石の上にも３年
私は教員をしています。公立学校の教員です。
あの選択をしたから今があるというテーマで私の経験を振り返りたいと思います。
公立学校の教員はその学校での在籍年数によって異動があります。
今の職場は、とても落ち着いて仕事でき、やりがいを感じています。と書くとまるで前の職場はそれと正反対というイメージを持たれるでしょう。
そのとおりなんです。ただ、すべてにやりがいを感じられないとかではなく、良いこともありました。それに、私の方にも当然ながら落ち度があったりしたわけで、自分以外にすべての責任を転嫁するつもりもありません。無理やり説明するならば、人や物事などの相性が悪かったのだと思います。
色々理由をつければ１年勤めて、別の学校に異動することも可能でしたが、担当の生徒が入学して卒業するまでの３年間勤めました。
私がした選択は「３年間は勤める」という選択です。
３年間の中で職場内での人間関係、保護者との関わり、管理職と現場との板挟み、多くを経験しました。
その経験の中で、私が得ることができたのは「考える機会」です。
波風立たない生活の中では決して苦悩することがないだろうことをずっと多く考えてきました。
つらいことがあると、その分人間は考える動物だということがわかりました。考えるためには、多少つらいことも経験しないといけない。ただ、多少を超えるようなつらいことにはかかわらなくてもよいと思います。
普段、自己啓発の本を読んだりするだけではなく、新しい立場、職務に飛び込み経験することが本当の自己啓発です。
今は、公募で受け入れてくれた学校に勤めています。
石の上にも３年は事実です。
私は１年で異動という選択をせず、３年勤める選択をしてよかったと思います。
追伸：本当につらいときは石から降りてください。そこまでつらい思いをしたら十分だと思います。