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《清掃1》掃除と気配りは同じくらい繊細にな

おう、いらっしゃい!!

俺はこのエンジ王国の酒場のマスター
シシャモだ。よろしくな!
挨拶は大事だからな、しばらくは初対面と同じようにさせてもらうぜ。

お前さん、この町に来てまだ日が浅いが、
宿は決まったのかい?

ああ、あそこの宿か!いいところを選んだな!
この町には宿屋はいくつかあるが、なかでも3軒、特に評判がいいところがある。

ひとつは中央にでっかく見える真っ白な塔、セントラル。
お前さんも通った時に見えただろう。
あそこは言うまでもなく、超一流の宿屋だな。
サービスも設備もすべていい。俺もあそこに住みたいもんだ!ガハハ!!

もうひとつは鉄道駅の真ん前にあるオルタ・スペースだ。
駅直結だけあって、特に旅人には好まれるな。
設備は最新鋭のものが多く、快適だ。
まぁ、ちと値段は張るがな。
財布に余裕があって短期滞在なら、キャンプするよりかはいいと思うぜ。

そして、3つめはキャリッジだな。
そう、お前さんが泊まっている宿だ。
あそこは特にスタッフのサービスがいい!
なにせ宿屋の娘さんが大人になってから切り盛りしているところだからな。細かいところまでよく気が利くんだ。
そこの親父さんとは、俺は古い付き合いでな。
色々と教わることも多い。
あまりに素敵なもんでな、俺の酒場もあんな気持ちいい接客がどこまでできるか…今なお挑戦中ってところだ!

ところで、この3つの宿には共通するところがある。どこだと思う?

実は、3つとも、清掃が行き届いている。
細かいところまで、徹底しているんだ。
そして、それを実行しているスタッフも、とにかく細かいところまで気がつくんだ。
だから、いつまでも評判がいい。

これにはちゃんと意味があってな。
お前さん、掃除は毎日してるか?
宿に着いたばかりなら問題ないが、生活をするなら毎日掃除はしたほうがいい。おすすめだ。

まず、見た目と清潔感!
これは言わなくてもわかるな!
ごちゃついてるよりも、綺麗にしていたほうが断然いい。
少し深い話になるからこれはまた今度にするが、収入や決断力にも繋がる部分だから、メリットしかないのさ。気になるならまた後で話してやるよ。

そして、気配りだ。
俺が思うに、こっちのほうがずっと大事だ。
利便性を取るなら見た目はまぁ…後回しでもいいが、
気配りに関しちゃ後回しにしちゃダメだ。
一流のサービスを提供する店や、最高の体験をくれる店は、ここら辺がずば抜けてる。間違いなくな!

毎日、細かいところまで掃除する。
そうすると、いつも掃除が必要になる場所と、
たまに拭いてやるくらいで充分な場所の、違いが分かってくる。
そこから、どういうルーティンでその場所が使われるか見えてくる。

自分の行動範囲ならだいたい察しがつくだろ?
これが、より多くの人が関わる部分になったとき、どうなるか…?
どういう使われ方をして、何が必要なのか、なぜここはこんなに汚れるのか。
昨日と今日、あるいはつい1分前までかもしれん、繊細な変化に気付くことができるか。
もしピンとくることがあるなら、そいつはチャンスだ。

お前さん、いつも隣にいるやつの些細な変化に気付けるかい?
もし気付くなら、その感性は大事にしたほうがいい。今後もユニークスキルとして使えるぜ。
気付いていないなら、せっかくのチャンスを見落としていることもある。
だから、差が出てくるんだ。

ビジネスもクエストも、ここができているやつから頭いっこ突き抜ける。
そして、基礎的すぎるから、積み上げる経験や時間で圧倒的に差がつく。
たかが掃除だが、その真骨頂はこの変化に敏感なアンテナそのものだ。そして、その変化に適応するカバー能力。気配りだ。

これは誰でも、後からでも身につけることができる。
ぜひ今日からやってみてくれ!
気遣い上手になったお前さんと、うまい酒を交わせる日を楽しみにしてるぜ!

おっと、いけねぇ!
ほれ、頼まれてたホットドッグだ。
ちゃんとマスタードは付けるか付けないか選べるようにしてあるぜ。
あとそこに置いてある手拭きは好きに使ってくれ。

それじゃあ、また後でな!

《基本スキル 毎日掃除をしよう》


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