常総線キハ310形、さよなら運転に通う初夏
関東鉄道常総線のキハ310形、その最後のキハ315・316号が、2023年の夏をもってついに引退するとアナウンスされた。
当初の案内では6月13日から7月2日まで、さらに追加で延長されて7月12日までは、引退記念で定期運用に入るようだ。
普段は平日朝しか動かず、近頃は運用入りしない日もあるらしい、常総線旧型車。やはりずっと気になる存在で、最後の機会、と土日の運用に合わせて通うことにした。
土日は、水海道 15時43分発で取手との間を3往復し、19時42分に水海道に到着する運用に入る。ゆっくり起きても十分に間に合う時間がありがたい。
日の長い時期、基地への入出庫も含めれば、それなりに撮影のチャンスがある。乗ったり歩いたりしながら、いろんな風景を探す。
出発の際、エンジンはけたたましく音を奏で、勢いよく排気が立ち上がる。この瞬間が堪らない。
走り出してしまえばずいぶん軽快。この通勤型気動車は、常総線南部らしいサバービアな風景がどうも似合う。
4種踏切と鋼製ボディの気動車。この組み合わせ、果たしてこの先いつまで見られる光景だろうか。
有名なお立ち台にはやはり、三脚を立てている人も多いけど、しかし僕一人になる瞬間も多々あった。引退記念にしては静かな雰囲気で、落ち着いてカメラを構えたり、沿線を歩いたりができたと思う。
梅雨時、あまり僕は天候に恵まれなかったのだけど、1つ車輌を決めて追っかけるのはやはり楽しかった。ダイヤ公開に加え、期間延長までしてくれた関東鉄道には感謝。そのうち快速乗り通しに行きます。
最後に、2021年の末に、取手に泊まって朝運用を見に行ったときの写真を。やはりこう、「ふつう」の景色にすごく魅力的に映るディーゼルだったと思う。お疲れ様でした。
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