#120 CNNのアンダーソン・クーパー、11歳で体験した伝説のNYクラブ”スタジオ54”
NY経済再開とともに、コルベアの番組もスタジオ収録再開
460日ぶりにスタジオ収録が再開された、スティーヴン・コルベアの『ザ・レイトショー』。ニューヨークは着々と経済再開していますね。
今日のゲストは、アメリカのニュース界の貴公子、というより王族とでも言った方がふさわしい、CNN のアンカー、アンダーソン・クーパー氏です。
気骨のあるTV界の貴公子、アンダーソン・クーパー
ミーハー根性丸出しで書いてしまいますが、なぜ「王族」とまで言ってしまうかというと、クーパー氏のお母様は、2019年に亡くなられたグロリア・ヴァンダービルトさん。ヴァンダービルト家といえば、アメリカでは名門中の名門だからです。クーパー氏自身も、子供の頃は カルバン・クラインやラルフ・ローレンのモデルに起用されています。大学はイェールに進み、在学中にCIAでのインターンシップを行い、卒業後にジャーナリストとしての活動を開始しています。ですが、なかなか日の目を見ず、リアリティ・ショーのホストをつとめるなど試行錯誤しますが、努力が実ってCNNのアンカーのポジションを獲得した、という苦労人でもあります。
一方で、父を10歳の時に亡くし、21歳の時には2歳年上の兄が自ら命を絶つ、という家族の悲しみも経験しています。
こちらは2016年に出版された、クーパー氏と母上の往復email書簡で構成された本です。母上の波乱の人生も静かに書き綴られています。
現在、クーパー氏はCNNで『Anderson Cooper 360』のホストをつとめながら、CBSの『60 Minutes』でも記者としてニュースを提供し続けています。
クーパー氏が「聞くべきことはビシっと追及する」ジャーナリストなのだと感じさせられたのは、2016年のトランプvsヒラリーの大統領選のテレビ討論会に彼が司会をした時です。例の、トランプ氏が
「俺は有名人だから、女性にはやりたい放題できる」
と言ったとされる「アクセス・ハリウッドの音声テープ流出事件」に関連して、
「あなたは女性の同意を得ずに、キスしたり身体を触ったことがあるんですか?」
と4回詰め寄りました。(結局、トランプ氏は質問をはぐらかし、答えませんでしたが。)
おまけ動画)トランプ氏の「わいせつ発言」はこんな風に展開された?
ちなみに、コメディアンのサラ・クーパーが「アクセス・ハリウッドのロケバス内はこんな雰囲気だったのではないか?」と想像して制作し、自身がトランプ役を演じ、大御所ヘレン・ミレンをビリー・ブッシュ役に招いて作ったこの作品が、Netflix『サラ・クーパー:すべて順調』に含まれています。
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今のニューヨークはまるで70年代に戻ったかのよう(クーパー氏)
「ニューヨーク再始動」から、話が大きく脱線しました。1分58秒ぐらいからクーパー氏いわく、
「ワシントン・スクエア・パークの北西部には、今や薬物をやっている人たちがたむろしている。まるで70年代のニューヨークに戻ったみたいですよ」
と話します。そこから話は一気に「スタジオ54」という、70年代の伝説的なNYのクラブに移ります。
11歳で2度「スタジオ54」を体験したクーパー氏
クーパー氏の母上は当然のことながら、スタジオ54には顔パスで入れる存在。「あなたもスタジオ54に行ったことがありますか?」のコルベアの質問に対し、クーパー氏は2分45秒から、
「11歳の時に母に連れられて2回行ったことがあります。これだけでも、どんな風に育てられたかわかるでしょ?」
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