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【窯元紹介】大堀相馬焼 松永窯

縁器屋で取り扱っている、大堀相馬焼。

その窯元のひとつである、「松永窯」をご紹介します。


松永窯があるのは、福島県西白河郡西郷村。

大堀相馬焼はもともと、福島県双葉郡の浪江町の焼きものでしたが、2011年の東日本大震災による原発事故の影響で、避難を余儀なくされました。

松永窯は2012年に西郷村で大堀相馬焼の生産を再開しました。

松永窯のまわりは自然がとても豊かです。

西郷村は阿武隈川の上流域にあたり、しいたけやじゃがいも、馬鈴薯が多く作られているんですよ。松永窯でも、窯の隣の畑でトマトやなす、きゅうり、ゴーヤ、かぼちゃなどたくさんの野菜を育てています。昼食のそうめんでは、畑から採ってきた大葉を薬味にいただきました。

そして、松永窯を切り盛りするのは、松永和夫さん・京子さんご夫妻です。

こちらはご主人の松永和夫さん。

震災後に焼きものを続けていくことが困難になった時期に、お客様からの励ましの言葉に、避難先で再開することを決心したとお話ししてくださいました。

松永窯の3代目、和夫さんが「窯入れ」をするところを見せてくださいました。成形・釉(くすり)掛け及び乾燥が終わると大きな窯にそっと製品を入れます。

このあと、火加減を見ながら約12時間の焼成を経て、「窯出し」を行います。

大堀相馬焼の特徴のひとつである、「貫入(かんにゅう)」はこの窯出しの際に、釉薬に細かいヒビが入ります。この貫入が入る瞬間に、澄んだ音を奏でます。

奥様の京子さんは、和夫さんのサポートや商品の梱包、お店に陶器を買いに来たお客様の接客などをされています。梱包のコツや、大堀相馬焼のことをたくさん教えていただきました。

おしどり夫婦の松永夫妻。

お二人の共同作業で、大堀相馬焼を未来へ繋いでいます。


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