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スピードラーニング英語版 第17巻 P.46 GOING TO YANKEE STADIUM(ヤンキースタジアムへ)

日本語書き起こし

ナレーター
小野夫妻は、ジョンソン氏とヤンキースの試合を見に行きます。

小野氏
すごく大きな球場だね。

小野夫人
そうね、今夜は空がきれいだわ。
ほら見て、あの下のほうにいる子供たち。
すごくはしゃいでる。

ジョンソン氏
あの子たちは野球選手に話しかけたり、握手したりできるチャンスを狙ってるんですよ。
ほら、サインをしてあげてる選手が見えますか?

小野夫人
まあ、かわいいわねぇ。

小野氏
来てよかったろう?

小野夫人
ええ。ジョンソンさん、一緒に連れて来てくださってありがとう。

ジョンソン氏
ボブと呼んでください。

小野夫人
そうね、ありがとう、ボブ。

ジョンソン氏
どういたしまして。
僕は野球が大好きなんですよ。

小野夫人
よく野球の試合を見に来るんですか?

ジョンソン氏
ええ、うちの家内が許してくれる限りはね。

小野氏
いつも、どんなふうにして、チケットを買うんですか?

ジョンソン氏
インターネットで注文するんですよ。
ネット上にはたくさんのチケット販売業者がありますが、
なかには、リップ・オフもありますね。

小野氏
「リップ・オフ」とは、どういう意味ですか?

ジョンソン氏
必要以上に高く売りつけたり、別の方法で客をだますとか。
僕は、メジャーリーグの公式ウェブサイトかヤンキースの公式サイトをお勧めしますよ。
さあ、試合が始まりますよ。
起立しないと。国歌を斉唱します。
「ザ・スター・スパングルド・バナー」の歌詞を知っていますか?

小野夫人
いえ、もちろん知りません。

小野氏
ところでボブ、1シーズンにはいくつくらい試合があるんですか?

ジョンソン氏
各球団が、まず162試合をこなします。ホームグラウンドで81試合、地方で81試合というように。

小野氏
二つのリーグがあるんですよね。

ジョンソン氏
そのとおり。ナショナルリーグとアメリカンリーグです。
両リーグとも、東部、中部、西部の三地区に分かれているんです。
プレーオフは、地区シリーズから始まります。
地区シリーズの後は、両リーグの優勝決定シリーズです。
最終的に、各リーグの勝者がさらに7回戦を戦い、その年のチャンピオンが決まります。
これがワールドシリーズです。10月に行われます。

小野夫人
日本シリーズのようなものね。
ヤンキースはどちらのリーグなの?

ジョンソン氏
ヤンキースはアメリカン・リーグで、メッツはナショナル・リーグ。

小野夫人
じゃあ、お互いにワールドシリーズで対戦することもあるのね。

ジョンソン氏
その可能性はありますね。

小野夫人
わあっ、見て!ホームランよ!
どうして観客が沸かないのかしら。

小野氏
今打ったのは、相手のシカゴ・ホワイト・ソックスだからだよ。
観客はほとんどがホームチームのファンだろ。
相手打者が打っても喜ばないよ。

ジョンソン氏
でも、ヤンキースが打てば、皆、大騒ぎですよ。

売り子
ホットドッグ!ホットドッグはいかがですかー!

小野夫人
おいしそう!

ジョンソン氏
じゃあ、買いましょう。
ホットドッグ三つ、お願いします。

売り子
からし、ケチャップ、ピクルスはどうします?

ジョンソン氏
お二人はどうします?

小野夫人
全部!

ジョンソン氏
全部お願いします。

売り子
12ドルです。

ジョンソン氏
はい、14ドル。

売り子
ありがとうございます!

ジョンソン氏
さて、何かのどを潤す物がいりますね。

小野氏
ビール売りが来ますよ。

ジョンソン氏
そりゃ、いい。呼びましょう。

小野夫人
ピーナッツ、ポップコーン、それにアイスクリームを売ってる人もいるのね。

ジョンソン氏
あっ、次はヤンキースで一番の打者だ。
大きなスクリーンに彼の写真が出てるでしょ。
彼の「スタッツ」も書いてありますよ。

小野氏
「スタッツ」って何のことですか?

ジョンソン氏
彼の成績ですよ。ほら、打率、打点、盗塁数とか。
ほら、この試合で彼はワン・フォー・トゥ、つまり二打数一安打ってことです。
ちぇ!またストライクだよ。これでワン、ツーだ。

小野氏
ワンストライク、ツーボール?

ジョンソン氏
いや、反対です。ワンボール、ツーストライク。

小野氏
お、ヒットを打ったぞ!

観客
チャージ!

小野夫人
今、皆何て言ったんですか?

ジョンソン氏
「チャージ!」「突撃!」って意味。
味方チームにヒットやホームランが出たら観客がこんな掛け声をかけるんですよ。
ほら、スクリーンにも「チャージ」と出ているでしょう。

小野夫人
あっ、そうですね。

ジョンソン氏
あ~あ、今度の選手は、あまりいい打者じゃない。
もうツー・ストライクだよ。

小野氏
それに、ヤンキースはツー・アウトですよ。

ジョンソン氏
しまってけよ!
あ~あ~、しょうがないな。また見逃し三振だ。

観客
ブー!

小野氏
いやー、アメリカのファンは結構きついですね。

ジョンソン氏
そりゃそうですよ、のめり込んでますから。

小野氏
さて、7回の表が終わったぞ。

ジョンソン氏
「セブンス・イニング・ストレッチ」の時間です。

小野夫人
何のことですか?

ジョンソン氏
お決まりの行事でね、7回の裏の前に全員立って伸びをするんですよ。
この「セブンスイニングストレッチ」という習慣が、どのようにして始まったかというと、本当のところは誰も知らないんですが、
1910年にタフト大統領がピッツバーグで野球観戦をしていたときから始まったらしいんですよ。
タフト大統領が、7回の途中で立ち上がって伸びをしたんです。
周りの人たちは、大統領が退席するんだと思って、皆起立したんだそうです。

小野夫人
おっかしい。勘違いが慣例になってしまったってことですね。

ナレーター
ゲームのあと、小野夫妻とジョンソン氏は駐車場へ向かいます。

小野氏
いやー、すごくいい試合でしたね、ボブ。

ジョンソン氏
そうですね、ヤンキースは延長の回で、相手をこてんぱんにやっつけましたからね。

小野夫人
あら、もう11時!
試合が始まったのは、7時半だったわよね。

小野氏
9回が終わって同点で、一回延長になったからね。
アメリカでは、同点だったら決着がつくまで延長戦をやるんだよ。

ジョンソン氏
そうなんです。時にはゲームがかなり遅くまで続くことがあります。
二~三年前、ヤンキースの試合に行ったとき、雨で中断したんですが、結局、試合が終わったのは明け方の三時でしたよ。

小野夫人
まあ!
ボブ、彼らが配ったこの紙は何かしら?

ジョンソン氏
オールスターの投票用紙ですよ。
各ポジションで、自分の好きな選手のところに穴をあければいいだけです。帰り際に、球場の出口で投票箱に入れればいいんです。
オールスター戦は、いつもエキサイティングですよ。ベストプレイヤーや人気選手のえりすぐりですからね。
試合はいつも、シーズンの折り返し頃の7月の中頃に行われます。

小野氏
それは見逃せないな!

小野夫人
すごく楽しかったわ。ありがとう、ボブ。

ジョンソン氏
どういたしまして。

小野夫人
あら見て、ギフトショップだわ。
ヤンキースのTシャツ、帽子や小さな旗なんかも売っているわよ。

ジョンソン氏
ペナントのことですか?

小野夫人
ええ。子供たちにお土産を買わなくっちゃ。

小野氏
Tシャツを二枚でいいかな?
それから、僕はヤンキースの雑誌が欲しいな。

ジョンソン氏
イヤーブックのことですか?

小野氏
そうです。

小野夫人
子どもたちは大丈夫かしら。

ジョンソン氏
ご心配なく。私が推薦したベビーシッターには、よくうちの子どもたちもみてもらっているんです。
彼女には安心して任せられますよ。

小野夫人
アメリカ人は、よくベビーシッターを頼むと聞きましたが。

ジョンソン氏
ええ、親も少しは子ども抜きの時間が欲しいですからね。
私も家内と大人だけのパーティーへ行ったり、「ペイント・ザ・タウン・レッド」するのが好きなんです。

小野夫人
「ペイント・ザ・タウン・レッド」って?

ジョンソン氏
ナイトライフを楽しむってことですよ。
子ども連れでは入れないレストランがありますし。
コンサートやショーなんかへ行くのも、ロマンチックでいいでしょう。

小野夫人
私、今夜みたいに外出するなんて、日本では考えてもみなかったわ。
アメリカの子どもたちって、置いていかれることを嫌がらないのかしら?

ジョンソン氏
たいていの子どもは、ベビーシッターと留守番するのに慣れているんです。
それに、とても小さいときから、たいてい自分たちの部屋で寝ますからね。
その分、親は努めて子どもとのふれあいを怠らないようにしています。
妻と子どもたちは、夏場や週末にデイ・ゲームを一緒に見にくるんですよ。

小野夫人
そうだわ、今度は子どもたちをデイ・ゲームに連れてきましょうよ。

小野氏
いいね!

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