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”ジャイアント”なんだから星より大きくないと。デッキ紹介『パンケーキドカ食い』[デュエマ]
オラオラオラァ
エネミーBのお通りでい
最近妙にプッシュされまくってるジャイアント。
使用者のファーという鳴き声と共に多くの人に愛されています。
個人的にも非常に思い入れの強い種族でして、思えば始まりはエントリーデッキ『サムライアンビシャス』にてジャイアントギミックを触り、中速ビートダウンの魅力を肌で感じとったルーキーな俺。
今回は個人的に大好きなあるジャイアントのデッキを紹介するでガンスよ。
[星を食らう大食漢]
今回の主役は『真実の名 星飯』です。
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真実の大神秘 星飯
ジャイアント/アンノウン
自然 コスト10 パワー11000
・進化−自分のジャイアント1体の上に置く。
・ソウルシフト(このクリーチャーを召喚する時、このクリーチャーの進化元クリーチャーを選ぶ。このクリーチャーのコストは、その選んだクリーチャーのコストだけ少なくなる。ただし、このクリーチャーのコストは1より少なくならない)
・このクリーチャーは、このクリーチャーよりパワーの小さいクリーチャーにブロックされない。
・W・ブレイカー
今や懐かしの能力、ソウルシフトによってめちゃめちゃ軽くなるのが特徴。自身のパワー以下にブロックされない能力は現代においては11000を軽々超えるブロッカーで溢れているので、一見死に効果に見えます。
このカードは収録されたエピソード2のオールスター12当初から愛用している、旧知の仲とも言える存在です。
軽いシンプルな大型アタッカーというのは子供だった俺には非常に強い味方でした。このパックには大神秘アスラが収録されていたこともあり、リソースを稼いで大量の進化で圧殺する流れは子供にも非常にわかりやすい強さでした。
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そんな昔話は置いておいて、現代でこのカードを使うにあたって難点が2つあります。
1つ目はやはり現代では低めなパワー11000。
ブロックされない能力はパワー依存なので、現代の大型ブロッカーに完全に太刀打ちできません。
かと言って早期召喚してデカブツ出る前に倒そうとしても所詮はWブレイカー。このカードだけではゲームを勝利に導くことは難しいでしょう。
2つめは素のコストが見合ってないこと。
皆さん、いくらコスト軽減能力があるとはいえ、10コストの11000のWブレイカー、ちっこいのにブロックされない、以上。ですよ。
13年前に日本一のデッキとなったあのマクスウェルZですら同じソウルシフト持ちで8コスト8000Wブレイカー、お互いに呪文封じですよ、流石に格が違います。
つまりは甲斐がないんです。このカードを狙うこと自体が。(悪口)
とまあ、散々言ってしまいましたがこのカードは『低いパワーによる活かせてない能力』『このカードを狙う意味』の2つの問題抱いているカードということです。
さて、それぞれ解決してくれるキーマンを紹介しましょう。
[スイーツ食べて巨大化!!]
まず1つめの難点、『パワー不足』です。
このカードのブロックされない能力はそもそもパワーがでかければ問題なく機能してくれます。
この能力さえ活きればメメント守神宮やハヤブサマル等のブロッカー付与ギミックに守備を任せているデッキに強く出れます。
ジャイアントにはバフ能力が結構存在していて、その中でも今回利用するのは『甘味の超人』です。
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甘味の超人
ジャイアント
自然 コスト7 パワー7000
・W・ブレイカー
・このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分のマナゾーンにあるドリームメイトとジャイアントをすべてアンタップする。
・自分の他の、コスト7以上のジャイアントはすべて、パワーを+5000され、シールドをさらにひとつブレイクする。
要約すると、ボルバルザークエクスとインビンシブルパワーを合体させたかのような能力。展開とバフを両立している結構すごいやつ。
上がり幅もちょうどよく、+5000すれば星飯でミラクルミラダンテを貫通できるようになります。もちろん重ねがけできるので4体出れば31000。もうほとんどのブロッカーにブロックされない6枚ブレイクの怪物の完成です。
でかくなった星飯が2体いればブロッカー主体のデッキは泡を吹きながら散っていくことでしょう。
[古のカードたちのハーモニー]
さて、もうひとつの『素のコストに見合わぬ』という点ですが、この解決点を話すには、ある動きについて解説する必要があります。
個人的に『高級白魚』と読んでるギミックです。(起源主張オタク)
用意するのは場に西南の超人が2体、そして踊喰の超人です。そしてマナには『絢爛の超人』が複数体居る状態です。
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絢爛の超人は能力『マナ爆誕4』によって、4コストを払ってマナから召喚できます。もちろんこの効果は西南の超人のコスト軽減をしっかり反映してくれるので、2体の西南によってそのコストは1になります。
というわけで1マナを絢爛自身をタップして召喚します。
すると踊喰が横に7コストが出たことで反応して1マナ増えます。
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つまり1コスト払って場に出して1マナ復活するわけです。
つまりこれは絢爛がマナに存在する限り続けることができます。
これを利用すれば場に沢山コスト7のジャイアントを用意でき、星飯やドルゲユキムラ等を出す下準備ができる動きになるわけです。
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そして踊喰の効果は星飯やドルゲユキムラのバカでかいコストにも反応してマナが増えていきます。そして増えたマナを捻って甘味を出してマナを復活させます。
と言った具合に、この動きをこねくり回せば、山札ギリギリまで削って半永久的にジャイアントを出し続けられるわけです。
そしてここまでの動きで重要なことが1つ、『全部召喚によって場に出てる』ということです。
つまり『テスタロッサ』等を代表とする1部の踏み倒しメタクリーチャーを貫通することができます。
というわけで、星飯を自然な流れでフィニッシャーとして運用しつつ、大量に並んだ甘味によって暴れ散らかす巨人軍が完成します。
[デッキレシピ]
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序盤は記録的剛球(フェアリーライフ効果)とフェアリーギフトで西南の超人をなんとしてでも早期着地させ、テラスネスク等のリソース荒稼ぎかーどを使って爆速で準備を進めていきます。
準備が整えば盤面にジャイアントをドンドン場に出していき、パンケーキでマナを起こしてはユキムラでハンド補充、という動きを繰り返してデッキのジャイアントを総動員させる。
最後には満を持してパワーが死ぬほど上がった星飯が相手の全てを終わらせに行ってくれるでしょう。
[各カード解説]
「奇兵の超人」
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なんと進化クリーチャー2体サーチできます。
ユキムラは勿論、星飯もサーチしまくってくれます。
後述のナチュラルゴデンジャーからも出せるので、2枚しかないとはいえアクセスはかなり容易です。
「轟廻!グランドスラム・スコーピオン」
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5枚目以降のパンケーキ。
パンケーキと違って5コストの4枚アンタップ。
展開開始からしばらく経つとパンケーキの方が使い勝手はいいのですが、マナが少ないうちから無理やり動けるカードとして採用。
西南2体で1コストで使えるのもかなり重要な点です。
これまた後述のナチュラルゴデンジャーで出せるので2枚ながらアクセスは容易です。
「ナ・チュラルゴ・デンジャー」
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このデッキの貴重な受け札であり、潤滑油的な立ち位置。
このデッキの強みであるメタ貫通が割と台無しな効果だが、マナから6以下を引っ張って来れる能力はかなり重要。
先程の2枚のみならず、テラスネスクや白魚等を必要に応じて場に出力可能。
マッハファイターによる露払いも魅力的。
[おわりに]
現代のジャイアントデッキは、メクレイドと革命チェンジの2つのインチキ踏み倒し能力を駆使しながら横展開と有り余るリソースで圧殺を試みるデッキですが、こちらは打って変わって展開一直線なデッキ。
パンケーキの能力は全体に及んでるので西南の下面である「断断打つべしナウ」の耐久力もあったりなど、結構動きや特徴が異なった移植のデッキとなります。
半ループチックな動きもありつつ、古いジャイアントが沢山出てくるデッキなので物好きな皆さんは是非家のストレージから彼らを使ってみてあげてください。
…まあ、あれば、ですけどね。(化石)
[オマケ というか小話]
ちなみにですけど、このデッキ、昔盗まれてます。
当時サルトビやサイゾウミスト等のシノビの価値が高かったので、デッキの正面をドルゲユキムラにしてたせいで狙われたと思われます。
残念だったな泥棒クン。
このデッキにシノビのシの字もないんだぜ。
ざまあみろ。
一生使い方の分からない星飯に怯えて眠りやがれ。
ということで、
このデッキは当時のリストで1回作り直してます。
当時高校生の俺は一体何枚の星飯やら絢爛を持っていたのか…ククク…
ちなみにスリーブはピッコロのキャラスリにプリキュアのオーバーをつけた激キモスリーブでした。自首するなら今ですよ。
というわけで、私怨の吐露でした。
みなさんも盗難には気をつけましょう。
〜Fin〜