年になるわね。
小野氏
子どもはいるの?
小野夫人
女の子が2人。
小野氏
典子さんの家族に会って、うちの子どもたちにもいい経験になるかもしれないね。
小野夫人
そうね、健二と真紀もきっと喜ぶわ。
サマーキャンプが終わると、ほとんどの友達がバケーションに出かけちゃって、遊び相手がいなくて退屈すると思うから。
小野氏
ポコノまではどうやって行くんだい?
小野夫人
車だと3、4時間かかるって、典子が言ってたわ。
二人で交代して運転して行きましょう。
小野氏
道はわかっているの?
小野夫人
典子によると、ジョージ・ワシントン・ブリッジを渡ったあと、I-80 ウエストをペンシルバニアへ向かって行くんですって。
インターネットで行き方を再確認するわ。
小野氏
楽しい旅行になりそうだ。
健二と真紀にも言っておこう。
二人は、どこにいるんだい?
小野夫人
裏庭で遊んでいると思うわ。
小野氏
おーい、二人とも、ちょっとこっちへ来なさい。
健二と真紀
なーに?
小野夫人
次の次の週末にペンシルバニアに行くわよ。
お母さんのお友達がそこに別荘を持っているの。
健二
やったー!それってどこ?
小野夫人
ペンシルバニア州のポコノマウンテンよ。
真紀
変な名前。
小野氏
たぶんネイティブ・アメリカンの名前だと思うよ。
ほら、タカホとかママロネックとか、このあたりにもアメリカ先住民の名前のついた町があるだろう。
真紀
ちょっと、日本語みたいに聞こえるね。
小野夫人
そうよね。
ポコノマウンテンは森と湖に囲まれていて、
とてもきれいな別荘地らしいわ。
避暑地としては最適な所よ。
真紀
避暑地ってなあに?
小野夫人
ほら、都会の夏はとっても暑いでしょ。
だから夏の間、海や山の涼しい所で過ごす人が多いのよ。
小野氏
夏の間に行く別荘を持っている人もいるし、
友人の別荘に遊びに行く人もいるし。
夏の間だけ、何人かで別荘を借りる場合もあるそうだ。
「サマーシェア」っていうんだ。
健二
すごく楽しくなりそうだね。
早く行きたいなー!
ナレーター
小野さん一家はポコノマウンテンの別荘に着き、典子さんの家族に会います。
小野夫人
こんにちは、典子。本当に久しぶりね。
典子
いらっしゃい、良子。道に迷わなかった?
小野夫人
大丈夫だったわ。
典子、主人の肇です。
典子
ええ、以前にお会いしたわ。
またお会いできてうれしいわ、肇さん。
小野氏
こちらこそ。
典子
さあ、入ってください。
主人のリチャードです。
小野氏
はじめまして、リチャード。
お招きいただき、ありがとうございます。
リチャード
どういたしまして。
そこにいるのはお子さんですね。
小野夫人
ええ、健二と真紀です。
リチャード
うちの娘のジェニファーです。
姉のスーザンは友達と出かけてしまって。
小野夫人
こちらにも友達がいるの?
典子
ええ、毎年夏はここに来るから、たくさんお友達ができたわ。
毎年夏になると、ほとんど同じ顔ぶれがそろうのよ。
子どもたちには水泳なんかのクラスがあるし、
大人もゴルフやテニスや釣りなどを楽しめるようになっているのよ。
夜は外でバーベキューをしたり、一緒にゲームとかもするわよ。
リチャード
お二人はポーカーをしますか?
小野氏
いいえ、聞いたことはありますが。
リチャード
面白いんですよ。どうやってやるか、夕食のあとで教えますよ。
小野氏
ぜひ、教わりたいな。
リチャード
皆、お腹がすいてたらいいんだけど。
ステーキとチキンのバーベキューをしますから。
小野夫人
素敵!
リチャード
よかった!じゃ、外で食べる準備をしましょう。
ナレーター
夕食後、小野さんと典子さんの家族は夏の休暇について話します。
小野夫人
ごちそうさま。とってもおいしかったわ。
リチャードがよく働くので驚いたわ。
お肉を焼いて、テーブルの後片付け、今は食器まで洗ってくれているわ。
私なんか、男性に近くであんなに働かれると、どうも落ち着かないわ。
申し訳ない気がしちゃって。
典子
気にしなくてもいいのよ。アメリカではお客様は夫婦もてなすものなのよ。
男でも女でも、小さいころから家の手伝いをするのは慣れているから。
それに、どういうわけか男の人はほかの料理がまったくだめだとしても、お肉を焼くのだけは大好きなの。
リチャード
そのとおり、肉を火にかけて料理するのは、男として重要な役割なんですよ。
小野夫人
それに、ジェニファーもよく手伝ってくれるわね。
典子
そうなの、普段、テーブルの支度と食器洗いはジェニファーとスーザンの仕事になっているから。
さあ、デッキで夕日を見ながらコーヒーでも飲みましょうよ。
小野夫人
素敵ね。
小野氏
ここは、すごくきれいな所ですね。
静かで、のどかな感じがして、自然に囲まれていて…。
リチャード、週末だけ来るんですか?
リチャード
ええ、会社がありますから。
典子
リチャードは印刷会社を経営しているの。
小野氏
そうですか。アメリカの夏休みというと、まとめて取るというイメージがあるんですが、
一ヶ月とかニヶ月とかっていうのはざらだって、本当ですか?
リチャード
それは学生の休みでしょう。夏にはアルバイトをする高校生や、大学生も多いですけどね。
大人は一週間か、せいぜい二週間くらいでしょうねぇ。
小野夫人
でも、ほとんどの社員が同時に休暇を取ってしまったら、どうなるのかしら?
リチャード
交代で休みますから。
それに、ニューヨークのような所には、さまざまな文化的背景の人が集まっていて、
中国系やユダヤ系、スペイン系、中近東系、韓国系、ロシア系、それに日系などの人がいます。
ほとんどが、それぞれの民族的習慣によって休暇を取りますから、ぶつかるのを心配することはめったにないですね。
中国系の人々はニ月に新年を祝いますから、皆そのころ長期の休みを取りますし。
ユダヤ系の人は彼らの新年に当たる10月と、過ぎ越し祭のある4月に休暇を取りますね。
小野氏
面白いですね、日本ではお盆や年末年始の長期休暇はほぼ一定しているんですが、
アメリカでは、さまざまな民族が集まっているだけに、休暇の時期も異なるということですね。
典子
ええ、それでもやっぱり休暇のピークはありますよ。
高速道路や空港は、サンクスギビング、クリスマス、新年、メモリアル・デーやレイバー・デーには、いつも混み合います。
それに、夏場は子どもたちの学校が休みですから、休暇を取る人が多いです。
リチャード
製造業は結構まとまった休みが取れます。
でも、日々刻々の情勢をにらんでいなければいけないようなビジネスに携わっている人はそんなことはできませんね。
小野氏
というと、金融業とかですか?
リチャード
そうです、銀行、証券会社、クレジット会社などです…。
私の友人は会計士ですが、
4月15日あたりは納税申告の締め切りですから、
目の回るような忙しさです。
また、それ以外にも彼は、株式市場や外国為替市場を見ていなければならないんです。
だから長期休暇は取りたくても取れない。
彼は、金曜と月曜を加えて、時々、長い週末を楽しんでいますよ。
典子
ニューヨーカーは、そうやってロングアイランドのビーチや、マサチューセッツのケープコッドにも行くんですよ。
カリブ海まで出かけることだってできるわね。
ところで、皆さんの夏休みのご予定は?
小野夫人
バハマに行くつもりよ。
典子
まあ素敵!
小野夫人
子どもと姪を入れて全部で5人で行くのよ。
ニューヨークタイムズの日曜版で、パッケージツアーをたくさん見つけたんだけど、
同じ所に行くのにも、ずいぶん価格の差があるのには驚いたわ。
リチャード
そりゃ、パッケージのタイプによってはかなりの違いがありますからね。
どんな宿泊施設がついてくるのか必ず確認したほうがいいですよ。
ありとあらゆる設備やサービスを用意しているホテルもあります。例えば、プール、送迎バス、いろんなアクティビティとか。
それから、食事と飲み物が含まれていたり、ツアーや買い物の割引券をくれるパッケージもあります。
飛行機がどこを経由するかの確認も忘れてはいけません。
場合によっては、何ヵ所も経由する場合があって、
直行便だと3時間のところが、7時間もかかってしまうことがあるんです。
小野夫人
まあ、そんなことがあるとは知らなかったわ。
リチャード
インターネットでパッケージツアーを比較すると、すごく簡単に情報をチェックすることができますよ。
日本人向けの旅行パッケージもありますし。
典子
でも、個人旅行でも不自由しないくらい英語ができるんだったら、アメリカのパッケージのほうがたいてい割安よ。
私もそのうちバハマに行ってみたいわ。
リチャード
バハマなら近いから、いつでも行けると思うよ。
僕たちもそのうち行こうよ。
ところで、ポーカーをしたい人は?
小野氏
いいですね!
英語書き起こし
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