凡人がTOEIC900点取るために行った勉強法②【600点→800点】
ここからは600点→800点を目指す過程で取り組んだ勉強についてまとめてみます。前回の記事はこちらです。
600点→800点を取るためには、Part3.4の長文リスニング問題とPart7の長文読解パートの攻略が必須ですが、ここの壁を乗り越えられずTOEICを諦めてしまう人は非常に多いです。
私も当時はかなり苦戦していましたが、色んな勉強を試していき800点を無事取れています。そのときのスコアは正確には覚えていませんが、目安とするとL450 R350前後の比率となっています。
勉強されている方なら分かると思いますが、TOEICは圧倒的にリスニングの方が点数が取りやすい試験です。なので、800点を取る場合でも、900点を今後狙う場合でもリスニングのスコアをさっさと高めてしまった方がいいと思います。
また、資格試験の価値としても800点あれば一定の評価は得られるので、600点取ったらそこからはリスニングを集中的に勉強して、800点までガンガン伸ばすと言う戦略をおすすめします。
もちろん、Rで350取ると言うことはリーディングも無視はできないので、対策は必要です。
ただ、これは完全に個人の感想ですが、Lで450取る労力とRで350を取る労力は同じくらいだと思っているので、Lを中心に頑張っていくと800点と言うスコアは見えてきやすいです。
800点取るためのリスニング学習について
800点を取るために私がやったリスニング勉強法は結論として1つだけです。それは、公式問題集+TOEIC模試を使ってトレーニングしまくることです。
前回の章で、リスニング勉強法として音声として理解できる英語の範囲を広げていくために、「公式問題集を使って英文を見ながら音声を聞く→音読しながら真似する→英文を見ないで音声を聞いて内容が分かるようにする→繰り返す」という方法を説明しました。
800点を目指す方法はこの勉強法の負荷をさらに高めていくイメージです。
また、Part3.4の音声を使ってこれをやっていきます。
どうやって負荷を高めていったのか、それはシャドーイングです。今振り返ると、この段階でのシャドーイングもかなり厳しいですけど、私はここでシャドーイングをやり込みました。
やり方と流れはこんな感じ↓
問題を解く→公式問題集を使って英文を見ながら音声を聞く→音読しながら真似する→英文を見ないで音声を聞いて内容が分かるようにする→小さな声でぶつぶつシャドーイング→発音も含めてちゃんと真似するようにシャドーイング
さっきのやり方にシャドーイングを追加しているだけなんですけど、これを加えるだけで負荷が全然違います。僕はこのシャドーイングを20~30回は1つの英文でやっていたと思います。
また、僕はシャドーイングをいきなり始めるのではなく、小さな声でぶつぶつ言うシャドーイングを先にやってました。
なかなか、聞きながら真似をしていくって結構ハードルが高いので、最初は発音とかは真似をせずに、聞いた音を声に出してみる、そして慣れてきたらちゃんと真似してシャドーイングをするって言う流れでやってました。
この勉強法ってめちゃくちゃ負荷が高いですし、本当に大変なんですけど、TOEIC公式問題集とTOEIC模試数冊分をしっかりやり込めば確実に効果はあると思います。
一度やってみたら分かると思うんですけど、この勉強法って相当大変ですよ。基本的にはPart3、4の英文で全部これをやっていくので1冊終えるだけでもとんでもなく時間がかかります。
でも、私はそれくらい価値がある勉強法だと思っていますし、妥協せずにやっていくとリスニング力は飛躍的に伸びていきます。
使う本ですが、まずは公式問題集をやるようにしましょう。最新の本2冊分くらいやるのでいいと思います。
最近のTOEICは全体的に難化傾向にあるので、古い公式問題集をやってもあんまり参考にならないです。最新の数冊やったら、あとは新しく発売されている模試をやるのがいいと思います。
模試で言うとおすすめは精選模試シリーズです。初代のとかは少し古くなってしまってますが、問題の質はすごく良いので今でも全然おすすめできます。
私は800点取るまでは公式問題集数冊+精選模試+至高の模試あたりをやりました。上述しているように、1つ1つが負荷が高い勉強法なので、あんまりたくさんの模試でやる必要はないと思います。
さらにシャドーイングの効果を高めるには
シャドーイングは聞いた音声を真似していく方法なので、ちゃんと聞いた音を再現できるように発音を学ぶ必要があります。
実は私は800点取る前段階では発音を学ばずにいきなり強引にシャドーイングをやっていたのですが、もし先に発音を学んでいたらもっとシャドーイングの効果が高まっていたと思います。
なぜかというと、シャドーイングは聞いた音を認識して真似していけるかが大事なので、真似していくためにも発音を基礎から学ばないのと、本当の意味でのシャドーイングはやりきれないからです。真似をすると言っても、1つ1つの発音ができなければ不可能ですよね。
発音を学んだ上でシャドーイングや日々の音読学習をやると、発音の違いを聞き分けながら音声を捉えて、それを意識しながら(だんだん無意識的に)声に出していくことができるので、毎日の学習の効果が全体的に高まっていきます。
今は発音を勉強するための動画やサービスがたくさんあるので、既に何かやっているものがあればそれをやるのがいいと思います。
参考までに当時私がやって良かったものを紹介すると、私は「英語耳」という書籍を使って勉強していました。
この本は昔からかなり有名なんですけど、1つ1つの発音をどのように行うのかを丁寧に学習しながら習得していける本です。
また、英語耳が面白いのは音楽を使って発音を磨いていくプログラムがあることです。詳しくは本を読んでみてほしいのですが、洋楽に発音記号をふって、それを意識しながらその洋楽を歌っていくと言う方法です。
この本では、数曲分の洋楽を完コピできるようになったら、発音がかなり上達すると言われているのですが、実際にその通りになりました。
私は仕事で英語を話すときに、アメリカの人とかに「アメリカに住んでいたのか?」とか「留学してた?」と言われるほど、アメリカ発音に自信があるのですが、これは英語耳を使って洋楽を完コピしまくったからです。
少し余談になってしまいましたが、この方法はおすすめなのでやってみてください。
ここまで色々リスニング勉強法について書いてきましたが、これは800点どころか900点取れるくらいまで負荷が高い方法なので、TOEICのリスニング勉強法ならもうこれだけでもいいと思います。
私もここから900点取るためにやったのは、TOEIC以外の音声で勉強する、海外ドラマを観るくらいなので、800点(L450)を目指すには十分な勉強法なのではないでしょうか。
800点取るためのリーディング学習について
上述しているように、私はL450 R350くらいのバランスで800点取得しています。なので、今回の記事の主題はどちらかというとリスニングでL450取るための方法を具体的に書いています。
とはいっても、R350もめちゃくちゃ簡単なわけではないので、一定の対策は必要です。
やるべきことは主に以下です
でる1000のやり込みで文法を潰す
公式問題集対策でPart 7の正答率を上げる
こんなところでしょうか。
あまりにも有名な本なので、わざわざ説明する必要がないかもしれませんが、これやってください。
でる1000問を5~6周やりながら、内容を完璧にしていくだけでかなり仕上がります。また、大事なのはでる1000問を解きながら分からない文法項目を見つけたときに、専用の文法書で潰していく作業です。
でる1000内にも解説はありますが、そもそも理解できていない項目があった場合は、同じ形式の問題でまた間違えるだけなので、間違えたらその原因を潰していく作業が必要です。
例えば、仮定法のところでよく間違えたら、文法書で仮定法の項目を読み込んで理解する。また、でる1000を解いて、またよく間違えるところに出会ったら潰していく。この作業を永遠に繰り返していくといいと思います。
でる1000を5~6周やりながら、これをやっていくだけで文法はかなり理解度が高まると思います。
辞書的に使う本として私が使ってたのは、1億人の英文法とロイヤル英文法なのですが、後者の方が難しく取っ付きづらい印象です。
1億人の英文法は初心者でも分かりやすいように口語的に解説されているので、理解はしやすいかもしれません。
ただ、文法項目を辞書的に学ぶ本であれば別になんでもいいと思っているので、Evergreen等とかでも全然OKです。
というか、私は上記本でやってたのですが、辞書的に体系的に復習するなら、高校英語用の教材の以下の方が全然いいかもしれないですね。
書店で見て好きなのを購入してみるといいと思います。ここまでをやると、文法的にはかなり強化されるので、Part5、6あたりは正答率が上がってくると思います。
また、Part7の長文読解も文法知識がないと本文や設問の意味が分からないはずなので、文法を学ぶことはPart7にも効いてきます。
とはいっても、ちゃんとPart7の対策も必要なので、あとは公式問題集で総合演習です。この勉強法はシンプルで問題を解く→本文を使って精読する→音読する→通読してスラスラその英文を読めるようにする、を私はやっていました。
また、復習する時には設問も必ず復習していました。結構、設問が読めずに間違えていることは多かったので、設問を読解するのもしっかりやるようにするといいと思います。
リスニングパートのところは精選模試を紹介していますが、リーディングに関しては公式問題集だけでも十分勝負できると思います。徹底的に復習していくのが大事です。
最後に800点→900点についてです!