同じ温度の涙を流せる日まで
どれだけ大切でも、どれだけ想っていても、
どこまで行っても所詮君は他人で、血は繋がれない。
どれだけ恨んでも、どれだけ嫌悪していても、
どこまで行っても結局あなたとは、血は争えない。
その事実が、どれだけ傷つけたか。
徐々に引き裂かれ、声すら発せなくなる様だった。それほどの痛みだった。
それなのに、自分ではない人の心なのに、どうしても触れたがった。
そのことがまた、より一層、心を暗闇へと追いやった。
人の心を「わかる」ことはできないけど、
きっと何年経っても、魔法さえあっても不可能だろうけど、
それについて考えて、悩んで、叶わないことに苦しむ、ということに、きっと意味があるのだと思う。
その努力を、僕は、音楽でしたい。
自らを知ってもらうことも、人を知ることも、
曲にして、曲を聴いてもらって、そうやって悩みたい。
何に傷ついたか、何で笑ったか。
何に恐れ、何を生き甲斐としているのか。
何のための言葉で、何に依る涙なのか。
君の、あなたの、涙の温度を知りたい。
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