《KOFXV》八神庵 日中英セリフ比較〜勝利セリフ(ストーリーモード)編
KOF15 八神庵のセリフ比較シリーズ第3回。
勝利セリフ(ストーリーモード)
今回は「3.勝利セリフ(ストーリーモード)」についてです。
KOFXVには、特定のキャラクターに対してVSモードとストーリーモードそれぞれに専用の勝利セリフが用意されているんですよね!贅沢(*´∀`)
ストーリーモード専用の勝利セリフが確認できたキャラクターは、22人でした(※2023年1月現在update)
今後DLCキャラクターの追加等によって掛け合いが増えた場合は追記します。
このノートでは、特に興味深かったセリフを6つピックアップしてご紹介します。
また、Youtubeに掛け合いのシーンをまとめてアップしてくださっていた方がいらっしゃったので、参考までにご紹介しますね。(4:21〜ご覧ください)※山崎のセリフはありません
vs 京
2度目の共闘
京との最初の共闘は、前回のnoteでも述べた(レオナとの掛け合い参照)KOF'97の三種の神器チームのエンディング(ED)の事だと思われます。今作KOF15で2回目の共闘というわけですね。
でも実は、過去庵はKOFXIでも京(&真吾)と正式チームを組んでいます。(参考:京&庵チーム - Kakuge.com)
正式チームとしてエントリーしたはずのKOFXIの記憶が庵には無い。これは一体どういうことでしょうか。
VSアッシュの勝利セリフを見ていただくとわかるのですが、アッシュ・エリザベートを除いて、KOF15に出場しているキャラクターは全員アッシュ編の記憶がありません。
なのでおそらく、KOFXI自体の記憶(京と同じチームだった記憶)も無くなっているのだと思います。(次のシーズンパスで真吾の参戦が発表されましたが、おそらく真吾にも庵・京とチームメイトだった記憶が無いと思われます)
「三度も有り得ん」と庵は言ってますが、
それでもKOFXIで京と同じチームを組んでくれましたし、
今作でもちづるの説得に応じて(?)チームを組んでくれたりしてるんですよね。
どうして一緒にチームを組んでくれたんだろう。彼の参戦理由、とても気になります。
Fight you a third time?
この表現、ちょっとだけ気になりました。
fight youだと庵vs京の意味になってしまわないかなと。
庵が言いたかったのはfight togetherとかstrive togetherとかではないかと思っていますが、a third timeがあるのでfight youでも日本語の意図が伝わるのでしょうか。
vs ちづる
やかましいぞ、神楽!
このセリフから、ちづるは京だけでなく庵にも小言を言っていた事がわかりますね(笑)
「やかましい」という言い方もちょっと古風で庵らしくていいなぁとか思いました。同い歳でも京だったらきっと「うるせーなぁ」って言いそう。
星野さんのボイスからもイラっとした様子が伝わってきますが、中国語・英語の翻訳のされ方もイライラMAXな様子が伝わってきて笑いましたw(煩死人了とか shut upとか、少なくとも友人に対しては絶対に言わない!w)
三種の神器チームのこの、喧嘩ばかりする弟達(庵・京)とそれを諌める(呆れる?)お姉ちゃん(ちづる)、という関係性がとても好きです(*´∀`)
こういう感じの…(笑)↓
あと、彼は人の名前を呼ぶ時、基本名字なんですね。
となると京のことを名字で呼ばず「京」と名前で呼ぶのも、やっぱり意味がありそう。
俺と奴の"因縁"
因縁の英訳がfateになっています。
オープンβ版の時の感想でも触れましたが、vsモード時の京に対する勝利セリフでは同じ「因縁」でも、every bit of historyなんですよね。(中国語の方は同じ過節を使っています)
同じ単語でも状況に応じて翻訳されているのだなぁと思いました。
ちなみに、Fateと似たような単語にDestinyがあります。
辞書を調べていただくとわかるのですが、Fateが”ネガティブな運命”を表すのに対して、Destinyには”(希望的な)未来を表す運命”という意味があります。
京との因縁は、オロチとの血の契約を発端に始まったネガティブな運命ですから、ここで庵がFateを使ったのもうなずけます。
VS 社
ネズミのお尻
rat's assは直訳すると”ネズミのケツ”。
not give a rat's assでネズミのケツくらい(orそれ以上に)どうでもいいという意味を表すスラングで、assという単語からお察しの通りかなり汚い表現です(笑)
中国語では我無關と「自分には関係の無いこと」と日本語に近いマイルドな翻訳をされていますが、英訳はかなりワイルドですねw
ただ、この翻訳によって庵のセリフに隠されたイラつきがオーバーなくらい伝わってきました。本当に、どうでもいいんだなと(笑)
VS ダイナソー
見世物ショー
汎用勝利セリフ「貴様など余興にもならん 消え失せろ」の時の「余興」は”ハエたたき”でしたが、今回の余興はfreak show(見世物小屋、見世物ショー)です。
ダイナソーが恐竜の被り物(?)をしてプロレスを行っているのを「見世物」と揶揄しているわけですね。相変わらず酷い(笑)
惨めに滅びていろ!
恐竜が「絶滅」していることと懸けた、言い得て妙なセリフだなと思ったのですが、英語だとburn to deathにまるっと訳されていますね。
英語圏の方に庵の語彙センス(?)が伝わらないのが残念だな〜と思いました(笑)
VS K‘
貴様など”奴”の足元にも及ばん
”奴”って、草薙京のことですよね。
このセリフを聞いて私は勝手に(ヤダ…めっちゃ京の実力を認めてるじゃん…)と妄想してしまいまして(笑)、思わずニヤニヤしちゃいました(*´∀`)
いくら京の遺伝子を移植されたとはいえ、K‘の炎は草薙流の炎とは比べ物にならないくらいだって事を単に言いたかっただけだと思うんですが。
それでも京の実力を把握しているからこそ、こういうセリフが出てくるのかな〜とも思ったりもするわけです。やはり長年ライバルとして戦ってきたからでしょうかね。
假貨⇔傢伙?
この勝利セリフの中国語翻訳で、
「贋作」=假貨
「奴」=傢伙
とピンインが一緒なのが気になりました(音声は違うんですが)。
単なる偶然かもしれませんが、K‘と京の比較がより一層強調されているような印象です。
VS 山崎
蝮(まむし)と響尾蛇(ガラガラヘビ)
山崎のことを「蝮」と罵る庵ですが、英語版はPit viper(まむし)なのに対し、中国語版では響尾蛇(ガラガラヘビ)に訳されているのがとても興味深かったです。
私の勝手な想像ですが、蝮は中国で漢方薬(生薬)としても使われますから「役に立たない毒ヘビ」のイメージをより一層強めるためにガラガラヘビと訳したのではないかと思います。
セリフ感想
ストーリーを踏まえた上での勝利セリフということもあり、背後にある関係性やドラマを感じざるを得ません。
ストーリーの中で特に説明されなかった事を勝利セリフの中で言うキャラクターもいたので、ストーリーモードにおける勝利セリフそのものが大変興味深かったです。
全員分の勝利セリフを聞けば、KOF15のストーリーに対する理解をより一層深められるのではないかと思いました。(まだ聞けていない😂)
今後DLCで追加されるキャラクターで更にストーリーへの理解が深まるでしょうか?楽しみに待ちたいと思います( *´艸`)