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瀬戸内国際芸術祭・直島

瀬戸内旅行から帰ってきて1週間たってしまった! 直島の写真を何枚か。直島に行ったのは2016年3月(この時は日帰り)以来6年半ぶり。その時の記録を載せておく。この時は高松から直島に行ったのだった(今回は宇野から直島、直島から豊島、小豆島に行って、小豆島から新岡山港に戻った)。

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フェリー乗り場に行って、8:12高松港→9:02直島・宮浦港着のフェリーの券を買う。帰りの高速船のチケットも買ってしまいたかったが(高松駅からのリムジンバスの都合で、ピンポイントの高速船=座席数少なめのチケットが取れないとおうちに帰れなくなるのでそこが一番気になった)残念ながら島でしか買えないとのこと。
フェリーの中で、瀬戸内国際芸術祭2016の宣伝ボランティアの人が色々案内をしていて、「直島エリアマップ」という冊子を配っていた。島内ではこれが一番役に立った! 島に行った後の交通手段はバスと徒歩かな、と思ったが、レンタサイクル使った方が便利そう、ということで、フェリーの中で検索。ネット予約の出来るレンタサイクル店は本日完売だったが、電話で受付の店は、電話してみたら、電動チャリ(1500円)も普通のチャリ(500円)もまだ空きがあった。娘と相談し、電動を予約(結果的に大正解であった)。
デッキに出て、光景を眺めると、遠くに瀬戸大橋なども見える。いい天気。そしてあっけなく直島到着。
まず、帰りの小型高速船のチケットを買おうと思ったが、発売開始16時だって(船は17:10発)。つまり16時に港に戻ってくる必要があるということね。それから、予約を入れていたLittle Plum(本業はカフェ)で電動自転車借りる。隣は直島銭湯I♡湯。大竹伸朗プロデュースのキッチュな銭湯(入浴も出来るが残念ながらはいれなかった、次回の課題だ!)。
電動チャリ、初めて乗ったが、これはすごいや、怖いくらい加速するよ。平地ではいらないね。逆にスピード出過ぎてこわい。
港の先端に草間彌生の「赤かぼちゃ」があったので、とりあえず他の人と一緒に群がりに行く。入口がついていて中にも入れる。フェリーから下りて、美術館エリアにバスで移動する人はあっという間に移動してしまって、ここにいるのはチャリの人たちが多い。それから、直島パヴィリオンという、中に入れる白い金属ネットを組み合わせたみたいなオブジェのところに行く。写真撮りまくり、背景青空ですごくきれい。
直島パヴィリオンから海沿いの住宅街を抜け、がーっと山を登る。電動チャリまんせー。きっつい坂なのに、すいすい登れる。
そして、地中美術館に着くと、なんとすぐ入れない! 入場券購入可能時刻の整理券を配っている! 30分程度は待たなくてはならないが、ここで30分待つのはいやなので、逆に遅い時刻(14:00-14:30)の券を貰い、チャリで宮浦港に戻り、そこから島の真ん中抜けて、本村地区に行くことに。チャリでよかった! バスの時刻表見て動いていたらこうはいかない。
島は地図で見てイメージしていたよりちょっと小さい感じ。地図で探していた目的地にすぐたどり着く。しかし高低差は半端ない。ラン友と来たら、起伏ランが出来るかも、と思った。最後にI♡湯に入って宴会、みたいな。
変わった形の直島町役場を眺め、進んでいくと、公園があり、トイレ借りる。ふっと見るとその先に、「家プロジェクト」のジェームス・タレル「南寺」が。ここでも整理券! 11時のを貰い、それから家プロジェクトの共通券を買いに本村ラウンジ&アーカイブへ。どこの施設も時刻指定が必要なのかと思ったら、南寺だけでした。共通券買って、まず、須田悦弘の「碁会所」を見る。二つ並んだ畳の部屋、片方は何もなく、もう片方には木彫りの椿が沢山散らしてある。石の庭には椿の木、リアルな花が咲いている。そして、何もないと思った一つ目の座敷では、入口の敷居代わりの竹の桟が、実は須田作品の木彫、という、仕掛けが! その場にいた係員さんが教えてくれた。
次に役所より手前の大竹伸朗「はいしゃ」を見に行く。室内の謎の黒塗りスペース、2階までの吹き抜けの中の自由の女神。2階の座敷は屋根とか壁の一部だけ和室のしつらえが残っているが、全体に色々なモノを貼りつけた、キッチュな建物。外は写真撮れたのでぱちぱち撮るが全容はわからないね...。
次に、少し離れた、千住博の「石橋」を見に行く。座敷などに千住博の大きな作品。しかし、南寺の時間ぎりぎりになり、さらっと見てダッシュして南寺に戻る。
「南寺」は入れ替え制で、真っ暗な建物の中に誘導される。本当に何も見えず、壁に手で触れながら進み、その場所でベンチに座ってじっと時がたつのを待つ。しばらくしているうちに、目の前に映画のスクリーンみたいなものが見えてくる。そちらに向かって進む。しかしその間に部屋の暗さは変わっていないのだという。光が見えてくる、不思議な体験。
次に宮島達男「角屋」、古い日本家屋の古い座敷の大半をくりぬき、水を張って、デジタルな数字がぴこぴこと中で点滅している。
それから山を登って、杉本博司の「護王神社」、石が敷き詰められた参道の向こうに高床の神社があり、分厚いガラスの階段が地下まで埋め込まれている。脇の坂を下ると、地下室への入口があり、数人ずつ中に入って、水がぽたぽたたまっている地下道から、ガラスの階段がまっすぐ上に向かっているのを見る。
どれも不思議な芸術体験。
チャリを拾い、碁会所のそばで「直島バーガー」食べる。昨日のうどんより随分高いランチだ(笑)。ハマチのフライをサンドしている。
その後、つつじ荘前、美術館エリアの入口までチャリで移動。美術館エリアにはベネッセハウスミュージアムと李禹煥美術館があるが、今日の所は割愛(って次はあるのか?)エリアの向こう端の地中美術館に山越えして行くまでの間に、屋外芸術を眺めて歩くことに。東ゲートの外にチャリを停め、中に入ってまず草間彌生「南瓜」の前で写真ぱちぱち。それから少し歩くと庭にいっぱいニキ・ド・サンファルの作品が散らばしてある。これはテンション上がる! それ以外の作者の作品も面白い。ちょっと箱根彫刻の森にいるような感じ。
海は青く、大ぶりの作品をのびのびと眺める。ベネッセハウス(ホテル)の裏の彫刻も眺め、東ゲートに戻る。そしてチャリで山越え。
チャリじゃなきゃ寄らないような道にも面白い作品あり。池の上で楓の種みたいなオブジェがふらふら揺れてる戸高千世子「彼方の気配」、ここはさくら広場?、みたいな安藤忠雄「桜の迷宮」(残念ながらまだ桜は全然開花していなかった)など。
そして地中美術館でチケット買って中に入る。安藤忠雄の、屋根があいている建築(雨の日に来たら濡れて辛いかも)。屋外彫刻もあったウォルター・デ・マリアのもっと規模のでかいインスタレーション(娘は「GANTZか?」と言った)、ジェームス・タレルの、ここも人を限りながら案内する不思議なインスタレーション(錯視みたいな感じ)、モネの睡蓮の対策が5枚、音が吸い込まれるような不思議な素材の白い部屋でしーんと眺める体験。安藤忠雄の建築自体も芸術鑑賞、という感じで、ひとつひとつの作品をじっくり味わえる贅沢な体験をさせて貰った。
チャリで宮浦に戻る。海の駅「なおしま」で、帰りの小型高速船のチケットを買う。ふう。それからギャラリー六区という、パチンコ屋を改装した施設を外から眺め、隣の公園で、くじらやムツゴロウの遊具と戯れる。007「赤い刺青の男」記念館(007の新作映画を直島で撮って欲しい、という提案をしている博物館)を眺める(実現するのか?)。
ほどよいカフェが見当たらず、海の駅「なおしま」のカフェコーナーでソフトクリーム食べる。
フェリーが17時に出航し、それを小型高速艇の窓から見送る。高速艇は17:10出発で、25分で高松に戻るのだが、どこでフェリーを抜いたのだろう?
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今回は直島では、ベネッセハウスに宿泊だったので、宿泊者用バスで移動。宮浦港から、前回行けなかった李禹煥美術館に行き、近くのヴァレーギャラリーも見て(この2つは時間予約は不要)、14:45の時間予約をしてあった地中美術館に移動。観覧後、館内のカフェでケーキなど食べ、ホテルに行くまで少し時間があったので、本村地区に移動。しかし家プロジェクトの施設は16:30で閉館だったので、中には入れず、護王神社を外から眺めた程度。しばらく本村地区をぶらぶらして、バスでホテルへ。荷物は宮浦港で預け、ホテルにチェックインしたら部屋に入れてあった。
夕食の前後に館内の美術作品を眺めたが、杉本博司・時の回廊はもう暗くてよくわからず。
翌朝早起きして、屋外の作品(大竹伸朗、ウォルター・デ・マリア、ニキ・ド・サンファル、先月戻ってきた草間彌生の黄かぼちゃなど)を眺め、時の回廊もあらためて見る。
朝食後、すぐにチェックアウトして、豊島行の高速船(本数が多くないので、結構ここが慌ただしかった)に間に合うバスでホテルから宮浦港に戻る。直島島内各地の美術作品は前回の方が堪能出来たかな。


宮浦港の赤カボチャは、バスが出るまでの間にダッシュして見に行った。
地中カフェ。
本村地区のSANAA作品。
直島港ターミナル。
杉本博司・護王神社
家プロジェクト「碁会所」、須田悦弘見たかったな。
ベネッセハウスミュージアム
ボロフスキーのSingingMan。オペラシティのより小さいが3人いて、ずっとYapYap言っていた。
ベネッセハウス一扇の夕食
松茸の土瓶蒸しだ!
宮島達男。
ウォルター・デ・マリアは、、早朝はまだガラス戸が閉まっていて中には入れず。
大竹伸朗。
返ってきた黄かぼちゃ。
ニキ・ド・サンファル。
充実の朝ごはん。
ホテルのレセプション脇のジャコメッティ。

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