書く描く作る創る
ゼロからフィクションをつくるって凄いことだなと思う。
もしかしたらゼロからじゃないのかもしれないけれども。
わたしがつくるものは、いつも何かを写実的に表わすことが多くて、小学生の時の風景画だとかを描く時も、写真のように画角があってそこに精密に見えた屋根瓦だとか木だとかを、教わったようにできるだけ細かく描いていた。粘土で猫を作る時も、多少デフォルメはしても、目の前の猫をできるだけそのままの姿勢でつくることを得意としていた。
唯一、ゼロからつくっているといえるものは、色んなところで見た夕陽と砂浜を組み合わせて、自分なりのビーチからの夕焼けを描いてみたりとか、感覚的に色を選んでキラキラしたタイルぽい柄を作ってみるとか、そんな感じだ。
つまり、抽象的な、風景的なもの。
たとえ、自分がゼロからフィクションを文章で作るとしたら、それは多分すごく自叙伝みたくなってしまいそうだ。フィクションを書く人も、少なからず自分の体験とか感覚を盛り込んでいると思うけど、私はそれが「少なからず」にならなそうな気がするんだなぁ。
なんかこう、私怨?(笑)とかを乗せてしまいそうな…。物語には起承転結が必要だけど、自分の中で結まで行けてる物語、エピソードってそんなにない気がするから、自分の感覚のままに書くと、ずっと転がし続けてしまうような気がする。
きっと転がし続けないために、綿密に結するように計画を立てなければならないんだなあ。
計画を立てる。私の苦手な言葉です。(メフィラス風)
でも、せっかくなので書いてみたいなとも思うわけです。今はとりあえず、アイデアをとどめてみようかしら。
えんがわシラス
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