ポケカプレイヤーの推しが出来てから、人生楽しい
※本記事はガルシア杯への参加優先権を得るために、お題③「印象に残っている対戦」について記すものです。
ポケモンカードが好きだ。自分でプレイするのももちろん好きだが、それと同じくらい、人がプレイしているところを観るのも好きだ。
とーしんさん、サーニーゴさん、だんのうらさん、シャロンch、あそビバ!チャンネル!、Tier4チャンネル、もちポケチャンネル(個人名以外は敬称略)などなど、毎日たくさんのポケカに関する動画を観ては、楽しませていただいている。いつもありがとうございます。
しかし、ポケカの動画を見るようになってから一年以上、明確な“推し”というものは存在しなかった。素敵だな、おもしろいな、かっこいいな、上手いな、と思う人は数多くいらっしゃれど、「みんな好き~」みたいなふわふわした感情しか抱いてはいなかったのだ。
あの試合を見るまでは。
【PJCS2022】ヤマグチヨシユキ選手 VS タケオカナオト選手
このサムネハンパなくよくない~~~~~~~~~???
公式さん、ここをサムネにするの、まじで分かってるなって感じする。
ありがとうポケモンカード公式チャンネル。一生ついていくからな。
閑話休題。
ヤマグチヨシユキ選手のことは、この対戦を見る前から知っていた。一人回しやデッキ診断の配信を何度か見ていたので、最初にあげたたくさんの人たちと同じように、好きな選手の一人、という認識だった。
けれど、その「好き」の気持ちは、いまにして思えば、「カードをシャッフルする手捌きがカッコいい」だとか、「ざっくばらんな語り口が面白い」だとか、ポケモンカードのプレイとは関係ないところに起因するものだったように思う。
よくよく考えてみれば、2021年に入ってからポケモンカードを始めた私は、これまでヤマグチ選手が公式大会の場で活躍するする場面を見たことがなかったのだ。
あと一回勝てばWCSに参加できる、という大事な試合。見ているこちらも息が詰まるような緊張感の中、試合は行われた。
前日の配信を見ていなかった私は、このタイミングで初めてヤマグチ選手のデッキをみて驚いた。見たことのないデッキタイプだったからだ。
1回戦目はヤマグチ選手側の投了で終了。
(パルキアを意識したデッキっぽいから、不利対面のハピミルと当たっちゃったのはきつそうだな)なんて思いながら迎えた2試合目で、私は己の浅さを実感する。
(コオリッポ?!?!)
2回戦は、コオリッポのブロックフェイスで、ハピミル側に回復以外の行動をほとんど何もさせず勝利。
ハピミル、全然不利対面なんかじゃなかった。なんだこれは。なんだこのデッキは。緊張感で胃が痛いのに、胸はワクワクしていた。次はどんな試合展開を見せてくれるんだろう。そして、いったいどちらが世界へのチケットを手にするのか。
3回戦。試合開始時点で残り時間は約15分。試合が終わらない場合は、サイドをより多く取った方の勝利となる。
50分に渡る激闘の末、勝利を掴んだのはタケオカ選手。
タケオカ選手のプレイングもとても見事だった。特に1回戦でスターミーを見た瞬間に逃げてエネを減らす判断をした場面と、3回戦で、ボスが2枚サイドにあることを恐らく分かった上で、貴重なボスを的確にスターミーに使った場面は非常にしびれた。
強者と強者、本気のぶつかり合い。
そして試合終了後、アクリル板越しにぶつけられる拳と拳。
胸も、目頭も熱くなった。
さらに私の心が動いたのは、試合終了後の勝利者インタビューだった。
タケオカ選手が、「ヤマグチ選手に「優勝してください」と言われた」という旨のお話をしていたのだ。
あと一歩で世界ってところで負けて、絶対に絶対に悔しいはずなのに。互いの健闘を称えてグータッチして、その上で相手を応援する言葉をかけられるなんて。
なんてかっこいいんだろう、と思った。
デッキ構築も、デッキ選択も、食らいつくような熱いプレイングも、試合終了後の立ち振る舞いまで。もう全部かっこよくて。
私はこの日以来、すっかりヤマグチ選手のファンになってしまったのである。
推しができてからというもの、毎日がとても楽しい。
CL等で活躍されてる姿を拝見したときにとっても嬉しいのはもちろんのこと、仕事のお昼休みに、ヤマグチ選手の何気ないツイートを見るだけでも、午後の仕事をがんばる元気がもらえる。推しのいる人生は、いいぞ。
約12時間後の第5期四天王決定戦も、どんなデッキで、どんな試合を見せてくれるのかとても楽しみである。
無事に続投できても、残念ながら四天王でなくなってしまっても、応援し続けていきたい。