テスラ($TSLA)が流行らせたSDVについて
2024年は電気自動車(以下EV)が世界的に増加し、これまでの自動車業界で起こった変化とは一味違うような感じがしたのは私だけでしょうか?
私も現役で乗り物を設計していますが、EV化の大きな波に流されております…笑
これまでの電気自動車との違い
2010年に日産のリーフが量産EVとして世界で初めて販売。15年前からEVが販売されていた。
しかし今ほど爆発的な普及はしておらず、しばらくその流れが続いた
しかし、テスラの登場により大きくEVが普及し始めました。どういった点が違い、魅力があったのでしょうか?
私なりの考えで考察をしていきたいと思います。
ソフトウェアの性能=車の性能・魅力となったこと⇒SDV化
バッテリー技術の向上による航続距離の増加
価格が購入に値するレベルまで下がった
この3つがこれまでのEVとは違う点で大きな魅力になったと考えます。
そして、今回は「SDV化」にフォーカスし車の未来を予測していきたいと思います。
SDVとは?
SDVとは、
Software Defined Vehicleの頭文字をとったもので、直訳すると「ソフトウェア定義型車」と言える車です。
【特徴】
販売後もインターネットを介して車のソフトウェアをアップデートし、車の性能の向上、不具合の修正ができる。
運転者の好みにあわせた室内環境を調整・記憶できる。例えば空調・シートポジションなどスマホや車のタッチパネルで調整・記憶できる
将来的に様々なサービスを展開できる可能性を秘めている。例えば、走り方のデータをインターネットを介して収集し自動運転の精度向上を図る、その場で1 DAY保険に入れる、などインターネットと繋がることで様々な可能性が広がります。
といった特徴があり、
車の知能化、スマホ化と言われています。
筆者はこの機能が車についたことこそが、自動車産業の大きな変革のスタートと感じました。
このSDVの考え方で初めて車を作ったのがテスラです。
あまりホームページには、そこら辺が詳しく書かれていませんが、少しは参考になるかと思いますので、是非ご覧ください。↓↓
トヨタの方向性について
今後の動向(筆者の考え)
SDVが200万〜300万円の価格帯の自動車にどれだけ浸透し、社会が受け入れるかをウォッチすることで今後の自動車業界の中でどのメーカーが王者となっていくか予測できると考える。例えば身近な人がこういった車に乗り出したかどうかが世の中に浸透したかどうかの指標となると考える
スマホの変革と違い、車の買い替えサイクルは長いことや、高額なものであることから新しい価値観の車の購入にチャレンジをする客層がどれくらいいるか、などスマホの変革とは異なる条件があることを留意
また自動運転(ここではレベル4以上)という強力な技術を商品にいち早く実装できるかどうかも今後の自動車業界の王者を推測する上で重要である