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デイヴィッド・ホックニー展@東京都現代美術館
気付いたら、会期終了2週間前! 慌てて東京都現代美術館へ、デイヴィッド・ホックニー展を見に行ってきた。7月15日~11月5日。巡回なし。長くやっていたので、油断していた。
紙チケットを貰って、手帖に貼っておくのが好きなので、窓口で買おうと思ったらチケット売り場長蛇の列だった。並ばないで、その場でe-tixのオンラインチケットを買った。前にも現代美術館のチケット売り場ですごく並んだ記憶があるので、有人売り場以外に券売機があるといいかもしれない、と思った。
会場内の混雑は、会期末近くの週末にしてはそんなにひどくない。但し親子連れとかも多く、ちょっとにぎやかだったかも。みんな口々に色んな感想を話しながら見られる展覧会はいい展覧会だ。係員の人があまりうるさくないのも感じよかった。
東京都現代美術館所蔵作品も多く、こんなに持ってるなら普段からもっと見せてよ…、と思った。それも全点蔵出しではなく、常設展にも何点か展示されていた(横尾忠則に影響を与えた芸術家たち、というコーナーで、ウォーホルとか、ジャスパー・ジョーンズなどと並べられていた)し、奥深いな、と思った。
日本で大規模なホックニー展やるのは1996年以来ということで、それは見ていないので、こんなに沢山のホックニーを見たのは初めて。
会場は3階と1階で、3階は撮影禁止。「自分の目でご覧ください」と係員が呼ばわっていた。その通りだな。ゆるく時系列にしてあったが、ホックニーの詳細な年譜などはなく(わたしが見落としただけか?)、構成としては、ロンドンの王立美術学校で学んでいた時代の作品、カリフォルニアに移住した時期の作品、二人の人物を描いた肖像画の数々、ピカソの影響を受けての版画作品、フォト・ドローイング、iPad による作品製作、そして、カンヴァス50枚を組み合わせた《ウォーター近郊の大きな木々またはポスト写真時代の戸外制作》は、メイキング映像も含め、大変興味深かった。
〈春の到来 イースト・ヨークシャー、ウォルドゲート 2011年〉の舞台となった森の、春夏秋冬の映像を4つの壁面に投影した部屋で、3階での展示は終わり、1階に降りて「春の到来」の実物を見る。
1階は撮影自由。
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同じ部屋の別の壁面にはiPad で描かれた習作が並ぶ。
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そして、最後の部屋には全長90メートルの大作《ノルマンディーの12か月》(2020-21年)が。横山大観の「生々流転」を思い出したが、もっと大きく、壁面にぐるっと巻き付けるように展示してあり、みんなそぞろ歩きながら、好きな部分の絵を撮影している感じだった。コロナ下、人と出くわす心配なく、のびのびと描いたノルマンディーの四季。
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3階にも、iPad 作品を投影して、メイキングの様子が再現されている展示があったが、1階展示室の最後にも、6枚のパネルで一つの大きな絵を少しずつ仕上げていく様子をアニメーションのように再現している展示があり、iPad上で重ね塗りしたり陰影つけたりしていく様子がよくわかり、コンピュータドローイングの深さを感じさせてもくれた。
図録3300円はちょっと高いな...と見送り。その他のグッズも面白かったけれど(手ぬぐいとか、結構色合いがよく再現されていたと思う)、1つだけ選ぶのが難しくて結局買わず。マットなタッチが印象的な画家なので、比較的印刷媒体にもなじみやすい印象。そのうち雑誌の特集でも買ってみるかな。
ホックニー展のチケットで常設展も見られる。力作多数。横尾忠則とサム・フランシスの特集に力が入っていたが、三上晴子、名和晃平、潘逸舟なども強く心に残った。
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