不倫のこと。渡部さんのこと。
2020年6月9日、アンジャッシュの渡部さんが出演する全ての番組の自粛を発表しました。
どんな理由で自粛を決めたのか、すぐには世に出回りませんでした。
自分は渡部さんのファンであり、ショックであったと同時に、何をしたのかが非常に興味がありました。
次の日の朝、起きてみると渡部さんは不倫をしたとのことでした。
そういう理由か、と納得すると同時にTwitterでは渡部さんはの誹謗中傷の嵐でした。
そんな世の中の人々に対して物申したいことが出てきました。
渡部さんが自粛して、テレビから消えても問題解決ではない。ということです。
一応言っておきますが、自分は渡部さんのファンだからといって、渡部さんを庇ったりしたいというわけではありません。渡部さんが悪いのは間違いないと思います。
ただ、今の世の中の考え方に警鐘を鳴らしたい。
まず、前提として紛争は1人では起こりません。
例えば、人を殺せば捕まります。
しかし、なんの原因もなく殺人は起こりません。通り魔であっても、貧困で疲れ果てて捕まりたくなったとか、なんらかの理由で死にたくなり、死刑になろうとか、必ず原因があります。
京都アニメーションの殺人事件でも、犯人は自分のアイデアかイラストを真似されたから、という理由で放火したそうです。
自分はそのときもTwitterで犯人への誹謗中傷を見てました。そして、犯人が捕まり、しばらくしてから、人々は京都アニメーションのことについて、語らなくなっていきました。
自分も犯人はそんなことで解決するのはよくないなあ、と思いつつ、犯人逮捕で、責任を負わせて、安堵する社会に疑問を覚えました。
そんなんでは解決ではないだろう。と。
もし真似されたのが本当なら、考えられる解決策はいくつもあります。
著作権保護の仕組みを整備したり、国民に著作権侵害への手段を周知する。
もし犯人が無職で、これしかないと命をかけた作品を真似されて犯行に及んだのだとしたら、30代でもちゃんと就職できる環境を整備したり、いわゆるブラック企業を撲滅して、夢を叶えられなかったら地獄だ、みたいな現状を変える。
やれることはたくさんあります。
でも、日本社会は誰かに責任を負わせて、それで安心して解決なんだ、そのような考えが蔓延っているような気がしてならないのです。
不倫について考えます。
不倫にも、原因があります。どちらかが家事をしないとか、素敵な異性が誘ってきたとか、性欲が強くて1人の女じゃ我慢できないとか。
これを渡部さんの不倫で考えてみると、どうなるか。
例えば、渡部さんの性欲が強いとか、佐々木希さんが、全く家事しないとか、セックスを拒否するとか。そんなことが考えられます。
これって渡部さんが自粛したところで、なんの解決にもなりません。
繰り返しになりますか、渡部さんが悪いのは間違いないです。
でも、渡部さん1人に責任を負わせたところでなんの解決にもならないのです。
問題を作っているのはいろんな人や環境なんです。
それらを全て解決して、紛争は解決なんです。
でも、こんな考えをしている人はそんなにはいないのでしょう。
結局、渡部さんが自粛をして、誹謗中傷して、誹謗中傷してる人たちは、渡部がいなくなったから、これで問題は解決だ。なんてことを思うのでしょう。
こんな社会って、正しいのでしょうか。
どうも自分には正しいようには思えないのです。