熊の強さと人間の弱さ
2024年12月、秋田市のスーパーに侵入した熊。いろいろ言われていますが、素晴らしい対応だったと思います。
熊はどのくらい強い?
はやく撃て、みたいな話もちらほら見かけましたが、それは無理です。熊は強いです。
FPSなどである「ヘッドショット」は、熊の頭蓋骨を抜けない場合があるそうで、もっと確実な頚椎(つまり首)を狙うそうです。
心臓に撃ち込んでも死なないこともあると聞いたこともあります。ライフルをもってしても、熊は強敵です。
ゲームなら一撃かもしれませんが、現実は違います。
仕留め損ねた場合
熊を一撃で倒せればいいのですが、倒せない場合が問題です。
山の中なら熊は人のいない方向に逃げます。
スーパー内ではどうでしょうか。
熊を閉じ込めているというのは、狙撃手も閉じ込められているということです。熊が暴れれば、人間はひとたまりもありません。熊はオリンピック選手より早く走ります。
駆除しか方法がない
人里におりた熊は、駆除以外ありません。熊には決して知られてはいけないヒミツがあるからです。
まず人間が弱いことを知られてしまいます。
そして、食料が豊富にあることも知られてしまいます。
これを知った熊が山に帰って、翌年、子熊をつれて人里で「狩り放題」「食べ放題」するかもしれません。街中で、何を狩り、何を食べるのでしょう…。恐ろしいですね。
人間が困るので、駆除しかないのです。
困った実例が北海道のOSO18
2019年から2023年まで、北海道で牛などを襲ったOSO18は、合計66頭の牛を襲っています。詳しくはWikiでみてください。自分の住んでいる町でそんな事態になったら困りますね。だから駆除するしかないのです。
用心深いためハンターを困らせたOSO18ですが、熊の中では「弱い個体」ということが判明しています。広大な山の中での縄張り争いに負けた、弱い熊です。人里におりてきている熊も、そうかもしれません。
でも忘れないでください。
熊の中で弱くても、人間にとっては強敵です。
以上、熊の強さや状況を整理してみました。
駆除に反対する人や、クレームの電話をいれる人には、ぜひ現実の熊を教えてあげてください。
熊による被害は「三毛別羆事件(1915年)」もあります。興味のある方は検索してみてください。