コウカイの歌
最初は2人の晴れの船出として、後から1人、また1人と増えていき、共にまだ見ぬ広い世界へ旅立つ
人はそれを「航海」と言う
時が経ち、旅立ちを共にしたパートナーが私を巧妙に騙し、違う相手と新たな航海へ旅立つことを目論む
人はそれを「狡獪」と言う
パートナーの裏切りによって私達の関係は解消された
人はそれを「更改」と言う
何故、パートナーにあの人を選んだのか、何がいけなかったのか、どこで歯車が狂ったのか、または狂わされたのか、回避できたのではないのか、どこから出て来たのかわからない悔悟に苛まされる
これは「後悔」ではない
ただの自己嫌悪だ
この気持ちを我が子にもぶつけてしまいそうになった
でもそれじゃいけない
将来、この子に同じ轍を踏ませないためにも
私は新たな「航海」を決意した