タイの会計業務の煩雑さ

タイで事業をやってると、会計業務の煩雑さにほんまに頭を悩ますことが多いで。特に、書類の保管や税務調査、そしてタイ独特の紙文化に関しては、実際にやってみないとわからん大変さがあるんや。どんなにデジタル化が進んでるように見えても、現実的にはまだまだ紙での作業が多くて、会計処理の負担が大きい。

書類の保管の面倒くささ

タイの会計業務で一番面倒なのは、書類の保管やろな。税務署が求める書類や帳簿は、すべて最低5年間保管せなあかんって決まっとるんやけど、これがほんまに大変や。特に、事業を長くやっとると、どんどん書類が積もっていくし、その整理と保管が面倒くさい。

具体的な書類の種類と保管方法

• 請求書と領収書:取引ごとに請求書や領収書を必ず発行せなあかん。しかも、これらは原本を保管する必要があって、コピーやデジタルデータでは認められん場合がほとんどや。
• 仕訳帳と会計伝票:日々の取引を記録した仕訳帳や会計伝票も、税務署の調査の時に見せるために保管しとかなあかん。これらの帳簿を、手作業で記入したり、エクセルやソフトに入力したデータを出力して保管したりする必要があるんやけど、いずれにしても量が増える一方やから、管理が大変や。
• 銀行明細書と支払い証明書:事業用の口座からの出金や振込の証明書も保存せなあかんから、銀行明細書や支払いの領収書も毎月のように整理してファイルしとかんとあかん。これがかなり面倒くさい。

書類の物理的保管

一番厄介なのは、紙の書類を物理的に保管することや。オフィスに大量の書類が溜まっていって、保管場所が足りなくなるんや。特に長期保存が求められるため、1年分、2年分と増えていく書類が、ファイルやボックスに詰め込まれていく。最終的には、倉庫を借りて書類を保管するようになることも多いんやけど、その管理だけでひと苦労。

税務調査の厳しさ

次に大変なのは、税務調査やな。タイでは税務署が結構厳しくて、調査が入ったら一大事や。税務署の調査員が来たら、すぐにでも対応せなあかんけど、その内容がまた煩雑で時間がかかる。タイでは税務調査が非常に徹底的やから、準備不足やと後で大きなトラブルになることが多い。

税務調査のチェック内容

税務調査が入ると、調査官が来て、5年間分の会計記録や帳簿、請求書や領収書を一通り確認されるんや。例えば、売上の記録や仕入れに関する書類を全部見せなあかんし、その中で何か不備があったら、追徴課税をされることになる。

• 売上税と仕入れ税:特に注目されるのは、売上に対するVAT(付加価値税)と仕入れに対するVATや。これがちゃんと合ってないと、税務署から「なんでこの差額が出てるんだ?」と突っ込まれることになる。逆に言えば、仕入れ税の還付を求める場合も、しっかり証拠を示さないと、後で返金してもらえん場合がある。
• 税務調査の期間:調査は短ければ1日で終わることもあるけど、内容によっては数週間かかることもある。書類に不備があった場合、税務署とのやり取りでさらに時間がかかり、調査の結果を受けて修正申告をしなあかん場合も出てくる。

対応の難しさ

調査中に不明点が出た場合は、税務署に質問して説明を受けるんやけど、そのやり取りがタイ語や英語で行われることが多く、意思疎通の難しさもある。しかも、税務署の担当者によって対応が変わることもあって、担当者によっては柔軟に対応してくれる一方で、厳しく対応されることもある。そうなると、いちいち細かい書類や証拠を求められることになるし、ほんまに面倒や。

タイの紙文化

タイの会計業務が面倒なもうひとつの原因は、紙文化やな。日本や他の先進国ではだいぶデジタル化が進んでるけど、タイはまだまだ紙でのやり取りが多くて、紙の書類を扱うのが普通なんや。

紙での申告と書類

• 紙での申告:タイの税務申告は、いまだに紙で提出する部分が多くて、例えば、VAT申告(PP30)や法人税の申告でも、オンライン申告をしてても、原本の書類を求められることがあるんや。申告の内容によっては、税務署に紙で提出することを要求されることもあるから、手続きが2度手間になることがよくある。
• 印鑑の重要性:契約書や請求書、領収書には、印鑑を押さないといけないことが多い。電子署名やデジタル契約が増えてきてるとはいえ、まだまだ本物の印鑑を押した書類が必要やから、社印を準備しておかないといけない。

紙での請求書・領収書の発行

タイでは、取引先との契約や請求書、領収書を手書きで発行することも少なくない。もちろん、デジタルで発行できるシステムも増えてきたけど、未だに紙で発行して印鑑を押して渡すのが普通や。これが取引先との信頼関係にも影響するから、手間がかかるけど、しっかりやらないといけない。

まとめ

タイの会計業務は、書類の保管や税務調査、そして紙文化の影響で、ほんまに煩雑で手間がかかるんや。書類を5年間も保管せなあかんし、税務調査では過去の記録や証拠をすぐに出せるようにせなあかんから、事前の準備と管理が大切や。また、紙文化が強いため、電子化が進んでる部分もあるけど、紙での申告ややり取りがまだまだ多くて、ほんまに手間がかかる。

もしタイで事業をやるなら、税務調査に備えてしっかり書類を整理し、印鑑や紙の書類の管理を怠らんように!

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