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【ロールモデル】第一線で活躍するSREエンジニアたちを紹介

最近のテクノロジー業界では、システムの信頼性と効率性を高めるための取り組みが盛んに行われています。その中心となっているのが、Site Reliability Engineering(SRE)です。SREは、ソフトウェアエンジニアリングの原則を適用して、大規模システムの可用性、スケーラビリティ、パフォーマンスを保証することを目的としています。Googleによって生み出されたこのアプローチは、今や世界中の多くの企業で採用されており、ITインフラの運用と保守に新たな標準を打ち立てました。


SREエンジニアは、システムの問題を予測し、解決するために、コーディング、自動化、システム設計のスキルを駆使します。彼らは、システムのダウンタイムを最小限に抑え、ユーザー体験の向上を図ることで、ビジネスの成功に直接貢献しています。このような背景から、SREエンジニアは現代のテクノロジー業界において不可欠な役割を担っており、そのキャリアは非常に有望であると言えます。

ここでは、SREとしてキャリアを築き、第一線で活躍するエンジニアたちを紹介します。彼らは、技術的な課題を乗り越え、システムの信頼性を高めるために日々奮闘しています。また、彼らの経験や取り組みは、これからSREエンジニアとしての道を歩もうとする人々にとって、大きなロールモデルとなるでしょう。

山口能迪さん

Wantedly

経歴

グーグル合同会社シニアディベロッパーリレーションズエンジニア。
東京大学機会情報学科在籍中、授業を通じてプログラミングにハマったことからアルバイトとして入社したWeb制作会社にて受託システム開発を経験。
同大大学院を経て日本オラクル株式会社にてSOA系製品のアプリケーション基盤とパッケージ製品連携の検証・機能改善などを行う。
2011年にグーグルに入社し、クラウド製品の普及と技術支援を担当し、特にオブザーバビリティとSREの領域を担当。以前はウェブ、Android、Googleアシスタントと各種新規製品・新規機能のリリースと普及に関わり、多くの公開事例の技術支援を担当。
その傍ら、Goコミュニティの支援やOpenTelemetryの普及、技術書の執筆・翻訳活動、ファイナンシャル・プランニング業、イベント登壇などにも長らく精力を注ぐ。
好きなプログラミング言語の傾向は、実用指向で標準の必要十分に重きを置くもので、特にPythonとGoを好む。


インタビュー記事(多数)


書籍(監修・翻訳)

など。

SNSなど

X:@ymotongpoo
ブログ:YAMAGUCHI::weblog(2006年~)

藤原俊一郎さん


面白法人カヤック

経歴

2011年より面白法人カヤック。技術部SREチームリーダーとして主にソーシャルゲーム、自社サービスを担当。

ISUCONには初回から関わり優勝4回、出題3回。ISUCON12では予選問題作成とポータルを担当した。

Amazon ECSデプロイツールecspressoの作者。最近の趣味はマネージドサービスの隙間を埋める隙間家具のようなツールをGoで作ってOSSにすること。組長のあだ名を持つ。

*ISUCON: Iikanjini Speed Up Contest(いい感じに スピードアップ コンテスト)』を略したイベント。エンジニアの総合格闘技とも呼ばれ、「お題となるWebサービスを決められたレギュレーションの中で限界まで高速化を図るチューニングバトル」が繰り広げられる。優勝賞金は100万円。LINE株式会社が運営窓口となって2011年より毎年開催。

インタビュー

書籍


SNSなど

X:@fujiwara
ブログ:酒日記 はてな支店(2006年~)
面白法人カヤック メンバー紹介(実績):藤原 俊一郎

長野雅広さん


レバテックLAB

経歴

さくらインターネット株式会社 SRE室 室長。
高校時代にインターネットの存在を知り、大学在学中から京都で知人が興したWebサービス開発などを行うスタートアップに参加、SNSやブログサービス、フリマアプリなど大規模Webサービスの運用・SREに携わる。

YAPC::Asia 2006 TokyoというWeb技術カンファレンスをきっかけに、盛り上がりを見せていたSNSの1つを運営する株式会社ミクシィに入社し、アプリケーション運用チームに所属。
2010年に株式会社ライブドアに転職し、livedoor Blogの改善などを行い、2011年にはWebサービスのチューニングコンテスト「ISUCON」の創設に関わる。
2015年、当時社員数100名に満たない株式会社メルカリに入社し、インフラチームに所属。その頃SREという職種の存在を知り、メルカリのインフラチームを「SREチーム」とするよう提案、組織の立ち上げに携わる。
またチームメイトとともにSRE Meetupを開催するなど、日本におけるSREの火付け役の1つになる。

2021年1月にさくらインターネットに入社。2022年夏にSRE室を立ち上げ、室長を務め、主に「さくらのクラウド」を中心としたマネージドサービスの改善・開発を担当。サーバーパフォーマンス向上コンテスト「ISUCON」創設者の1人。
どのように大量のアクセスを扱うか、パフォーマンスを改善するかといったことを得意とする。

インタビュー記事


書籍


SNSなど

X: @kazeburo
ブログ:Hateburo: kazeburo hatenablog(2011年~)

結論


SRE(Site Reliability Engineering)という専門分野で成功を収めているエンジニアたちの多様な背景、戦略、そして彼らが直面する挑戦に光を当てました。彼らの物語は、技術的スキルの重要性、チームワークとコミュニケーションの力、そして絶えず変化する技術環境への適応能力の必要性を浮き彫りにしています。

これらのロールモデルから学ぶ最大の教訓は、SREとしてのキャリアを築く上で、知識を深めること、経験を積むこと、そして常に学び続けることの重要性です。また、彼らの経験は、将来のSREエンジニアやテクノロジー業界でキャリアを目指すすべての人にとって、不可欠なインサイトとモチベーションを提供します。

今日紹介したSREエンジニアたちは、技術の進化に伴う困難に直面しながらも、それを乗り越え、業界に新たな価値をもたらしています。彼らのストーリーは、現在と未来のSREエンジニアに対して、技術的な障壁を超える勇気と、業界をリードする革新を続けるインスピレーションを与えるでしょう。最終的に、これらのロールモデルから得られる教訓は、不断の学習と成長を通じて、どのような技術的挑戦も乗り越えることができるということです。

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