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META($META、旧FACEBOOK)って、どんな会社?なぜ強い?

METAは旧Facebook社のことで、2021年に改名しました。
世界の時価総額ランキングでは第5位(2025年1月7日時点)と、米国の中でも非常に価値のある企業となっています。

ですが正直METAのFacebookをあまり使っていないし、Facebookだけで世界トップ5に入るほど価値のある企業なのか疑問に感じたことはないでしょうか?
今回はMETAの素顔を理解していきましょう。


世界的にシェアの高いアプリ群を展開

実は全てMetaのアプリ(サービス)なんです。

次に下のグラフを見てください。
メッセージアプリの世界シェアです。

世界のメッセージアプリ月間利用者数
単位は100万人

(2024年時点、StatiaLineのHPより筆者が作成)


WhatAppが20億人、Facebookmessengerで10億人と
合計30億人もの人が毎月Metaのサービスを利用しています。
日本ではLINEが圧倒的なシェアですが世界ではMETAのサービスが使われたいて、LINEの約30倍の規模です。
2024年の世界の人口は82億人なので、世界の3人に1人はMETAのサービスでメッセージをやり取りしていることとなります。

METAは複数のメッセージアプリを展開し世界の「社会生活で重要なコミュニケーションのインフラ」を築いているのです。

広告市場で効率よく稼いでいる

また下のグラフを見てください。
これは米国でのプラットフォーム(YoutubeやInstagramなど)の視聴時間とそれらへのデジタル広告支出について示したものです。
赤色がサービスに費やされる時間のシェア、
黒色がそのサービスへのデジタル広告支出のシェア
を示します。

そのサービスに費やされる時間とデジタル広告支出のシェア
(引用:EMARKETER
https://www.emarketer.com/content/meta-ad-share-more-than-share-of-time-spent

MetaのサービスはYoutubeやNetflixといったサービスと視聴時間は同じくらいなのに広告収入(そのサービスへ支払われる広告費)は約3 倍と非常に効率よく収益が得られるビジネス構造であることがわかります。
2023年(まだ2024年度の決算が出ていないため)のMETAの広告売上高は385億ドルにも達しています。

Instagramのような強力なプラットフォームで効率よく、稼いでいるのです。

未来のコミュニケーション手段への積極的な投資

20年前近くに現れたSNSという新しいコミュニケーション手段で覇権を握ったMETAですが、次のコミュニケーション手段への投資にも抜かりがありません。

それがメタバースです。
メタバースは「インターネット上に作りだされる3次元の世界」で、そこにアバターと呼ばれるキャラクターとなり入り込み、多くの人が交流、活動する場なのです。

メタバースの例 Decentraland

またメタバースは今後非常に大きな市場となることが予測されています。


世界のメタバース市場規模(売上高)の推移及び予測
(引用:総務省 https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r04/html/nd236a00.html

この次世代のコミュニケーションの場をMETAはソフトとハードで覇権を握ろうとしています。
いくつかMetaのメタバースでの製品及びサービスを紹介します。

■ Meta Quest

Meta Quest 3S
https://www.meta.com/jp/quest/quest-3s/

VRゴーグルで、メタバースの世界に入る手段の一つです。

■ メタバース Meta Horizon

Meta Horizon
https://www.meta.com/ja-jp/experiences/meta-horizon-worlds/2532035600194083/
  • メタバース内でのオブジェクトやゲームを作成し販売もできる。作成ツールも充実。

  • イベントを開催し、楽しめる(音楽ライブやスポーツ観戦など)

  • TV会議等も行える

など現実世界で人のコミュニケーションを伴うイベントの多くを実現でき、また収益化もできる状態となっています!

★METAは「次世代のコミュニケーション手段=メタバース」をハードとソフトの両方で提供し、未来のコミュニケーションのインフラを築いているのです


最後に

Facebookだけかと思いきや、
人々にとって非常に重要なコミュニケーションのインフラを世界中に築き、非常に効率よく稼いでいる。
そして未来のコミュニケーションのインフラまで築こうとしているのがMetaなのです。


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