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「病名」の無い自分

“自分は、決して酷い仕打ちを受けてきた人間ではなかった。
 明日を生きるのに手段を選ばない程、追い込まれた人生ではなかった。”

「所詮、その程度の苦しみだった」、


そうだろうか。



自分のことは、自分がよく知っている。幾度となく考えてきた。

何が自分に恐怖を与えるのか。何という言葉が自分を1番傷つけるのか。

僕は、僕のそういうところを、よく考えてきた。


生涯、ほとんど人に話さないようなことだ。今だって、誰も知らないようなことだ。

そんなことを、1人で、考えてきた。そういう人生だった。




自分の痛みを、人と比べてはいないか。

「仕方のないこと」を、たった1人、心を閉ざして、自責してはいないか。

前の向き方も知らない、自分を信じることができないまま、絶望してはいないか。


ならば、今を乗り越えるための歌を届けよう。

考えているだけじゃなく、具現化して、発信しよう。



僕が、感じることができなかった自分の痛みの、唯一の消化方法。

痛みを感じることが出来ない苦しみから助かる術。



自分自身を「壊す」ことができなかった、おめでたく強くできた理性と身体に感謝を。

「本音」を封じた7年間と、生涯誰にも気づかれることのない過去の涙に祝杯を。

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