#35 ウッドワード氏の、新たなトランプ本
ワシントン・ポストの記者、ボブ・ウッドワード氏のトランプ本がアメリカ時間の明日、9月15日に発売されます。今回のタイトルは『RAGE (怒り)』。
トランプ政権については、元側近たちも含めて数多くの暴露本を出版していますが、取材本としての信頼性・緻密性において、ウッドワード氏の右に出るものはいない、と評価されています。
ウッドワード氏の前著作については、りんがるさんが詳しく書いていらっしゃるので、ぜひそちらをご参考に。
今回のウッドワード本では、この本のために2月に行われたインタビューの時点で、トランプ大統領は新型コロナの危険性を十分承知していた、と書かれています。そして、アメリカ国内でパニックを起こさないようにするため、意図的に状況を軽く見せようとしていたことを、大統領自身が語ったことが記されています。
トランプ大統領のコロナ対応も含め、この本で新たに明らかになったことが11月の選挙に影響するか?という質問に対して、政治評論家のデイビッド・ブルックスはPBS Newshourでこのように答えています。9分28秒から9分46秒です。
And the thing I would like to emphasize is that a lot of voters have given up on politics. They're what we call low-information voters. And the emphasis there is on low. They have written off politics. They're not paying attention to any of this. They will probably never hear of the Bob Woodward revelations. And so we have a race that is locked in stasis.
(ここで強調しておきたいのは、多くの有権者が政治に対して、既に諦めてしまっている、ということです。そのような人々は、いわゆる”情報に低関心な有権者” [訳注:表面的な情報を信じてしまう有権者]”と呼ばれます。ここで注目したいのが”低”という言葉です。彼らは政治について全く興味がない。ここで話したようなことは、どうだっていいのです。おそらく、ウッドワード氏の本で明らかになったことについても、知ることはないでしょう。つまり、選挙戦は変化のない状態の中で行われる、ということです。)
このような報道や議論がなされるなか、FOX NEWSではどんな取り上げ方をしているのか。
そちらは、また明日に。
いがらしじゅんこ:通訳者
#英語学習 #ウッドワード #トランプ大統領 #PBSNewsHour #アメリカ大統領選