能登半島すずウルトラマラソン(2)
2018年10月21日(日)。
1:30起床。起き抜けに走れる態勢をある程度作っておかないと後では絶対やらない(昨日も朝早かったからと化粧せずコンタクトレンズも入れずに家を出たら、結局夜まですっぴん眼鏡で過ごしてしまった)と思ったので、真夜中だけれど、ウェア着て日焼け止め塗ってファンデーションまで塗る。ブラジャーの下にワセリン代わりのメンソレタームも塗る。コンタクトレンズは流石に走る直前でいいや。
ウェアは、何年も着続けているasicsの黄緑のジップアップシャツ、cw-xの締め付けのないタイプのタイツ、mont-bellの登山用スカート(大きなポケットが3つ付いていて便利)、アームカバー。たぶん今日の気候(朝夜は結構寒く、日中はそこそこ暑い、雨は降らない見込み)なら、着替えなくて大丈夫だろう。出走時にはcw-xの半透明のウィンドブレーカー、そして、これまではずっとリュックしょって走っていたが、ウルトラにリュック不要、という声が多いので買ってみたNorth Faceのランニングベスト(これもいらんとも言う)(昨年サロマ湖ウルトラマラソンに行く前に買ったが、なんと、北海道に行く荷物に入れ忘れ、結局未使用だった)を導入。
2時に荷物まとめて外に出ると、空は文字通り満天の星。天の川まで見えます。久々天の川! 車に乗って、珠洲に戻る。会場に近づいてきて、この道はあとで走るんだよ、と言われるが、街灯は殆どないし、ゆるやかとは言え坂道だし、なんだかため息。脚の痛みは今のところ大丈夫そうだが、そりゃ走る前から本格的に痛かったらDNSだよ。昨日誓約書に無理しない、と書いてあるのを読んでサインしたでしょ...。
2:45頃健民体育館に着くと、もう電気がこうこうとついていて、人が仕事を始めている。受付は3時からだが、車で着いて待っている人がいるので、寒いし、と入って貰う。みんなは昨日貼った掲示がテープ緩くてはがれて落ちているのを貼り直したり、受付の準備を始めたりしていたが、すみません、もう少し寝かせて下さい! 後ほど救護所で使うための毛布が台車の上に積んであったのを2枚借りて、女子更衣室(絶対満員にはならないと踏んで)に入り、床に1枚敷き、もう1枚を頭からかぶって、横になる。熟睡ではないけどうつらうつら出来た。よかった。次に時計を見たら4:15だったので(スタートは5時)起きて、毛布の上に座ったままで昨日買ったパンとバナナを食べる。洗面所でコンタクトレンズを入れる。73キロエイドに運ばれる荷物を預ける(中身は替えのアームカバー、長袖シャツ、靴下、ジャンパー、湿布、キズパワーパッドなど。いつもは大福とか入れていたが、今までドロップバッグに入れた食料を食べたことがないので、今回は食糧は割愛)。その他の荷物も全て荷物預けに預ける。持っているのは上記の装備以外では、帽子(mont-bellのフィッシングハット)、ネックウォーマー、ヘッドランプ、サングラス。靴は先週下ろしたasicsのGT-2000 NEW YORK。ランニングベストとポケットに、スマホ、スマホ用電池(前に野辺山で電池切れになったことがあるので念のため)ヘッドランプを8キロエイドで預けるときに付ける荷物タグ、イオンウォーターの小瓶、ミニタオル。体育館の入り口で反射体つきのたすきを取り、体育館のトイレは混んでいたので外のトイレに行く。塩熱サプリは少しポケットに入れておこうと思っていたのに、うっかり全部預けてしまった。たぶん見ないけどコースマップもベストのポケットに入れた(汗がしみてぼろぼろになっただけでした)。
トイレの後外にいたら、開会式が始まった。みやも進行役。役員の挨拶、諸注意、その後、警察からの注意事項があります、と壇上に上がったおまわりさん、暗くなったら必ず反射体を、交通ルール遵守を、といった普通の話をした後、選手激励に入り、「これにてわたしの挨拶とさせていただきます」と締めくくった。あ、諸注意じゃなくて挨拶だったんじゃん(後でみやもに聞いたら、どうしても喋らせろ、と頼まれたそうで)。その後、神主さんにより完走祈願とお祓い。みんなで頭を垂れる。スタートまでもう2分ある間、みやもが場つなぎに喋って、5時ちょうどにスタート。野辺山とかだと早くからスタートライン近くに行列が出来、殺気立ったスタートになるのだが、早くから並んでる人なんて誰もいなく、押し合ったりもせず、自分のいた場所から淡々とスタート。のどか。
体育館を出ると、すぐに真っ暗な道になる。転びたくないので、足元をヘッドランプで照らしながら走る。どこ走ってるかなんて全くわからない。最初だけちょっと交通規制しているので何キロか、道路の片側いっぱいに広がった状態で走る。今日は完走できれば御の字、と思っているので、慌てずに進むが、たぶんスピードそこそこ出ているな。無理はしてない。そして、まだ暗いけれど、空の色が少し明るい灰色になってきた。3月の小江戸大江戸の時にだんだん空が明るくなってきたときのことを思い出す。いずれにせよ、8キロ地点の見附島ではもう完全に日が出ている見込みで、そこでランプと反射体は回収なので、夜明けは近いのだ。広い道に出て、歩道走行になる。周囲が明るくなってきて、様子が見えてきたが、のどかな田園地帯です。スタッフの人が今日の運営車両を借りたレンタカー屋さんの脇を過ぎる。もう少し行くと見附島に行く曲がり角だった筈、と思って走っていたら、反対側の歩道をランナーが来た。こんな朝早くに走っている人が他にもいるの?、と思ったら要するに折り返してきた速いランナーでした。そこが折り返しコースであることも認識していなかったいい加減な地図読み。そして、見附島への左折。対抗ランナーはもうヘッドランプもつけてない訳で、あ、もう点灯している必要ないや、と、頭のランプのスイッチを切る。もう少し走ると公園、そこの入り口でまず反射体たすきの回収。それからすぐにヘッドランプ預け。ポケットの荷物タグを出して、バンドにつけようとしたら、係の人が代わりにつけてくれた。そのまま進んでエイドで飲み物とか飲んでいたが、トイレがランプ預けより手前にあったらしいので、戻って用を足す(スタートまでに出なかったものが出てほっとする。しかもトイレはウォシュレットつき)。コースに戻って公園の中の道を走っていくと、赤くなってきた水平線の手前に見附島(軍艦島)。写真を撮り、人が並んで幸福の鐘を鳴らしているのを見る。並んでまで鳴らさなくてもいいや、と思ったら、目の前で行列が解消されたので、結局わたしも鳴らしてくる。必ずゴールに帰るぞと祈願。
元の道に戻り、公園を出る辺りでみやもとすれ違う。最後まで開会式仕切ってからスタートした割に早いじゃん! どこかで追いつかれるかも、と思いつつ元の広い道路に戻り、10キロ地点。トイレ行ってきたのに60分切ってる。キロ6分未満で走ってしまった。これって昨年のサロマ湖と同じペースですが。いや、この先のコースがサロマ湖と全然違うし、自分の脚のコンディションも全然違うから。でも、あと90㎞を13時間で走ればいいと思うと結構気楽。脚さえ終わらなければね...。さっき来た道をえんえんと戻る。見附島に向かう対向ランナーはどんどんまばらになっていく。行きは見えてなかった、歩道と道路の間のプランターの花とかそういうものが目に入ってくる。また、暗くて意識してなかった坂道とかも遠くからもよく見えるように。珠洲の市街までかなり戻ってきたところで左折。左折したところに、高校生の文化祭の看板みたいな、アニメーション作品のパロディの大きなパネルが8枚位並んだ脇を通る。あれは何だったんだろう? 常設するにしてはやけに著作権法違反な感じだったけど。そして上り坂。バス停一つごとに集落がある。ちょっと微妙にコースどっちかな、と思いそうな交差点には必ず誘導の人がいて、その人の家族みたいなお年寄りがもう1人くらい佇んでいて応援してくれたりする。基本的に応援は少ないが(人口が少ないし、ここまで応援に来てくれる家族友人の数も限られているから)たまに見る応援の人の姿が本当に嬉しい。小学校の前を通ったら、校門入ってすぐのところに二宮金次郎がいました。
長くなってきたので続く。まだ18/100㎞くらい。