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「よそ者」ならではの視点を強みに、パラレルキャリアで地域に変化を起こす。

地域変革人材インタビュー vol.2

株式会社白山 グローバルマーケティング室 室長
兼 イノベーションセンタ IOWN推進部 グループリーダー
金原 竜生さん


プロフィール

1988年、愛知県碧南市生まれ。2011年、金沢大学法学部卒業。ドイツ・レーゲンスブルク大学に1年間留学。「京セラ 株式会社」に新卒入社し、5年間国内営業及び海外・欧州営業に従事。 ‘17年4月、金沢の「明和工業 株式会社」に就職。アフリカなどの発展途上国への新規事業開拓に尽力。’21年2月、「株式会社 白山」に転職。「自分にできることをとことん突き詰めて、やりたいと思ったことは全部する」をモットーに、プロボノ活動等を通して、北陸の活性を目指す。

株式会社白山 グローバルマーケティング室 室長 兼
イノベーションセンタ IOWN推進部 グループリーダー
金原 竜生さん

地域でどんな事業や活動を?

金沢市に本社を置く「株式会社 白山」で、主にマーケティングとビジネス開拓を担当しています。弊社でメインに扱っているのが光コネクタという光ファイバーをつなぐ部品で、世界シェア2位を占めています。特に海外に対して弊社の技術と製品を広めるために、弊社のことをまだ知らない企業とどう連携できるかを探り、提案しています。
 
仕事と並行して地域活動をしています。一つは、地域の中小企業と学生を結び付けるコーディネーター企業「ガクトラボ」で、インターンシップや採用コンサルタントの活動に携わっています。前職の大手企業等で得た知見を活かして間接的に支援することで、地域の企業が盛り上がればと思っています。他にも、東京に拠点があるNPO法人「TABLE FOR TWO」の活動もしています。1食の代金の一部が新興国の子供たちの給食1食分になるプログラムで、大学在学中には学内の食堂に導入しようと学生団体の立ち上げに関わり、アフリカへ渡ったことも。今はこの取り組みを地域に広げるための活動、例えば、おにぎりを食べて写真投稿すると寄付できる「おにぎりアクション」という取り組みを店舗や企業の協力を得て実施しました。最近は能登半島地震関連のお手伝いもしています。東日本大震災が発生した大学4年の頃、公認団体「金沢大学ボランティアさぽーとステーション」の立ち上げを手伝った経緯から、能登へボランティアに行く学生のためにOB・OGが集まってオンラインでノウハウや情報の共有をしています。

活動での苦労やこだわりは?

大変なのはタイムマネジメント。地域活動は就業後や休日、昼休みの時間などを利用しており、ここ数年でオンライン会議が通常となりましたし、弊社では副業兼業が認められ、フルフレックス勤務なので以前より動ける幅が広がりました。どちらかというと自分の時間と家族の時間、その他の時間との折り合いをつけるのが難しい。ともあれ自分が活動できるのは、理解のある妻の協力があってこそ。

活動自体は、自分が何かをやりたいというより、困っている人に寄り添ったり手伝ったりするうちに、それが自分のやりたいことになっている感覚。でも本業はB to Bのものづくりに携わりたいという思いがあります。

地域に関わる面白さとは?

今の自分があるのは、金沢大学でいろんな経験をさせてもらい、いろんな人たちと出会えたおかげ。自分の原点である金沢でポジティブな変化を起こせるのは楽しいこと。とはいえ地域活動のベースはやっぱり会社。地道な対話や働きかけにより、新しい挑戦に対する社員のマインドや仕事への姿勢が今までと変わってきて、逆に自分が引っ張られる瞬間もあって嬉しい。自分みたいな「よそ者」だから見える部分があって変化を得やすいのかも。自分が何かしら貢献できている実感が、地域で働く面白さにつながっています。今後は、弊社がもっと成長して「石川県にこんな面白い企業がある」と世界から注目される地域企業のモデルケースを目指したいですね。

金沢大学ENGINE Webサイト▶https://engine-prgm.w3.kanazawa-u.ac.jp/

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