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アーティストビジュアルの制作について

2024/5/11
アーティストビジュアルを発表しました!


「たそがれ色は延々と」というプロジェクト・アーティストを、「絵」という形で、そのまま作品にしたようなものです。

制作を担当していただいたのは、らずさんです。
Xアカウント … @lazool_721


制作について、色々とお伝えしたいことがあります。
少々長くなってしまいますが、ぜひ読んでくださると嬉しいです。



「アーティストビジュアル」とは

今回「アーティストビジュアル」という名前で説明していますが、
別の言い方をするなら、コンセプトフォトのような感じです。

小説の表紙のような、アルバムのジャケットのようなものです。

「プロジェクト」と、多くの場所では表現していますが
「アーティスト」として、或いは「作品」として、この「たそがれ色は延々と」という場所は存在しています。
その作品を、絵という形にしました。

「たそがれ色は延々と」というストーリーの表紙であり、タイトルであり、
名刺のようなものであり、代名詞のようなものであり、
つまり、名乗る上で無くてはならない、形容するための最も重要な存在の一つであるといえます。



制作のきっかけ

前章の【「アーティストビジュアル」とは】の通り、
小説に表紙があるように、アルバムにジャケットがあるように
作品という形で作っていくには、
その作品の表紙、ジャケットが無くてはならないと思ったからです。

今までもカバー動画で、歌だけでなく、イラストや動画についても、
クリエイターの方々の力をお借りして、アイデアやこだわりを表現してきたように、
この作品もまた、そうしたいと思いました。


らずさんの作品との出会い

作品制作のきっかけとは少しずれますが
らずさんのことを知り、依頼に至ったきっかけも書いておきます。
(らずさんへの愛の言葉を並べるタイムです)
皆さんにもぜひ見てほしい…!本当に美しいので…!!!

初めて見たらずさんの絵は、ゲーム「原神」の「フリーナ」というキャラのFAでした。(めちゃめちゃバズってました。現在、6.5万いいねです。)

おそらくこれが2023年11月のことです。

そこから、FAを始め、お仕事の絵や、1次創作の作品を見て、
(特に1次創作の作品)色彩感覚とか、構図とか、情景の描写とか、
絵も、そこに付随するストーリーも、あまりに素敵すぎて、すぐにファンになってしまいました。なんてこった。

2023年の12月、東京で開催されたコミティアに出展されるとのことで、
その日の少し前に(多分)コロナにかかっていたのですが、何とか熱を下げて参戦し、そこでらずさんの作品集を入手しました。
(多分あれは、まだ外出しちゃダメな時期でした…ニッコリ)

オリジナルの作品についてですが
どの作品も見入ってしまうほど、圧倒的なスケールや色彩、描かれる人物の表情など、すべて素敵な作品なのですが、
中には、一言添えられているものがあります。
作品集では、片ページにイラスト、もう片ページに一言、という形で載っています。
作品一つ一つに背景があって、切なさや儚さがあって、
その一言と、描かれる表情が、魅力的で、心を掴まれるんです。
このような作品の作り方、在り方というのも、魅了されたポイントです。
(一体どこまで素敵なんだ、頭の中を見てみたいですね。)

情景がとても印象的で、こんなにも感情が伝わってくるような絵を
メッセージ性を込めたり、ストーリーを意識したりする作品で描いていただきたいと思い、
たどり着いたがこの「アーティストビジュアル」という形でした。



この作品について

らずさんの、豊かで美しい想像力と、それを描く技術あって、初めてこの作品が具現化しました。

制作依頼の際に、このプロジェクトのことをお伝えして、
そこからどのようなイメージを持って、表現され、その表現にどういう意味合いがあるのか、
というコンセプトを、ラフを制作していただいた際に伝えてくださいました。

以下では、その内容を一部引用させていただき、作品の内容について書かせていただきます(掲載許可済みです)。

作品は、保存・転載防止のためここには掲載しません。
らずさんのHPよりご覧ください。
https://sites.google.com/view/laz-portfolio/top


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「境界線を曖昧に」というこのプロジェクトのキーワード、そして、様々な境界を越えるという目的から、イラストでは崩れた防波堤として表現されています。

私がらずさんに説明する際、海を背景にしている構図をお送りしたことと、「境界を越えていくこと」というコンセプトから、
広い世界を拒まない=海と地上を隔てる防波堤を崩す
という意味合いで、防波堤というロケーションを選んでくださいました。

また、陸から海へ飛んでいく鳥の群れについても、これと同じようなイメージで描いてくださいました。

全体的な色合いについては、
「夕焼け(=黄昏時)」というシチュエーションの印象が、赤や橙といった暖色系である(私の好きな色でもある)ことから、
全体的に暖色系でお願いしており、
サーモンピンクを基調としていて、描いていただきました。

大変嬉しいことに、私の歌を聴いてくださって、
クールな印象と掛け合わせて、青や紫の印象も感じるような色合いにしてくださいました。

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夕焼け空の、何とも形容しがたい色合い、グラデーションが美しい、
そんな、日々違う表情を見せてくれる空色を眺めながら下校した高校生時代を思い出していました。

このプロジェクトの名前が「たそがれ色」という造語であることも、言葉にできなかったからです。

その私の脳内だけにあった、このあまりにも曖昧な「美しさ」が、
驚くべきことに、こうして一つの作品になりました。
今こうして、目に見える作品として存在していることに、とても感動しています。

何より、このプロジェクトの背景や私の歌からイメージして、このように描かれたこと、表現されたことが何より嬉しいです。


余談。
海に入ったことはないのですが、海が大好きなんですよね。
常に揺れ動く流体は、一時も同じ形に留まらず、そしてその跡を残さない。

「炎」についてもそうですが、
このように常に揺れている、固定化されたものが無いもの、握りしめることができないようなものに、私は惹かれます。


とはいえ、この作品を始め、槐世夕の姿、「たそがれ色は延々と」のロゴ、キービジュアル、などなど
私自身、我々自身が表現された作品たちは、
いつまでも、形を変えないものとして、何度でも握りしめて、
どこまでも、光のある方へ進んでいきたいです。

そしてこれら全ての作品がいつまでも輝き、軌跡を残していけるように、
もっともっとがんばろうと、より一層気が引き締まります。がんばります。

まだまだ始まったばかりですが、これからもよろしくお願いします。


私の中で、かけがえのない大切な作品であるように、
皆さんにとっても、この先、心に残り続ける、美しい作品の一つで在り続けていたら嬉しいです。

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