鯉のぼりはためくトラム、岡山電気軌道をうろつく (2023/GW)
今年の5月連休の山陽旅は、広島を出たあとは特段予定を立てていなかった。色々考えた末、とりあえず宿の安かった岡山に泊まることにする。
一度来たことはあるけれど、ちゃんと街中を歩いたことはなかった。
着いてから随分遅くなってしまったけど、折角なので、路面電車沿いにぶらぶら歩く。夜はあまり本数も多くない。
オレンジの広告の7202号、夜によく映えて良い。疲れていたので、初日はこれくらい。
翌日は祝日だったので、まああまり朝から出ても仕方ないかな、とゆっくり休んでしまった。昨日まで広島を駆け回っていて、かなり疲れが来ていたのかも。日がだいぶ高くなってからようやく動き出す。
岡山電気軌道、この時期は電車に鯉のぼりをつけているようで、なかなか可愛らしい。
まずは、乗ったことなかった清輝橋線へ。
といってもなかなか撮るには苦労するし、本数も少ないし。結局、乗りつぶしを主に、写真はアーケードと絡めたくらい。このアーケードをそのまま抜けていくと東山線沿いに出る。
東山線側もなかなか良い雰囲気。しかし停留所名長いな…。
とりあえず東山線の終点まで行ってみる。
終点にある車庫で、日光軌道線色の3005が寝ていた。この時期、3005はもう運用に入らないので、また一度秋冬を狙って来てみたい。
一方で、同じく日光軌道線出身の3007「くろ」は運用入り。しまった、動いていたならもっと早く起きればよかった。
俯瞰で狙うと、屋根とパンタグラフの朱色が目立ってなかなか面白い。
動いてる以上追っかけたいので、結局このあとも暫く軌道沿いで過ごすことになる。
旭川を渡る「京橋」へ。橋を渡るシーンを横から、は、トラム撮影のある種の王道?
ちょっと雲が出てきてしまったな…あと、3007号の黒い車体はなかなか難しい物がある。とりあえず被らなかったので良し。
中洲いっこ隣の分流の「中橋」。こちらもまた良い雰囲気!ただ、3007号はあえなく車と被って失敗しました。もっと徳を積まねば…。
今度は道端から、と、先程までカメラを向けていた場所に移動する。
チャギントン号、実物みるとインパクトでかいなあ…。
うーん、とても良い雰囲気。ここは川の中洲、というのもだいぶ癖に刺さる。
やや移動し、「小橋」を入れた構図で3007号を待つ…が。来ない。位置情報を見ても城下から動かない。運賃支払でトラブっているのかな。
当時東山線は6~7分ヘッドだったはず?なのに、東山行が来ないまま、岡山駅前ゆきのケツ撃ちを3本もできてしまった。だんだん光線が厳しくなってきたし…。
しかしこうして写真を並べてみると、岡山電気軌道の軽快風車体組も、結構車両ごとに差異が大きい。形式をちゃんと覚えてなくて一括りにしがちだったけど、解像度がちょっと高まった。
20分後、ようやく3007号がやってきた。
やった~、ようやくだ…。暑かった…。
無理やり白黒で強調してみると、その黒さがよく分かる。
して、かなりの遅れを作ってしまったからか、東山着後にそのまま入庫してしまい、乗ることは叶わず。
3007号のあと、すぐに東山行が2編成も続行していきました。いっそ超望遠で大続行を狙えば面白かったか。
さて、このあたりの小橋電停・中納言電停は、緑のペイントがあるだけの平面電停です。平面電停大好きな人間としては、ここでスナップをせねば。
岡山にも転スラ号いるんですね。すっかり路面電車のイメージがありますが、アニメの方はいまだ未見。
廣榮堂武田 岡山中納言店の雰囲気があまりに良いもので、中納言のスナップが必然的に増えた。しかし、このあと一週間もしないうちにこの中納言店の閉店が告知され、2023年5月11日をもって閉店してしまったよう。最後だと知っていたらもっと…。と、どうしても後悔はある。
3007号も引っ込んでしまったので、このあとは岡山後楽園をちょっと観光したり、街歩きをしたりして過ごしてみる。後楽園は借景がうまく取り入れられていて、とても気持ちの良い庭園だった。
と、トラムは終わりにしたつもりが、1101・ハレノワ号はなんとなく追っかけたくなる。
ハレノワ号、まじまじとみると、手・口・目とちょっと怖い意匠なんですが、それを感じさせないパステルの爽やかさが好きです。
このあとは新幹線で一気に東京まで。もう1泊することも考えたのだけど、そもそも5月連休に宿は取れないよね。大人しく帰りました。
岡山電気軌道、距離こそ短いけれど、平面電停もあってなかなか侮れません。次は日光軌道線色に会いに行きたい。
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