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【思考エッセイ】私の仕事(人生?)哲学


note概要

このnoteは、現時点での自分の仕事哲学、より広く言えば人生哲学みたいなところをテーマに、私の感情、思考があふれたまま、内省しつつ書いたものです。
これを読むと、私がどんな人か、少しわかるかもしれません。

自己紹介

名前:ありか
学歴:地方国立大学院修士(理系)
職業:システムエンジニア・PM
職歴:2021年卒→SIer新卒入社
資格:PMP、ITストラテジスト等

X(https://twitter.com/engineerarika)や、プロフカード(https://profcard.info/u/DmVjE4Y8N7QaGVXRsWFerWEcuLF2)も参照いただけると幸いです。


①真摯さを問いかけ続けること


そもそも、このように考えるきっかけとなったのは、学生の頃に読んだ「もしドラ」にあった、ドラッカーの「マネジメント」からの以下の一節と出会ったからです。

人を管理する能力、議長役や面接の能力を学ぶことはできる。管理体制、昇進制度、報奨制度を通じて人材開発に有効な方策を講ずることはできる。だがそれだけでは十分ではない。根本的な資質が必要である。真摯さである。

「もし高校野球の女子マネージャーが、ドラッカーの『マネジメント』を読んだら」より 

この文は、マネジャーの資質についての文です。
私は当初、別に何かしらのマネジャーになるつもりはありませんでした。

しかし結果的に、このことばは、非常に大きな影響を私に与えました。

この本を読んだ大学生の頃、私は、塾のアルバイトに明け暮れていました。
私の受け持ちは、(良い表現ではないですが)いわゆる「出来があまりよくない子」で、何とか高校受験を滑り込ませる、とか、どうにかして中学受験を私学のギリギリに引っ掛ける、とか、そんなことを依頼されることばかりでした。

そんな中、(あまり勉強が好きではない生徒に)どうにかよりよくなってもらうためにはどうすればよいか、と色々試行錯誤したのですが、そこがすでに「真摯さ」ではないか、と考えたのです。

アルバイトでは、いろんな生徒を合格させてきて、親御さんからは感謝の言葉を頂くことが非常に多かったです。
ただ、それ以上に、自分がいろいろした試行錯誤が生徒に届き、彼らが変わってくれたことが多く、そのことこそが、私にとっては一番嬉しかったのです。

生徒が変わってくれた時は、「真摯」に向かい合っていたことがほとんどだったというように思います。そしてそこに気付いてから、私の考え方の一番中心に「真摯さ」という美学が刻まれたのでしょう。

「真摯さ」が何か、については色んな議論があると思います。

明確に定義できていないかもしれませんが、私の思う真摯さとは、「自分のの行動が相手にとって、本当に正しくあるべきものなのか、を考え続けること」です。

これこそが一番大事な、仕事における私の価値観であり、もしかすると人生においても一番重要な価値観の一つです。

②プロセス志向(思考)でい続ける

ここは、リーダーやPM、管理職みたいなところに携わるようになってから特に意識するようになったところです。

よくプロジェクトマネジメントでも言われることですが

  • 属人化を避け、仕組化する

  • 結果は結果。大事になるのはそこに至る過程と、結果を受けた改善

といったところです。

これは当たり前すぎて、本当に書くことがないのですが、あるとすれば「その思考を忘れない」ことでしょうか。

どうしても残念な結果になった際、人を責めたくなったりすることは往々にしてあると思います。私もそうなってしまうときがあります。

そのときに、「ちょっと待って」と。

自分の中で歯止めをかけ、プロセスを見直す、プロセス思考に戻ることが、やはりマネジメントをする人にとっては、欠かせない態度でしょう。

③継続こそが力なり

すでに「○○続ける」といったことを何回か書いていますが、「続ける」ということは、非常に重要だと思っています。

なんでも、1回、いや2回でも3回でもいいのですが、何かを少ない回数やることは比較的簡単です。

いわゆる三日坊主になるのが容易いのと同様です。そして逆に言えば、「続ける」ことは非常に難しいことです。

そして、そこには価値があると私は思います。
いや、価値が生まれる、という感じですかね。

「永久の未完成これ完成である」という宮沢賢治の言葉があります。

この言葉も、私の中では非常大事なものですが、「真の完成」とは「完成に継続して近づけていくこと」を指しているのだと解釈しています。

何かを成し遂げるには、「続ける」しかないのではないか。
何かのゴールは、あくまで一つの「暫定的な」達成ではないか。

そう思えてなりません。

仕事でも、システム開発は、こだわればどこまでもこだわれます。
いろんな制約があり、いろんな優先順位があり、すべてを達成できるわけではないのですが、それでも、考え続けることが、よいシステムを作るための重要な態度だと、私は確信しています。

④頑張るは必殺技

日本人は頑張りすぎだと思います。

いや、ちょっとあれな言い方をすると、「頑張る」と軽率に言いがちです。

主語が大きくなってしまいましたが(まぁいいか)、頑張ることは最終手段だと個人的には考えています。

なぜなら「頑張る」ことは、自分の身をかなり削る行為だからです。
同義語が、「無理する」なんじゃないかなと思っています。

だから、ベースは頑張らない。
基本は、できる範囲で出来ることをやる。

ただ、必殺技が必要になるときがあります。
それは例えばアニメで、主人公が苦戦する敵が出てきた時のような。
仕事で言えば、「このピークを乗り切ればなんとかなる」と確信が持てている時かもしれません。

その時は、必殺技をかましてやればいいので、頑張ればいいと思ってます。
ようは使いどころだと。

何時も頑張ってたら、疲れちゃいますもんね。

最後に

個人的に一番大事だと思っていることがあります。

それは、美学を持つことです。

これは何でもいいんですが、仕事ができる人には基本的に備わっているものだと思います。経験上ですが。

私の中の美学は、きっと真摯さと継続に集約されます。

これがあるだけで、仕事の時でも、もしかすると人生でも、何かに迷ったら導いてくれるかもしれません。

皆さんの中にも、きっとあるはずです。それを言語化してみてください。
私は、皆さんの美学が、とても知りたいのです。


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