ながでん3500系、最後の日々を追いかけて
地元を走っていた電車、昔から乗っていた電車が、ついに引退するという。
地元を離れて久しいけれど、ちょうど帰省をする時期に、最後に一般運用に入れてもらえる事になったようだ。2022年末から2023年初、善光寺平を走る最後の姿を追いかける。
長野電鉄の「地下鉄区間」は、もと日比谷線のこの電車によく似合う。
地上へ。都市鉄道らしい複線区間。
味わい深い駅も、近代的な駅も。
単線区間に入ると周りが開けてくる。山がぐっと近くなる。果樹園の中、いくつもの街を結ぶ。
そして、山に挑み、湯煙漂う終点へ。
何度も見てきた、乗ってきた、あたりまえの電車。自分にとっての「ながでん」の象徴、3500系。最後まで普段の電車だった。
まだまだ走り続けている気がしてならない。