第七回 エンゲージメント コミュニティ ラボ レポート
こんにちは!エンゲージメント コミュニティ ラボ 事務局です。
5/19(金)、5/20(土)の2日間、北海道東川町にて第七回「エンゲージメントコミュニティラボ(以下「ラボ」)」を開催しました。
東川町は、1985年に「写真の町宣言」を行い、その後も特徴ある取り組みをし続けてきたことで、約30年もの間ゆるやかに人口が増え続けている全国的にも珍しい自治体です。これまでに視察した壱岐市や福岡市、横須賀市とは違った特徴をもつ東川町において、市民や企業のエンゲージメントを高めるヒントを探るべく、様々な取り組みを視察してきました。
それでは、東川町での第七回ラボの様子をお届けします。
1.東川町内の視察
複合交流施設せんとぴゅあⅠ・Ⅱ
せんとぴゅあⅠは、旧東川小学校を改装した建物で、現在は東川町立東川日本語学校やギャラリー、カフェとして使われており、せんとぴゅあⅡは、東川産の品物を扱っているショップも併設された複合施設。図書室の開館時間を朝の9時から夜の9時にするなど、町民の方が利用しやすいように工夫されていました。
東川町B&G海洋センター
東川町B&G海洋センターでは、地域活性化企業人として株式会社R-bodyから東川町に出向されている方にお話を伺いました。常駐のコンディショニングコーチとして地域の方と継続的に関わることで、見えてきたこと、出来ることが広がったと嬉しそうに話す姿が印象的でした。町民向けのコンディショニング講座の他にも、子どものクラブ活動と連携したりと、精力的に活動をされていました。このように、東川町は「健康な町づくり」の実現に向けて外部の企業と連携することで、町民のライフパフォーマンスの向上をサポートしていました。
北の住まい設計社
北の住まい設計社は、廃校となった東川第五小学校を作業場に、北海道産無垢材の家具づくりや自然素材の家づくりをしながら、生活雑貨ショップやカフェを営んでいます。環境負荷を減らし、手間暇をかけ、永く使い続けることのできる家具づくりへの姿勢がとても印象的で、東川町での豊かな暮らしを体感し、想像できるような素敵な場所でした。東川町では、北の住まい設計社がひとつのきっかけとなり、お互いに影響し合い、自分たちのスタイルを生み出し、高め合うという好循環が生まれているそうです。
他にもKAGUの家や東川小学校、道草館などを視察
「KAGUの家」は、隈研吾建築都市設計事務所設計のサテライトオフィスで、都市部との連携や地域資源の利用拡大、町内経済の活性化を図るために、新たなワーク・ライフ・バランスのモデル空間として整備が行われました。
東川小学校は、平屋建てのオープン教室が特徴的で、学童保育機能がある地域交流センターも隣接していました。外のグラウンドを見ると、SEA(スポーツ国際交流員)と交流する子どもたちの姿が印象的でした。
道の駅ひがしかわ「道草館」の店内には、東川在住のクラフト職人による雑貨や、写真家のポストカード、移住者が開いたお店のスイーツやコーヒー、東川で採れた農産物など、東川の特産品が所狭しと並んでいました。また、アウトドアブランドの「モンベル 大雪ひがしかわ店」も隣接されていました。ラボメンバーの皆さんも、たくさんのお土産を購入して帰りました!
2.ワークショップ
はじめに、2日間の東川町視察を基に「地域が持つ資源」・「個人の資源」・「地域の要求度」の3つの観点から、非居住地域へのエンゲージメントについて考察するワークを行いました。その後、各グループごとに話し合いを進めていきました。各グループが話し合った内容は以下のとおりです。
○ NullCafé実施グループ
NullCaféとして実施するコンテンツの中身について話し合いを進めました。
次回以降は、NullCaféのコンテンツとしてやりたいことを洗い出しながら、地域側で実施したいことへの支援の内容など、エンゲージメントコミュニティラボとしてNullCaféで出来ることを整理していきます。
○ e市民制度提案グループ
前回までは行政とe市民の関係について考えを深めていましたが、今回は「e市民側をどのようにエンゲージメントできるか」、「市民側のエンゲージメントをどう高めていくか」、「行政側としてエンゲージメントをどうしていくか」という3つの観点からe市民制度を整理しました。特にe市民の定義やメリット、e市民になるきっかけ、e市民制度の運用や行政の支援策について話が進みました。
○ 全体広報グループ
前回議論していた「なぜNullCaféをやるのか」「NullCaféとはなんなのか」ということをもう一度振り返りながら、NullCaféを「幸せの総量を増やすプロジェクト」と捉え、幸せの総量を可視化できる仕組みについても話が進みました。NullCaféを実施して終わりではなく、コンテンツとフレームの両方をセットで発信できるよう、次回以降、具体的な中身を深めていきます。
3.次回のラボ
次回のラボは、東京にて!
今後の活動に向けて各グループで検討を深めてきた内容を、次回以降のラボを通して少しずつ具体化していきます。
それでは、次回のラボの様子もお楽しみに!