自分が担当していたのは高規格救急車と呼ばれる消防署向けの救急車だった


実は救急車の定義というのはあまり明確でなく

車体色が白で赤のラインが入っている程度のもので


高規格救急車というのも追加で少し足された程度のものである


故に救急車といっても多種多様で

仕様も客先要望で全く異なるし

装備も仕様により異なる


当時は年間百何十台(8-翌3月の実質半年程度)の生産を行っていた


特に自分が携わっていたのは旧型から新型への移行期で受注が多めだったらしい


客先により仕様が変わるので標準仕様というのはあってないようなものだった


年を重ねれば仕様対して設計ストックが増えるわけである


重複排他になっている仕様も当然存在するわけだが

完全な排他でなければ位置干渉が生じることは当然に起こる


客先によって仕様が異なる

装備が異なる

ということがおもしろかった


救急車にそれを装備するか

という一見変わった仕様もあった


この数年は自分に設計という概念のベースを構築した期間であったように思う


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