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【院試体験記】NAIST 情報領域(2025年度)
R6年度の「奈良先端科学技術大学院大学」の「情報領域」における入学試験に合格しました。
試験は第1〜3回ありますが、私は第1回を受験しました🔥
NAISTの魅力😆
NAISTは研究費用が充実しており、研究に意欲的な学生が多いです❗️
また、学部生がいないため周囲の人と仲良くなりやすいのは魅力の一つだと思います。
IPS細胞を発見した教授も、京都大学に移籍する前はNAISTにいましたし、すごい先生が数多くいます。
また、他大学院の入試日程が8月に密集しているため、7月頭にテスト(第1回)があるのは色々受験しようと考えている人にとってもかなり嬉しいです。
院試の成績・概要✏️
合格後にテストの結果がメールで添付されますが、私は200点中170点で第一志望の研究室に合格しました。
今年は最低合格点数が120点です。
点数配分は
「成績:50点」、「TOEIC:30点」、「数学:30点」、「面接:90点」
です。
毎年、点数配分や数学の出題教科書が公表されているので、確認しておくと良いです。
「成績」の配点について
研究室見学で教授に聞いた話だと、機械工学専攻の人は専門の「4力」や「制御工学」等といった、自身の専門における基礎科目が成績に反映されるそうです。
成績が50点と述べましたが、小論文(提出必須書類)と合わせての点数なので学業における成績はあまり気にしなくていいと思います。
私自身は高専4,5年(B1,2)の成績が良くないですが、点数にあまり影響がなかったです 。
TOEIC
私は他大学を受験する予定だったため、1月末に700点をとってその後は筆記の勉強をしました。
平均点が730点と高いですが、点数配点が30点しかないためそこまで気にしなくていいです。
研究室見学では795点と高い人もいましたが、700点切っている人も全然いましたし…(受験者の最低点が去年は495点ですし)
研究室見学について
私は2月頭にメールで2月末にある奈良先端の研究室見学会で研究室見学をしたいとアポイントを取りました。
情報領域のオープンな見学会では、奈良先端のほとんどの研究室が密集してポスター発表をしており、複数の研究室を見学することが可能です。
また、ポスター発表している先輩に研究室を見して頂いたり、どのような研究をしているのかを説明して頂きました。
小論文や面接において、志願理由や奈良先端でしたい研究を答えないといけないのですが、その際に、志願する研究室の研究があやふやだと、「それをしたいのなら、うちの研究室じゃなくていいよね?」となるため、色々質問して研究室の理解を深めることが大事だと思います。
(研究室のコア技術がどのような分野なのか等)
先輩と仲良くなって連絡先を交換できると小論文を書く際にとても有用なので、研究見学でぜひ仲良くなりましょう。
小論文
小論文は「これまで行ってきたこと」、「奈良先端で行いたい研究」について計2ページ(以内)書きます。
論文形式で書き、どれほど研究におけるプロセスがしっかりしているかについて問われます(論理的かどうか)。
私は以下の配分で提出しました❗️
【1ページ目】
高専3,4年のグループワーク
専門科目・現在の研究
【2ページ目】
奈良先端で行いたい研究
プロセスとしては、
「鳥の様に空を飛びたいと思っているが、この方法として、~という2つの方法がある。このうち、~という観点から2つ目の方法を採用する。しかし、この方法について、~という問題があるので、この問題解決をするために~について研究したい。その具体的な方法について、参考文献より~」
といった流れで書きました。
実際に提出した原稿は、下のNAIST〈対策編〉に記載してます❗️
数学の口頭試問について
詳細
リモート形式で、先生2人の前でスケッチブックに数式を書きながら説明・解答します。
問題はどの順番から回答してもよいため、分かる問題から答えると良いです。
ただ、制限時間が10分と短い為、分からないと感じたら試験監にヒントを頂きましょう(点数の減点はそこまで大きくないです)。
私が所属してる高専のOBの体験記にも、「分からないと感じたらすぐにヒントをもらおう‼️その方が合格率上がるよ😆」と書かれてました。
計算ミスがあると指摘してもらえますし、そこまで減点にならないと言っていたため計算ミスしても気にしなくていいです。
私は線形代数で正定値行列の問題が出たのですが、「正定値行列」という単語がわからなかったため、思いつく解法を書いたが違うといわれたためすぐにヒントを頂きました。
しかし、ヒントをもらってもよく分からなかったため、とりあえずrankを求めたら「rankの求め方ができるのは分かったので、部分点をあげます。
点数についてはそこまで気にしなくていいよ。」をお言葉を頂きました。
言葉に詰まって何もしないぐらいならと試験官にかなり「ヒントが欲しい」だの「この方法で合っていますかね?」など、ディスカッションしました。
勉強方法
勉強方法としては、初めはマセマの微積・線形代数を参考書、演習シリーズで基礎固めをした方が良いです。
指定参考書については範囲を確認するという意味で見ておくと良いと思います。
募集要項等に明確にテスト範囲が指定されているわけではないので。
ただ、解答がついておらず、かなり難しいため例題だけ解いて、他はざっと見ておくと良いです。
全部しようと思うと1周で1~2か月かかりますし。
マセマ参考書シリーズ
マセマ演習シリーズ
指定参考書
かなり高価なため、中古で購入することをお勧めします。
面接
奈良先端への志望動機、今の研究・小論文についての概要、その行いたい研究について気になった点・問題点、その研究についてどんな文献を読んだか、類似した文献は何なのか、その研究の社会的意義性などを答えました。
「3分程度で説明して」と仰ってましたし、他の体験記でも「3分程度で説明するように言われた」と言ってる方がいたので、それぐらいの時間で説明しましょう。
私は研究室の先生に面接対策をお願いしたのですが、その時に応えれなかった質問がそのまま出題されました。
このため、友人でも良いので原稿確認や面接練習はしたほうがいいと思います。
終わりに
奈良先端のテストは「数学」や「TOEIC」がありますが、点数配分的に「小論文」や「面接」が重点的に見られます。
この為、奈良先端で行いたい研究についてどれだけ調査しているか・論理的に考えれているかが重要となってきます。
外部院試は情報不足で不安になりますが、頑張ってください‼️
概要としてはこのような流れですが、何か質問があればメッセージを頂ければと思います。書ききれなかった部分もあるので💦
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🔥勉強の参考資料など執筆するつもりなので、その執筆意欲が増大します🔥
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![ゆっきー@理系院試の専門講師](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/171401345/profile_c9f1ee7c4169b664da264cb2930e214c.png?width=600&crop=1:1,smart)