レビュー:ペルソナ5 スクランブル ザ ファントム ストライカーズ
ジャンル:アクションRPG
プレイしたハード:PlayStation4 Pro
P5Sは、アトラス と コーエーテクモ のタッグにより生み出された、「ペルソナ」シリーズ初のアクションRPG。
ストーリーは、「ペルソナ5」の後日談となっています。
僕は「女神転生」好きですが、派生作品である「ペルソナ」も好き。ただ、3と4はプレイしていなかったので、5は久しぶりの「ペルソナ」でした。
「ペルソナ5」では、あまりやり込むタイプではない僕が周回プレイをし、レベルMAXのペルソナを何体も抱え、主人公の初期ペルソナである「アルセーヌ」も弱点補強&強化しまくった(速度99)上で、最終決戦に臨んだという、思い出深いタイトルとなりました。
主人公の、「アルセーヌ!」と叫ぶ時のボイスが最高に好きです!
アクション系のゲームも好きで、コーエーテクモの「無双シリーズ」はいくつかプレイしています。
となれば、本作をプレイしないはずがありませんねっ。
見て触って楽しいデザイン性の高さ
「ペルソナ」シリーズは、3から雰囲気がガラリと変わったようです。それ以前は、本家である「真・女神転生」風でした。
メニュー画面
主人公たちは「心の怪盗団」のメンバー。
「怪盗団」らしさを強調するデザインが目を引き、触っているだけで楽しい気分にさせてくれます。
日本には多数のRPGタイトルが存在しますが、「ペルソナ」は突き抜けている感がありますね~。
ショップ画面
ショップを開くと、またデザインがガラッと変わっています。
ソフィアというキャラクターのキュートさも相まって、買い物するだけで楽しい気分になります(笑)。
会話時の演出
会話時、キャラは口パクし、セリフを表示するウィンドウのデザインもまた凝っています。しっかり「話している感じ」を表現。
学生らしい会話も「ペルソナ」シリーズの魅力ですね。
「ここぞ」というところでキャラの顔がカットインで表示。
こういう演出が、見ていて楽しい部分ですね~。主要イベントのセリフはボイスが再生されるため、大変効果的。
プレイのしやすさ
日本各地に出現した「ジェイル」という異世界を探索していくわけですが、その際も、快適なプレイを楽しめます。
潜入地点や「チェックポイント」で開けるメニュー。
ペルソナの合体を行う「ベルベットルーム」は各街に存在しますが、拠点(キャンピングカー)やこのメニューからも行けるのが便利。
発見した「チェックポイント」では潜入時と同じメニューを開くことができ、別の「チェックポイント」への瞬間移動も可能。
上で述べたとおり「ベルベットルーム」へも行けるので、
>攻略中に、新たなペルソナを獲得
>「チェックポイント」で合体
>攻略再開
ということができます。ペルソナ所有数には上限があるので、一々現実世界へ帰還しないで済むのはとても便利。
なお、現実世界への帰還は、潜入地点、もしくは「チェックポイント」からのみ可能。
バトルは「無双」だっ
本作のプレイフィールは、まさに「ペルソナ5」。
「無双とのコラボタイトル」で懸念されるような、原作らしさが損なわれるということはありませんでした。
怪盗らしさを演出する「カバーアクション」は本作でも健在。
ボタン1つで、カバーを行えるポイントからポイントへ、サッと移動できます。
もちろん、「ペルソナ5」同様、敵に気づかれる前に奇襲を仕掛ければ、有利な状況でバトルを開始できます。
カバー状態への移行 > 奇襲を仕掛ける
この流れをスムーズに行え、とても気持ちいい!
「無双シリーズ」は、簡単なボタン操作で爽快なアクションを楽しめることが特長。
本作でも、□と△を組み合わせて技を出せますが、難易度EASYの場合、適当に押していても割と何とかなりました(笑)。
ただし、「弱点」「耐性」「吸収」「反射」等々、シリーズおなじみの要素もしっかり採り入れられているので、ただ殴りまくるだけだと手痛いダメージを受けてしまうこともあります。
これらの情報は対象にターゲットが合わさっていると表示されるので、一々、調べたり、記録したりしておく必要はありません。
さらに、ペルソナと協力して繰り出す大技「SHOWTIME」や、味方と一緒に敵をタコ殴りにする「総攻撃」といったバトルを盛り上げる要素もあり、とても楽しい!
強敵相手に「総攻撃」した場合は、「ペルソナ5」同様の演出を楽しめます。
加えて、バトル中は仲間がボイス入りでよくしゃべります。そのことも、楽しく感じるポイントでしょうね~。
ただ、最初だけ
プレイを始めた当初は、バトル中の表示が多くて戸惑うかもしれません。
僕は、最初のチュートリアルのバトルで、何がなにやら分からず戦っていました(笑)。敵が多い分、表示されるものも多いんですね~。
それでも、例えば、「総攻撃」可能な敵のところに大きく「総攻撃」と表示されるなど、注目すべき箇所には自ずと目が行くよう工夫されています。
ですので、ある程度、慣れてくれば問題ないと思います。
加えて、バトルの難易度変更可能なので、アクションに自信がない場合は「EASY」でプレイすると良いでしょう。
評価
ゲームって、操作した時に心地よく感じられることが、大事だと思います。
その点、この「ペルソナ5 スクランブル ザ ファントム ストライカーズ」は満点かと。
ストーリー展開も、メリハリがあって飽きにくいと感じました。
学生たちの「夏休み」ということで、基本的には明るめ。
しかし、敵対する人物にはそれぞれ “抱えているもの” があり、単純な勧善懲悪ものではありません。プレイヤー自身も深く胸を打たれることがあります。
ストーリー面も、文句なし。
ただ、「ペルソナ5」の続編であるので、世界観や人物への理解を優先する場合は、先に前作をプレイした方が良いと思います。
新キャラと新エピソードが追加された「ペルソナ5 ザ・ロイヤル」である必要はありません。
「どうせプレイするなら追加要素のある方がいい」という場合は、「ザ・ロイヤル」でもOK。
もちろん、ゲーム自体は本作のみでも楽しめます。
ジャンルが異なるので、「まず爽快なアクションRPGを楽しみたい」という場合は、P5Sからプレイしても良いと思います。
ゲーム性、キャラクター性、ストーリー、演出、サウンド。どこを取ってもCoolな「ペルソナ5 スクランブル ザ ファントム ストライカーズ」は、オススメの一本と言えるでしょうっ。