第四回 エンゲージメント コミュニティ ラボ レポート @ 神奈川県横須賀市
こんにちは。エンゲージメント コミュニティ ラボ 事務局です。
2/10(金)、神奈川県横須賀市にて第四回「エンゲージメント コミュニティ ラボ(以下「ラボ」)を開催しました。
横須賀市は首都圏から近く、観光資源、研究機関集積、地場産品など、多くのポテンシャルを持つ都市です。
一方、人口減少が進み、高齢化率の増加や生産年齢人口の減少など様々な社会課題も抱えています。
そのような中、横須賀市役所は積極的に活動を行っており、特に経済分野では「失敗を恐れない挑戦者を応援するまち」という方針のもと様々な施策を行っています。
これまでに視察した壱岐市や福岡市とは違った特徴をもつ横須賀市において、市民や企業とのエンゲージメントを高めるヒントを探るべく、様々な取り組みを視察してきました。
コワーキング施設「Yokosuka Work Cube」と「CORSAIRE Working Space」
横須賀市が展開するコワーキング施設として、横須賀市産業交流プラザ内に設けられた「Yokosuka Work Cube」と、ヴェルニー公園内にある「CORSAIRE Working Space」を視察しました。
それぞれ公共施設を有効活用した施設で、低価格で利用でき、利便性の高い場所でした。
観光施設「記念艦 三笠」と「横須賀美術館」
次に「記念艦 三笠」と「横須賀美術館」を視察しました。
記念艦 三笠は、旧日本海軍の旗艦「三笠」を記念艦として復旧・展示した施設で、日本遺産の構成文化財に認定されています。
一方の横須賀美術館は、豊かな緑に囲まれ目の前には東京湾が広がる、開放的で気持ちのいい美術館。
どちらも、横須賀市の歴史・観光資源のポテンシャルの高さを強く感じる場所でした。
横須賀リサーチパーク
次に、電波・情報通信技術の研究拠点である横須賀リサーチパーク(YRP)を視察しました。
視察時は自動運転カートの実証実験が行われており、実証実験の一環として施設内の公道で乗車体験が行われていました。
横須賀市と株式会社ニフコの地域課題解決に向けた包括連携協定
最後に、株式会社ニフコ(以下「ニフコ」)社屋を訪問し、横須賀市とニフコの地域課題解決に向けた包括連携協定の取り組みや、取り組み事例の一つである、私立三浦学苑高等学校(以下「三浦学苑」)でのスマートスクール実証実験の様子を視察しました。
ニフコは、工業製品に利用されるプラスチック部品の製造販売企業で、自動車の様々なプラスチック部品のほか、カバンのバックルなど、身の回りの様々な所にニフコの製品が使われています。
また、プラスチック製品の開発力を活かして、無線・電池レスセンサー技術の開発にも取り組んでいます。
これらの技術を活かした地域課題の解決に向けて、横須賀市とニフコは地域課題解決に向けた包括連携協定を締結しています。
この包括協定では、以下の項目を主な内容として、様々な取り組みが実施されています。
市内学校等のICT化に関する事項
市内学校等と連携した人材育成に関する事項
市内事業者の生産性向上に関する事項
横須賀リサーチパークの活性化に関する事項
その他、地域課題解決及び市民サービスの向上に関する事項
三浦学苑におけるスマートスクール実証実験
包括連携協定に基づく実証実験の事例として、三浦学苑を視察しました。
三浦学苑では、無線・電池レスセンサーを用いたスマートスクール実証実験が行われており、教室内のセンサーによる電力消費や施錠状態等の見える化や、エアコンの自動制御などが実現されています。
実際にエアコンの自動停止等による電気代の削減や、二酸化炭素濃度や温度を可視化する事による学習環境の改善など、様々な側面でメリットが生まれているとのこと。
また、学生による無線・電池レスセンサーを活用したビジネスコンテストも実施されており、スマートスクール化に留まらない広がり生まれていました。
次回のラボ
次回のラボは、東京にて。
壱岐市、福岡市、横須賀市と様々な場所での視察を踏まえ、エンゲージメント社会を形作るアイデアの実現に向けて議論を深めていきます。
では、次回ラボのレポートをお楽しみに!