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エンジニアと生成AI№4(追加質問の回答結果について)

 開発装置に関する追加質問として優先順位の高い初期化について、回答内容を以下に掲載します。

質問
「電源投入後に一回目のみエラーが発生し、その後の作動では安定する場合、初期化の問題に何が考えられるか」

回答
「電源投入後に初回のみエラーが発生し、その後は安定する場合、初期化の問題にはいくつかの可能性が考えられます。以下はそのいくつかの可能性です」

1.電源供給の問題: 初回の電源投入時に電源が不安定であったり、不足していた可能性があります。他の電源ソースや電源供給の設定を確認してください。
2.初期化プロセスの遅延: 初回の起動時にシステムが初期化するプロセスが他の要因で遅れている可能性があります。起動プロセスをモニタリングして、特に初回のエラーが発生する時間帯に何が起こっているかを確認してみてください。
3.ハードウェアの問題: 初回エラーがハードウェアに関連している可能性があります。接触の悪いコネクタ、故障したハードウェア部品、または他のハードウェア関連の問題を確認してください。
4.初期化プログラムや設定の不備: システムの初期化プロセスや設定が正しく行われていない可能性があります。初期化関連のログや設定を確認して、問題がないか確認してみてください。
5.ソフトウェアの問題: システムが起動するときに特定のソフトウェアが初期化できていない可能性があります。ログファイルやエラーメッセージを確認して、問題の特定を試みてください。

「これらの可能性を考慮して、問題の特定と解決に向けて、具体的な調査やテストを行うことが重要です。初回のエラーが発生する具体的なエラーメッセージや状況に基づいて、問題解決の手がかりを見つけることができるかもしれません。」

 回答について吟味してみます。
 1項、3項については、前回のコメントに従い外してもよさそうです。2項の初期化プロセスの遅延については、考えたこともありませんでしたが、過去の経験から可能性は薄そうです。(経験に頼る悪しき習慣かもしれませんが、装置の特徴によっては排除できない視点でもあります。)4項については、初期化設定の過誤に繋がり、考慮すべき要因と考えられます。5項については、大規模装置で考えられる要因と思われます。

 この初期化の課題解決について、生成AIの回答では最も重要な視点が抜けているようです。経験のあるエンジニアであれば、電源投入時のエラー対策としてまず思い浮かべる事項は「Power On Reset」だと思います。この「Power On Reset」が一部又は全部のハードウェアで適用されず、電源投入時の状態が不定となり、エラーの発生に繋がっている可能性が高いと判断されます。
 この「Power On Reset」に問題がなければ、ソフトウェアによるイニシャライズを疑うのが定石です。ハードリセットが及ばない個所(メモリ、レジスタ等)のイニシャライズが不十分でエラーが発生している可能性があります。
 ちなみに可能性は低いのですが、盲点として電源導入時のチャタリングによる誤動作の可能性も考えられます。(通常はチャタリング防止対策が施されいますが、不備がないとも言い切れません。)

 こうして見ると、エンジニアの課題解決の手段として生成AIを活用することについては、参考程度であれば問題ありませんが鵜呑みにすることはリスクが高いと言えそうです。ただし、今回の結果については、現状での生成AIの学習レベルから導き出された判断であることは言うまでもありません。データベースが充実して学習習熟度が高まれば、ベテランエンジニアと比較して遜色のない回答(ヒント)が得られるものと期待できそうです。

 質問も曖昧な内容ですので、回答に影響していることも考えられます。今回、ChatGPTの回答で考えましたが、他の生成に同じ質問をすればどのような回答が得られるのか、比較検討も重要です。エンジニアの課題解決をサポートできるか、有効な回答が得られるか、生成AIの活用方法について考えていきたいと思います。

 記事タイトルは「エンジニアと生成AI」の連番で、サブタイトルの表記に変更します。

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