#003 「エネチェンジDR」で得られる報酬額ってどれくらい?
みなさん、こんにちは。
ENECHANGE株式会社、新規事業開発室の中村です。
今回は、「エネチェンジDR」で期待できる報酬額の算出方法と、お見積もり事例をご紹介します!
報酬額を算出するための2つ要素
現状の電気の使われ方を把握し、下記の要素で算出をします。
報酬 = 単価(円 / kW) × 数量(kW)
1. 単価(どの市場で、どんな要求に応えるか)
現在、「エネチェンジDR」では現在2つの市場を対象にお見積もりを算出しています。
容量市場
供給力(発電することができる能力)を価値として取引をする市場
需給調整市場(調整力公募)
調整力(短時間で需給調整できる能力)を価値として取引をする市場
2. どれくらいの供給力・調整力が提供可能なのか
供給できる量、調整できる量が多いほど、報酬は多くなります。
お見積もり算出条件のサンプル
今回ご紹介するお見積もり事例は、容量市場の発動指令電源(DR)、需給調整市場(調整力公募)の電源Ⅰ’(でんげんいちだっしゅ)での取引を想定したものです。市場や要求についてのご説明はちょっぴり長くなってしまうので、次回以降のnoteでご紹介します!
・工場などで使われている常用発電機を対象に、その稼働を調整いただくことで550kWの供給力・調整力をつくることができる
・原則として7月〜9月、12月〜2月に発動をする想定である
・年間最大12回の要請があり、1回の要請につき3時間、供給力、または調整力を提供する
といった解釈となります。
電力は30分を1コマという単位で表現をすることもあり、72コマというのは、3時間(=6コマ)×12回という意味です。
報酬額のお見積もり事例
容量市場(発動司令電源)では630,790円、需給調整市場(調整力公募)では2,085,190円の報酬額(年間)となりました。
※現状の電気の利用状況に応じた見積もりとなるため、需要家ごとに条件は異なります。
決められた供給力・調整力が供出できない場合はペナルティが発生しますが、報酬額以上のマイナスになることはありません。
次回はそれぞれの市場、要求を解説します!
今回のnoteが、みなさんにとって「エネチェンジDR」に興味や関心を持っていただくきっかけになっていたら、とてもうれしいです。
次回は容量市場について、解説をします!